マリーンズファン兼AKB48ファンの方には申し訳ないんですが、喜ばしいニュースです。
11月12日のファン感謝デーに予定されていたAKB48の出演が正式になくなりました。AKB48の公式ブログで発表されています。

千葉ロッテイベントについて (AKB48 オフィシャルブログ)

読んでみましたが、何か妙ですよ。

AKB側は、「スケジュールの調整を行ったが、最終的にスケジュールをあわせることが出来なかった」とあります。
スケジュールを見ると、11月12日は名古屋でイベントがあるようです。AKBは大所帯ですから、名古屋に行かないメンバーをマリンスタジアムに派遣することは可能です。もちろん断ることもできますから、スケジュールの都合で出演を取りやめること自体は取り立てて問題ではありません。

むしろおかしいのはブログの記事の後半に出てくるロッテ球団の担当者からの謝罪メールです。
ファン感への出演依頼、もしくは依頼とまでは行かないまでも、出演についての打診は球団からAKB側にあったものと思われます。
この業界のしきたりは分かりませんが、スケジュールの調整が不調に終わったのであれば、普通はAKB側から礼儀として、球団側に詫びの一言を入れるのではないでしょうか。
しかし、実際はまったく逆で、球団からAKBファンに対し、謝罪の言葉を発しています。以下に全文を引用しますので、読んでいただきましょう。

千葉ロッテマリーンズファン感謝祭(ファンフェスト2006)への出演に関して、一部スポーツ新聞において、11月12日(日)に行われる千葉ロッテマリーンズのファン感謝祭(ファンフェスト2006)にAKB48が出演するという報道が出ましたが、これは千葉ロッテマリーンズがAKB48のファン感謝祭への出演依頼を検討していたものが先行的に報道されたもので、11月12日(日)当日の、千葉ロッテマリーンズファン感謝祭へのAKB48の出演はありません。当方の不手際により、AKB48のファンの皆さんには不確定なスケジュールがメディア露出し、ご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

これを読むと、AKBの出演は球団内部でも決定していなかったようですね。つまりまだ内々に出演を打診している段階でマスコミにリークした馬鹿が球団にいるということです。その後報道を見たファンからの苦情が殺到したため、球団側から出演依頼を取り下げる形になったのでしょう。AKB側から出演を断ったのなら上記のような珍妙な謝罪文は出てこないはずです。ちなみに私も苦情メールを入れました。


AKBが来ないこと自体は大変めでたいです。ついでにMスプラッシュの秋葉原進出も無しにして欲しいです。そんなことをして喜ぶファンがいるとは思えませんし、マリーンズそのものにメリットがあるとも思えません。集客策にもなりません。Mスプで金を稼ごうにもタカが知れていますし、アイドル路線もセクシー路線もライバルが多すぎてMスプじゃ話になりません。いったい何がしたいのかと、本気で疑問に思います。


まあ、なんと言うか、今回の一件はロッテ球団の「ファンサービス」の迷走ぶりが集約されているかのようですね。

あの記事が観測気球?ロッテごときがそんな頭の良いことをするとは思えません。
これは私の憶測ですが、件の担当者はAKB、アキバとのコラボが好意的に受け入れられる。ユニークな試みと賞賛されると信じて疑わなかったのではないでしょうか。ましてや苦情が殺到するなど想定外の外だったと思われます。

つまり、球団が考えるファン心理と、実際のファン心理が決定的に乖離しているのです。
パスクチの振ったバットとボールの間とか、東京駅の京葉線ホームまでの距離とか、そんな生易しいものじゃない。
あんまりにも離れすぎて、蜃気楼が浮かんでいるような状態です。

だから私は、AKB出演を企画した連中の考えを聞いてみたい。
特にリークした馬鹿、もとい先駆的ファンサービスの立案者は責任を取るという意味も込めて、ぜひファン感謝デーの場でファンサービスの理念とビジョンを語って欲しいですね。
思えば荒木氏らがビジネスマン相手に公演することはあっても、我々ファン相手に話すことはありませんでしたから、良い機会じゃないでしょうか。きっと喜ぶファンも多いと思います。もし実現することがあれば、必ずや高木のピンバッチを持って聞きに行く所存です。

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