
マリーンズ日本一から2日。正直あまり実感が無かったんですが、テレビのロッテ特集やヨーカドーや西友のマリーンズセールを見て、ようやく優勝したんだ、日本一になったんだという実感がわいてきました。
甲子園遠征はとにかく疲れました。日本一の余韻に浸りながら大阪駅で寝台特急サンライズに乗ったまでは良かったんですが、早朝発生した湯河原駅での人身事故に巻き込まれて足止め。沼津の手前の駅で2時間近く缶詰になってしまいました。結局熱海から新幹線に乗り、東京に着いたのが1時間30分遅れの朝8時30分。仕事には行きましたけど、もう眠くて眠くて危うく接客中に寝るところでした。
さて、試合を振り返ってみましょう。3連勝で大手をかけたマリーンズ。この日勝てば敵地での胴上げが決まります。油断せず勝利をものにしたいところです。先発は杉山とセラフィニ。セラフィニの四球癖が出なければ勝てる試合です。
初回はマリーンズがあっさり3者凡退、タイガースが赤星内野安打、鳥谷絶妙なバントで内野安打と無死1、2塁のチャンスを作るもののシーツ、金本、今岡倒れて無得点。セラフィニの立ち上がりが不安でしたが、主導権を握ったのはこの日もまたマリーンズでした。
2回、まずフランコがライトにツーベースヒットを放ち出塁します。さすがフランコ。今日が最後と見て帳尻モード全開です。今江倒れて2死となりますが、ここでスンヨプがライトスタンドにホームラン!2対0としました。スンのシリーズ本塁打は3本目。今日はインコース真ん中の甘いスライダーを叩きました。なんでそんなところに投げさせてるんでしょう。適当に追い込んで外に落としておけば打たれなかったのに。あいかわらず矢野のリードは意味不明です。今年のスンは城島のリードに完璧に抑えられホークス相手じゃ1割台なんですが、どうして城島のリードを参考にしようと考えなかったんですかね。この人福岡決戦の時視察に来てたはずなんですが、いったい何を見てたんでしょう。
さらに2回裏。1死から矢野が四球を選び出塁。タイガースとしてはチャンスを広げたいところです。しかし何とここで矢野が牽制死。セラフィニの牽制に引っかかりました。何やってんのこの人?セラフィニはが牽制が非常にうまく、敵に行きかけた流れをその牽制で何度も引き戻してきた男ですよ。パリーグじゃ常識ですが、矢野は知らなかったんでしょうか。
矢野の大チョンボでピンチを脱したマリーンズ。3回にも2死2塁となりますがシーツのライトに飛んだ打球をフランコがダイビングキャッチを決めチェンジ。勢いが止まらないフランコは4回、先頭バッターで登場し四球を選び追加点のお膳立てをします。今江送って1死2塁となったところで今度はスンヨプが左中間に流し打つというめったに無いバッティングでタイムリーツーベース。3点目です。
4回裏は金本もヒットも今岡併殺でピンチを脱し、5回表に突入。なぜか杉山に代わって能見が出てきます。もう後が無いのにJFKじゃないんですか。舐められたものです。しかし2死1、2塁のチャンスを作りますが能見から代わった福原の前にフランコがサードゴロに倒れ無得点。この時サードに駆け込んだ堀が足首を捻挫しここで交代してしまいます。内野の控えは初芝神と塀内しかいません。まずいことになりました。
ニッカンスポーツの写真では、サード今岡が堀の左足を踏みつけているように見えます。故意じゃない、と思いたいですが・・・
なおニッカンの写真のタイトルが「仕返ししたった」だったらしいです。もちろん今は変わってます。
堀に変わってセカンドに入ったのは塀内です。5回の守りは矢野から。矢野ヒットと関本四球で無死1,2塁となりますが浜中三振、赤星まさかのセカンドゴロ併殺でチェンジ。塀内よくやりました。赤星の併殺なんてなかなか貴重ですね。
6回は福原。スンを迎えたところでJFKの一角、ウイリアムズがシリーズ初登板です。しかし帳尻モードのスンヨプには適わない。左中間を深々と破られてしまいます。しかし西村コーチが止めるのも構わず三塁に突入しタッチアウト。セーフならサイクルヒットにリーチでしたが、これはどう見ても暴走でした。結局橋本三振に倒れこの回無得点。
