１８日に東京ドームで行われたオリックス対日ハム戦のヒーローインタビューの壇上にて、新庄が今シーズン限りでの引退を表明しました。

お立ち台で…新庄異例の引退表明 （スポニチ）
日本ハム新庄、引退決意は開幕戦（ニッカン）

２回にセラフィニから２号ソロを放った新庄。広報を通じて発表した打法名は、「２８年間思う存分、野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」でした。一体何の冗談か、と思いましたがどうやら本気らしいです。

昨年の怪我から調子が上向かないことに加え、満員の本拠地開幕戦を見て自分の役割は終わったと思ったこと、取れると思った球が取れなかったり、捕殺できると思った返球で刺せなかったりと、守備面での衰えを感じたことが理由のようです。

色々思い出の尽きない選手ではありますが、自分にとっては一昨年のオールスターです。観衆の度肝を抜くホームスチール。そしてお立ち台での「これからはパリーグです」発言。あの時の新庄は球団合併でゆれるパリーグに射した一筋の光でした。新庄が合併へと突き進む流れを変えたのです。我々ファンが今年もパリーグの野球を楽しむことができているのは、ある意味新庄のおかげでもあります。

プロ野球の存在意義は、その街の人々の暮らしが少し彩られたり、単調な生活がちょっとだけ豊かになることに他ならない。
ある球団が中心で物事を進ませるセ・リーグにはない、野球くささをパ・リーグはもっている。

一昨年５月のニッカンスポーツに掲載された新庄の言葉です。
新庄がパリーグにもたらしたものは、とてつもなく大きかった。引退は残念ですが、今後はできるだけ球場に足を運んで、新庄のプレーを目に焼き付けたいと思います。