マリーンズ辻とオリックス早川のトレードが両球団公式サイトから発表されました。

マリーンズ公式
オリックス公式

辻コメント（マリーンズ公式より）
「今日トレードを通告されたばかりなので正直、驚いています。でも、チャンスを貰ったと思っているので、新天地で活躍できるように頑張りたいと思います。」

早川コメント（オリ公式より）
「正直、びっくりしていますが、新たな気持ちで新天地でも頑張りたいと思います。今まで、一生懸命ご声援いただいたファンのみなさまに感謝しています。ありがとうございました。」


勝負強い辻のバッティングが見られなくなるのは残念ですが、いいトレードではないでしょうか。
里崎、橋本が１軍にいる以上捕手としての出番はこれからも期待できないでしょうし、右の代打の地位に甘んじるよりは新天地を求めた方がいいのかもしれません。その点オリックスはＦＡ宣言の日高を除くと控えキャッチャーが的山、前田大輔、鈴木郁、筧。辻の実力なら充分正捕手争いに割って入ることが可能です。北川の体調次第ではファーストでの出番もあるでしょう。このトレードにより辻の出場機会は大幅に増えるのではないかと思います。

一方の早川。ここ３年の成績は以下の通りです。

年度
試合
打数
安打
本塁
打
打点
盗塁
犠打
四死
球
三振
打率
2004
68
215
66
4
21
14
14
21
32
.307
2005
87
177
50
1
18
6
3
19
41
.282
2006
21
46
9
1
3
5
5
4
11
.196

今年は不調に終わったようですが、昨年は.282、一昨年は.307と高い打率をマークしています。まさに４番を任せられる逸材ですね。
俊足のわりに盗塁が少ないという難点があるものの、マリーンズの高橋慶彦コーチの指導で生まれ変わるかもしれません。

しかも早川は地元千葉県の出身なんです。高校は県立船橋。
市立船橋じゃありませんよ。県立船橋ですよ。
来ました秀才。県立船橋は「千葉の御三家」と呼ばれ、県立千葉、東葛飾とともに県内トップクラスの進学校として知られています。バレンタインのデータ野球に上手く適合できるかもしれません。それに今のマリーンズじゃ千葉出身は少数派。地元出身の選手が増えるのは大歓迎です。

しかし問題があります。それは早川が外野のレギュラー争いに加われるだけの守備力を持っているかどうかです。

マリーンズの外野を守るのは並大抵じゃありません。

ボールをはじかない、フライをバンザイしない、ゴロをトンネルしない、１日２回以上目測を誤らない、クッションボールを１０秒以上放置しない、誰もいないところに返球しない、外野フライをエンタイトルツーベースにしない、ボールから離れすぎたところでスライディングキャッチを試みない・・・。

マリーンズで外野のレギュラーをつかむためには以上のような厳しい条件をすべてクリアしなければなりません。はたして早川にそれができるのでしょうか。

え？できるの？じゃあレギュラー確定。
守備があまりうまくないと言う評価を聞きましたが、それはオリックス基準の話であって、マリーンズでは守備が上手いかどうかより、ちゃんと守れるかどうかが大事なのですよ。普通に守ってくれるのなら守備力で上位３人の中に入ります。今年は守備固めすらまともに出来ない状態でしたから早川加入は心強いですね。あとは大松、竹原、大塚、平下らが今年以上に頑張ってくれれば外野の層の薄さはある程度解消されるでしょう。早川、辻ともども新天地での活躍を期待します。


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