ふと、思います。
マリーンズを愛するとは、何だろう。「俺たちの誇り千葉ロッテマリーンズ」と無邪気に連呼するには、いろいろな事がありすぎました。はたしてこれからもマリーンズを愛していけるのでしょうか。愛してもいいのでしょうか。


チームは変わっていきます。
かつて、マリーンズは初芝であり、初芝はマリーンズでした。
しかし、初芝様は、日本一を置き土産にチームを去りました。マリーンズは、もはや初芝ではなく、初芝は、もはやマリーンズではないのです。
そして、それどころか、小坂もいなくなってしまいました。
初芝様どころか、小坂もいないマリーンズなんて、と思います。かと言って、ファンをやめる、とはとても言えない。
ファンであり続けるために、マリーンズファンとしての自分を見つめなおしてみる必要があります。
自分の原点は初芝様。マリーンズファンが愛して止まなかったあの初芝清。

ならば、行こう。あの場所へ。HATSUSHIBAを感じられる、あの場所へ―――


茂原駅
茂原駅からバスに揺られること約20分。降り立ったバス停の名は、「初芝入口」


初芝入口1
そう、初芝の入口です。


走り去るバス。
数人の乗客を乗せたバスは、終点に向かって走り去っていきました。


初芝入口2
真冬の青空の下、私は立っています。ここは初芝の入口。
ならば初芝はいったいどこにあるのでしょう。


林の向こう
あの林の向こうが、HATSUSHIBAなのか。


家の向こう
あの家の向こうが、HATSUSHIBAなのか。


橋の向こう
それとも、あの橋の向こうがHATSUSHIBAなのか。


初芝橋
予感めいたものを感じました。橋の名は、初芝橋。


陽光
竹の葉が陽の光に映えてとても綺麗です。ここもまた、HATSUSHIBAでした。


初芝橋渡る
橋を渡り終えて満足した私は帰りのバスに乗ろうと踵を返します。
しかし、この写真を撮り終えたその直後、駅へのバスはあっけなく走り去ってしまいました。
次のバスは2時間後。待っていたら日が暮れてしまいます。
立ち止まっていても仕方がないので、とりあえず駅に向かって歩き出すことにしました。


帰路
とぼとぼ。


クマの森
クマの森ミュージアムなんてあるんだ。


銃猟禁止
銃猟は禁止だそうです。


道
道は長い。でも、歩かなければ駅には着かない。ファンを続けるっていうのはそういうことなのかな、と思います。
しかし、真冬の抜けるような青空の下、2時間に1本のバスに乗り遅れ、何にもない田舎道をとぼとぼ歩く男。
絵には・・・ならないな。

最後にもう一回。初芝入口。
初芝入口3