ついに来るべきものが来た、ということでしょうか。
昨日バーン、フランコ、パスクチの自由契約がNPBより公示されました。
バーンはともかく、フランコやパスクチほど、「記録よりも記憶に残る選手」という表現がぴったり来る選手はいません。二人とも今まで悲喜こもごもの様々なネタを我々に提供してくれました。マティ、テレンコ、フランコ兄貴、最強様。そしてイタリアンバズーカ、P様。彼らにつけられたあだ名の数々は、彼らがどれだけネタ好きなファンに愛されたかを物語っていると思います。今日は3人の思い出を振り返っていきましょう。

ケビン・バーン
セラフィニの穴を埋める存在として期待されましたが、残念ながら結果を残せませんでした。バーンが投げた試合といえば2試合目のホークス戦と4月の楽天戦を思い出します。ホークスキラーという触れ込みで入団しながらいきなりの炎上、そして楽天朝井とのグダグダな四球合戦。とにかくこの人はテンポが悪いんですよね。コントロールがアバウトで、安定感に欠ける。先発投手としては失格の烙印を押さざるを得ません。中継ぎにまわってからそれなりに投げましたけど、やはり安定感にかけたと思います。ビハインドで出せるロングリリーフ、つまり去年のヤマケンのような存在になってくれませんでした。
それに、なんといってもバーンのピッチングは面白くない。
「あれ?こいつ何?」、「うわっ!こいつ何よ!」というサプライズの積み重ねがネタ戦士としての地位を高めていくのです。バーンの投球を見てハラハラすることはありましたが、笑いの要素には欠けましたね。その点はミラーは素晴らしかった。あの炎上ぶり。変なフォーム。キレキレの剛速球に変化球。なのに防御率2桁。終盤ミラーと入れ替わりで二軍に落ちたと言うことがすべてを物語っています。

マット・フランコ
どこを守らせても怪しさ満点のテレンコ守備と貫禄の見逃し三振。でも性格は兄貴肌のナイスガイ。中州で美女と歩いているところをフォーカスされ、中洲パワーなんて言葉も生まれましたが、根はまじめで明るい人なんだと思います。
1年目の04年は中途半端な成績ながら残留。翌05年は自慢の帳尻打棒とつなぐ打撃で日本一に大貢献してくれました。初芝神が引退を表明したホークス4連戦は見事なホームランを打ちましたね。POでもファーストステージではお立ち台に立ってますし、セカンドステージでは2試合目に逆転打を放っています。日本シリーズの3戦目で藤川から奪った四球にも痺れました。勝負どころで印象に残る働きをしてくれたと思います。
しかし今年はチャンスにめっぽう弱くなり、テレンコ守備にもますます磨きがかかってしまいました。得点圏打率は2割に満たず、レフトを守れば毎試合のようにやらかしてピッチャーの足を引っ張る。1試合2テレンコ、なんてのもありました。やはり年齢的な衰えなのでしょうか。守備は昨年よりもひどくなりましたし、見逃し三振が増えました。確か神宮のヤクルト戦でのこと、チャンスでフランコが打席に回ってきたのですが、私の周りのファンが口を揃えて、「三振かな?」、「三振だろ」、「三振に決まっている」とつぶやいていたのを思い出します。結局皆の予想通りフランコは三振。やがてフランコはP様と入れ替わりで浦和に落ちてしまいました。
しかし、なんだかんだ言ってもフランコはマリーンズのV戦士のです。引退なのか、韓国のサムスンライオンズでもう一花咲かせるのか分かりませんが、まずは心からお疲れ様と言いたいです。

