アジアシリーズの2戦目は台湾代表興農ブルズ戦。今日の試合は不世出のファンタジスタにしてリアルエイジアンヒーローであらせられる初芝様がTBSで解説をなさるとのことで、初芝チルドレンとしては負けられない一戦です。
初芝様御前試合の先発を任されたのは清水直行です。今日もセットポジションからのピッチング。韓国人審判の外に広いストライクゾーンを有効に生かし三振の山を築きます。
攻めては初回、1番西岡が四球で出塁すると早速盗塁を試みます。するとキャッチャーの送球がそれて一気に三塁へ。うーん取れない送球じゃなかったんですが、セカンドのベースカバーが遅かったと思います。
続く2番今江がきっちり犠牲フライを打ち上げまず1点。初芝JAPANが1点を先制しました。さらに3番フランコの打球はセカンドゴロ、と思いきやセカンドの動きが悪くセンター前ヒットで1死1塁。一気に畳み掛けるチャンスでしたが4番サブローがサードゴロゲッツーでこの回終了。初回の攻撃は1点に終わりました。
1回裏の興農の攻撃は直行があっさり3人で締め、2回表。まずスンヨプがバットを折りながらセカンド内野安打で出塁すると、ベニー四球で1死1、2塁となります。ここで橋本がセカンドゴロを打つのですが、当然ゲッツーと思いきや、そうはならないんですね。1塁ランナーベニーが戻りかけたのを見たセカンドのファン・ゾンイがちょっとベニーを追いかけてから1塁へ送球するんです。ファーストが2塁に送球しますがベニーは果敢に滑り込んでセーフ。1塁ランナーを見ないで2塁ベースに送っておけば簡単に併殺が取れて2死3塁のはずが、1死2,3塁となってしまいました。守備の乱れでつかんだチャンスを次の大塚がきっちり活かします。ライトフェンス直撃のツーベースで3対0。大量点の予感がしてきました。
3回以降は興農ブルズのピッチャー、ヤン・ジェンフが立ち直り3回、4回と両者無得点。ところが5回表、1死1塁からセカンドゴロをファン・ゾンイが併殺をあせって捕球できずピンチを広げてしまったことをきっかけに試合が動きだします。今江はキャッチャーフライに倒れたものの、続くフランコがライト前に運んで4−0。さらにサブローの打球はフェンス手前のライトフライ、と思いきやライトが打球を見失いスリーベースヒットとなり6ー0。ヤンはこの回でマウンドを降ります。悪くは無かったのですが、守りに足を引っ張られました。6失点で自責点2という数字が今日のすべてでしょう。
初芝JAPANの猛攻は止まりません。6回にはベニーがソロアーチをレフトに叩き込んで7−0。6回裏に直行が1点を失いますが、直後の7回表にマリーンズ打線が大爆発します。今江、フランコヒットとサブロー四球で1死満塁とするとスンヨプがようやく「らしい」ライト前タイムリーヒットを放ち9対1、そしてとどめは再びベニーが右中間にスリーランホームラン!12−1と10点差がつきました。最後は直行があっさりツーアウトを取り、最後の打者ロ・ソンヨンをワンバウンドのフォークで三振を奪って試合終了。7回コールドで初芝JAPAN大勝利です。
というわけで初芝JAPANが2戦目にして決勝進出を決めました。ちょっと台湾代表興農ブルズの守備がまずかったように思います。外野フライが取れないのはしょうがないとしても、併殺が取れない。簡単に内野安打にしてしまう。特にセカンドファン・ゾンイの緩慢な動きが目に付きました。何度も台湾代表に選ばれたベテラン選手だそうですが、あれじゃピッチャーがかわいそうです。
で、今日もまた黄色い人たちが目立ってました。もちろん兄弟エレファンツのファンではなく、昨日の三星戦でライト最前列にいた着ぐるみ虎ファンです。今日はレフトのバックスクリーン側最前列に陣取っていました。「今江さ〜ん、最高のコメントありがとう!!」というボードを出していましたね。前日の試合で今江が「阪神ファンからも応援してもらえてありがたかった」とコメントしたから、ということらしいんですが。
それでは、最後に興農戦の模様を写真でお伝えします。
始球式を務めたのは元中日の郭源治。うれしそうでした。
内野に陣取った興農ブルズのファン。太鼓の音が腹に響きます。
興農ファン。
今日はマリーンズが3塁側ということで、応援団はレフト側に回ります。一応ビジユニ推奨ですが、白ユニのファンも目立ちました。黄色い人たちもいます。
「今江さ〜ん、最高のコメントありがとう!!」
ライト側。木曜の三星戦より空いています。
ライトには興農ファンの姿も。
今日絶好調な人。3打数3安打で8割超えてます。
興農のワン・シファ。バッターボックスからはみ出しているような。
清水直行11奪三振。というわけで久々に出ましたKボード。
試合終了後。挨拶をする興農ナイン。
後、野球博物館で各球団の選手が使用したユニやバットを展示しているのですが、
ロッテのケースに展示されているユニは初様のものでした。