6回裏、ついに阪神が目覚めます。シーツのヒットと金本の四球で1死1,2塁となったところでセラフィニから小野にスイッチ。しかし小野が今岡にライト前ポテンヒットを打たれ1点、続く代打桧山の打球はセカンドゴロでしたがイレギュラーバウンドを塀内がトンネルし2点目。打ち取った打球だっただけに残念な失点となってしまいました。しかし同点のピンチで矢野がショートゴロゲッツー。これは助かった。今日のタイガースは要所でバント失敗や併殺が出ます。掴みかけた流れを自分で手放しているかのようでした。
7回からは藤川。マリーンズあっさり三者凡退。さすがにやりますね。お返しとばかりに7回裏は藤田が完璧な投球で3者凡退。いよいよ終盤です。
8回は藤川に抑えられまたもや三者凡退。その裏は薮田が先頭を歩かせるもシーツがバント失敗。ピッチャーフライで1アウトとなります。そして続く金本、今岡を連続三振!交流戦のプレイバックだ!いいぞ薮田。結局この回0点。9回表は久保田が抑え、ついに1点差のまま9回裏がやってきます。
勝てば日本一。しかし、マウンドに上がるのはあの男。今日はどこまで燃えるのか。世界の劇場王、小林雅英。
そのコバマサ、先頭の片岡をストレートの四球で歩かせてしまいます。またか。
しかしそこはコバマサ。同じミスは2度もしません。開き直ったかのようにストレートを投げ込んでいきます。続く矢野はバントを試みるも結果はサードフライ。猛然と突っ込んできた今江のグラブに打球が納まります。そのまま1塁に送球してダブルプレー。一気に2死ランナー無しとなりました。
さああと一人。バッター藤本。コバマサ、最後のバッターを空振り三振に仕留め試合終了。日本一です。
スコアの上では接戦ですが、タイガースの拙攻にだいぶ助けられました。ともかくこれで4連勝で日本一。対戦チームに一度もリードを許さなかったのは史上初だそうです。
本当に良かった。プレーオフと日本シリーズを制してバットを置きたいという初芝様最後の夢が、今かないました。タイガースは知りませんが、マリーンズには負けられない理由があったのです。最強ホークスを破って出場している以上負けるわけにはいかないですし、何より初芝様の夢を実現させるべく、ナイン一丸となって戦ったのです。そういう意味では今回は初芝様のための日本シリーズといえるでしょう。
なお、心配されたトラブルはほとんどありませんでした。5回表のフランコの打席の時に、阪神ファンがマリーンズ応援段にいちゃもんをつけてきたことぐらいでしょうか。ボビーや今江のインタビューにも拍手がありましたし、エール交換もありました。試合後は場外で虎ファンによるマリーンズファンの胴上げや両チームのファンによる二次会もありました。このようにファン同士の交流が見られただけに、一部ファンの暴走は残念です。野球は相手があって成り立つものだってことすらわかってないのかもしれませんね。
それでは、試合終了後の様子を写真でご覧ください。カメラ操作に慣れていないのと、レフト最上段で場所が悪いのとで、あんまりきれいな写真が取れませんでした。

優勝の瞬間。スコアボードにマリーンズ優勝おめでとうの文字が光ります。



歓喜に沸くマリーンズナイン。胴上げシーンは撮影できず。

MVP賞の車。

表彰式の始まりです。

ボビーが賞を受け取ります。

優秀選手は俊介、今江、スン、サブローの4名。

何と敢闘賞に矢野。皮肉か?確かにマリーンズ4連勝の立役者ではありますが。




チャンピオンフラッグを持ってレフトスタンドに向かう選手たち。

タイガースナインがファンに挨拶をしています。

チャンピオンフラッグの元、初芝様と今江。

そして、ミスターマリーンズは受け継がれていく。

ファンに手を振る初芝様。これで見納めです。
ボビーにメジャーからオファーがきているらしい…まだ正式なものではないかも知れませんが、ボビーなくして今年の日本一はありません。頼む…行かないで…