TBSは野球を理解しているのか?
雨天順延となったオールスター第2戦。中継を担当したのはTBSなんですが、ひどすぎますねあれは。間違いが多いし、選手の取り上げ方も偏っている。野球中継の視聴率低下の一因は中継そのものの質の低下にあるのではないかと思わせる駄目っぷりです。2点ビハインドの最終回で、我らが劇場王のコバマサが素晴らしい劇場を披露したというのに完全スルー。納得がいきません。

と、いうわけで今日のエントリーではコバマサが降臨したあの場面を怒りを込めて振り返りたいと思います。

8回裏。
パリーグが3点差で負けている場面でピッチャーは藤川。前回同様全球ストレートで勝負を挑みます。今江、日高をあっさり討ち取りバッターは清原。ここでもまた清原にストレート勝負を挑み見事空振り三振。藤川満面の笑顔でマウンドを降りました。

ここで9回表です。パリーグ投手陣の最後を飾るのは当然この人。200セーブまであと少し。世界の劇場王、小林雅英!
日本一のクローザー登場シーンに中継は否が応にも最大級の盛り上がりを・・・、見せません。
マウンドに登場したコバマサそっちのけで藤川のインタビューを流した後は、なんと清原のインタビューを垂れ流し始めたのです。
もう9回が始まっているにもかかわらずですよ。どういうことなんですかこれは。早く、早くしないとコバマサが燃えてしまう。

「清原はいい!コバマサを映せコバマサを!」

テレビの前でそう叫んだ方も多くいらっしゃったんじゃないかと思います。極上のエンターテイメントをくだらないインタビューで潰すなど言語道断。

マウンド上のコバマサは輝いていました。全国中継にふさわしい見事な劇場でした。

コバマサは全球ストレートのみでバッターに挑みました。
そして、すべてのバッターに外野まで持っていかれました。

赤星  レフトフライ
鳥谷  ショートの横を破るレフト前ヒット
岩村  レフトへツーベース
スン  あわやホームランのライト犠牲フライ
シーツ センターフライ チェンジ

特に面白かったのはスンヨプとの対決。東京ドームならホームラン間違い無しの大飛球でした。でもアウトですからコバマサの勝ちです。
結局打者5人、ヒット2本、1失点でマウンドを降りました。久しぶりに見る大劇場に満足しつつも、スンとの元チームメイト同士の対決にまったく触れない中継にはがっかりさせられました。
その後9回裏にはクルーンが登板。「藤川に続き2人目の見せ場です」というアナウンサーの言葉に、
「あと一人いるだろが!」
と突っ込んでいるうちに試合が終わりました。7-4でセリーグの勝ち。パリーグは森本が本盗を決めるなど大暴れ。マリーンズ戦士は今江、里崎がノーヒットと見せ場無し、西岡が1安打1盗塁とそれなりに活躍しオールスターを終えました。

と、いうわけで、コバマサのの扱われ方は散々だったのですが、野球の魅力を分かっていない連中に期待するだけ無駄。去年のオールスターでイニングまるまる松坂のインタビューに潰された直行よりはマシだと思って泣き寝入りします。

ニッカン式スコア
人気blogランキング