
7月29日土曜日。あの初芝高校がベスト4進出をかけて近大付属高校と戦うと聞き、舞洲まで観戦しに行ってきました。
舞洲ベースボールスタジアムは大阪湾に浮かぶ人工島に建っており、西九条駅からバスで30分もかかります。交通の便が悪いのにくわえ、この日は万博公園ではPLと大阪桐蔭が揃って出場するため観客はまばらでした。チアガールもブラスバンドもなく、野球部員による男臭い応援だけがひたすら鳴り響いています。心地よい海風に吹かれてまったり観戦していると、初芝高校野球部の父兄の方が冷たいお茶を差し入れて下さいました。
さて、準々決勝まで進んだ初芝高校。あと少しで夢の甲子園です。以前姉妹校の初芝橋本高校が甲子園に出場した時、マリーンズの初芝様と橋本が、OBでもなんでもないのに「名前に親近感がある」という理由で差し入れをした話はよく知られています。だからもし初芝高校が甲子園に出場すれば、名前以外何の縁もゆかりも無い初芝様からステキな差し入れをいただけるはずなのです。これはもう勝ってもらうしかありません。
相手の近大付属は実績ある高校ですが初芝も負けてはいません。2002年夏の大阪大会では準優勝でしたし、1975年には春のセンバツに出場したこともあります。強豪と言って良いでしょう。
試合は第一試合の大阪金光対和泉の試合が少々延びたため、予定より20分ほど遅れて始まりました。まず2回裏、2アウト1,2塁から9番三井君のレフト前タイムリーで近大付属が1点を先制。その後は双方に守備のミスが出るものの、初芝のエース松本君と近大付属のエース三井君の投げ合いで進みます。
しかし6回裏、6番東浦君の犠牲フライで近大付属が1点を追加し2-0とすると、7回裏には1番中野君のライトフェンスタイムリーヒット、3番椿原君のレフト前タイムリー、4番山下君のレフト前タイムリーでこの回近大付属が一挙3点を追加。5対0とし勝負を決めてしまいます。 初芝のエース松本君は自らの送球ミスなどもあり平常心を失ってしまったのでしょうか。ついに限界が着てしまったという感じに見えました。
そして試合は終盤、雨が降ってきました。三塁コーチャーズボックスに立つ初芝の背番号10番の選手が、「もっと野球を楽しまんかい!」、「まだまだ勝負はこれからや!」とチームを必死で鼓舞します。しかし初芝は8回表にヒットと四球で二死満塁のチャンスをつくるも無得点。8回裏は無失点に抑え、いよいよ9回表の攻撃を迎えます。初芝はヒットを放つものの本塁が遠く、結局最後は空振り三振で試合終了。5対0で敗戦、初芝力尽きました。
観戦していたおっさんに言わせると、「今日の三井は調子悪いな」ということだそうです。確かに近大付属の三井君はコントロールを乱す場面が何回かありました。初芝は序盤の得点機を逃したのが悔やまれます。中盤までは緊迫した、非常に惜しい試合でした。選手たちが全力でプレーする姿は美しい。特に3塁コーチャーズボックスの背番号10番にシンパシーを感じましたね。きっと3年だと思うのですが、彼は攻撃の最中常に一番大きな声を出してチームを鼓舞していました。まるで昨年のマリーンズにおいてベンチからチームを盛り上げた初芝GODのようです。最後の試合には出られなかったけど、彼もチームの一員として立派に戦っていました。思いつきで見に行った舞洲ですけど、良い試合が観られました。最後まであきらめずに戦った初芝ナインには心から拍手を送りたいと思います。
それでは現地の写真をご覧下さい。
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団扇もらっちゃいました

試合開始

ベンチに戻る初芝ナイン

1塁側

センター方向

レフト方向

3塁側

応援する初芝高校野球部

バントの構え

初芝のエース松本君

チャンス到来

マウンドに集まる初芝ナイン

最後のバッターは空振り三振

試合終了

夢、散る

スコア
この初芝高校から生まれたらこの上ない感動ですね
メガネにハイソックスはいましたか?(笑)