日曜のハマスタでは神が降臨せず大変寒い思いをしましたが、同日マリンで行われたファンフェストもかなり寒い内容だったようです。

いろいろな方のブログやら掲示板やらを見ると批判的な意見があちこちに。

・トークショーでは選手の声をマイクが拾わないためアナウンサーの声だけが聞こえていた。
・スピードガンコンテストで球速が表示されなかった。
・選手のホームラン競争でホームランが一本も出なかった。
・選手のサイン会では制限時間内に何枚サインが書けるか競われた。
・木枯らし一号が吹き荒れる寒さの中ロッテのアイスが無料で配られていた。

うーんグダグダですね。もっともグダグダでないロッテのファン感謝デーなんて想像できませんが。
ファン感謝デーと言うものはファンが選手とのふれあいを求めて参加するものだと思っていました。正直イベントをただ座ってい見ているだけ、というファンフェスでは何が面白いのか分かりません。企画担当者は当然この企画でファンが喜んでくれる、楽しんでくれると踏んでいたはずですから、ファンと球団の意識の差がますます開いてしまっているように見受けられます。

で、各スポーツ紙の記事によるとグダグダのファンフェストに対しバレンタイン監督が相当お怒りの様子。

ボビーがファン感謝デーにダメ出し (ニッカン)
ボビー球団批判「もっとファンと交流を」 (スポニチ)
ボビー怒!「ファンフェスタ」に強烈ダメ出し(報知)
ロッテ寂しいファン感謝祭…昨年27万人から“激減”1万8000人 (サンスポ)
ボビー お寒いファンフェスタに怒 (デイリー)

阪神系のサンスポとデイリーが昨年の恨みをぶつけようと悪意丸出しの記事を書いてます。27万から1万8千人に激減とありますが、ファンフェス単独の動員数とパレード込みの動員数をわざと混同させて読者をミスリードするなんて記者として恥ずべき行為じゃありませんか?マリンスタジアムには27万人も入れませんし、そもそも最初から動員数を2万人としていましたから、むしろあの寒さの中よく入ったと思いますよ。

では、ここでバレンタイン監督のセリフをまとめてみましょう。

「企画したスタッフの中に、ファンとの直接交流は必要ないと思っている者がいる。スタンドに座らせて、面白くない勝負を眺めさせておけばいいと考えている」 (スポニチ)
「ファンと直接交流する必要がないと考える人が(球団に)いるようだが、それは違うと思う」 (サンスポ)
「自分としては何か付け加えたかった」 (ニッカン)
「誤解しないで欲しいのは、企画の段階から私のアイデアは何も入っていない」 (ニッカン)
「もっと監督、コーチ、選手とファンが触れ合えるものが良かった」 (ニッカン)
「私が考えていたら、違うことをやっていたはずだ」 (報知)
「イベントが面白かったかファンに取材してきてくれ」 (デイリー)

これはある意味事件です。チームのトップである監督が球団の企画に背を向けて一人サイン会を続けたと言うのですから。

コメントから浮かび上がるのは企画部隊とバレンタイン監督との距離。特に「誤解」という表現からそれを強く感じます。従来ファンサービスの企画は球団と監督が二人三脚で進めていたはずなのですが・・・。

「誤解しないで欲しいのは、企画の段階から私のアイデアは何も入っていない」

監督のこのセリフは何を意味するのでしょう。バレンタイン監督は球団内では編成からファンサービスにいたるまで絶対的な権力を持っています。選手の調子や取材依頼、チーム編成からファンサービスの企画まで、すべての情報がバレンタイン監督の元に集まってくるはずなのです。したがってファンフェスの企画の情報だけがバレンタイン監督の元に来なかったとは考えにくいです。

単に自分の意見が採用されなかったから不満なのか、それともAKB48出演未遂事件が示すように、企画部隊が暴走を始めているのか。

いずれにせよ、チームにとっていい状況ではありません。

球団が思い描くファン像がわからない。
球団がどこを向いてファンサービスを手がけているのか分からない。
そもそも何をしたいのかがわからない。

何度も書いていることですが、本当に来年が心配になって来ました。チーム以上に球団のファンサービス自体が正念場を迎えているのかもしれません。このままじゃコア層のファン離れが進んでしまいます。大丈夫なんですか荒木さん?
今だからこそ荒木さんの講演をぜひ聞いてみたいです。どなたか予定をご存知の方。ぜひ教えてください。

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