ヴァル・パスクチ
正直P様を越えるネタ外人はそう簡単に現れないと思いますよ。芯に当たれば飛ぶ。そりゃもう無茶苦茶飛ぶ。でもなかなか当たらない。ものすごいスイングで内野フライを量産したかと思えば、ボールが見えていないとしか思えない空振り三振の山を築く。守備につけばトンネル、バンザイ、ポロリと常軌を逸したプレーの数々。とんでもないところでスライディングキャッチを試みて自爆したシーンや、フェンス際のライトフライの目測を誤ってスタンドにトス、エンタイトルツーベースにしてしまったシーンは今も鮮烈に覚えています。
でも、なんか憎めないんですよね。ダメだと分かっていても、ほんの少し期待してしまうような。
多分、パスクチのホームランは一種のカタストロフィー、じゃなかった、カタルシスをファンにもたらすからでしょう。
たまに出るパスクチのホームランには見る者をスカッとさせ、そして爆笑させる何かがありました。今年のホークス戦でサヨナラホームランをぶっ放したときは大笑いしましたね。10分ぐらい笑いが止まりませんでしたよ。
そんな守備も打撃も冴えないP様ですが、特定の月になると人が変わったように打ちまくってしまうのです。
それは8月です。去年の8月には4割を越す高打率を叩き出し、今年もまたホームランを打ちまくりました。確か1試合で右に左にホームランを打った日がありましたね。あの時はびっくりしました。「こりゃ凄い。イタリアンバズーカどころじゃない!もはやイタリアンバースだ!」と狂喜したものですよ。結局去年も今年も9月以降パタッと打てなくなってしまったのですが。
P様はどこに行くのでしょうか。これでロッテと再契約、なんてことになったら笑いますが、おそらくアメリカに戻るのではないかと思います。まだ若いですし、日本でつかんだ打撃と帳尻のコツを活かし、フィルダーのように打ちまくってくれることを祈りましょう。
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昨日バーン、フランコ、パスクチの自由契約がNPBより公示されました。
バーンはともかく、フランコやパスクチほど、「記録よりも記憶に残る選手」という表現がぴったり来る選手はいません。二人とも今まで悲喜こもごもの様々なネタを我々に提供してくれました。マティ、テレンコ、フランコ兄貴、最強様。そしてイタリアンバズーカ、P様。彼らにつけられたあだ名の数々は、彼らがどれだけネタ好きなファンに愛されたかを物語っていると思います。今日は3人の思い出を振り返っていきましょう。

ケビン・バーン
セラフィニの穴を埋める存在として期待されましたが、残念ながら結果を残せませんでした。バーンが投げた試合といえば2試合目のホークス戦と4月の楽天戦を思い出します。ホークスキラーという触れ込みで入団しながらいきなりの炎上、そして楽天朝井とのグダグダな四球合戦。とにかくこの人はテンポが悪いんですよね。コントロールがアバウトで、安定感に欠ける。先発投手としては失格の烙印を押さざるを得ません。中継ぎにまわってからそれなりに投げましたけど、やはり安定感にかけたと思います。ビハインドで出せるロングリリーフ、つまり去年のヤマケンのような存在になってくれませんでした。
それに、なんといってもバーンのピッチングは面白くない。
「あれ?こいつ何?」、「うわっ!こいつ何よ!」というサプライズの積み重ねがネタ戦士としての地位を高めていくのです。バーンの投球を見てハラハラすることはありましたが、笑いの要素には欠けましたね。その点はミラーは素晴らしかった。あの炎上ぶり。変なフォーム。キレキレの剛速球に変化球。なのに防御率2桁。終盤ミラーと入れ替わりで二軍に落ちたと言うことがすべてを物語っています。

マット・フランコ
どこを守らせても怪しさ満点のテレンコ守備と貫禄の見逃し三振。でも性格は兄貴肌のナイスガイ。中州で美女と歩いているところをフォーカスされ、中洲パワーなんて言葉も生まれましたが、根はまじめで明るい人なんだと思います。
1年目の04年は中途半端な成績ながら残留。翌05年は自慢の帳尻打棒とつなぐ打撃で日本一に大貢献してくれました。初芝神が引退を表明したホークス4連戦は見事なホームランを打ちましたね。POでもファーストステージではお立ち台に立ってますし、セカンドステージでは2試合目に逆転打を放っています。日本シリーズの3戦目で藤川から奪った四球にも痺れました。勝負どころで印象に残る働きをしてくれたと思います。
しかし今年はチャンスにめっぽう弱くなり、テレンコ守備にもますます磨きがかかってしまいました。得点圏打率は2割に満たず、レフトを守れば毎試合のようにやらかしてピッチャーの足を引っ張る。1試合2テレンコ、なんてのもありました。やはり年齢的な衰えなのでしょうか。守備は昨年よりもひどくなりましたし、見逃し三振が増えました。確か神宮のヤクルト戦でのこと、チャンスでフランコが打席に回ってきたのですが、私の周りのファンが口を揃えて、「三振かな?」、「三振だろ」、「三振に決まっている」とつぶやいていたのを思い出します。結局皆の予想通りフランコは三振。やがてフランコはP様と入れ替わりで浦和に落ちてしまいました。
しかし、なんだかんだ言ってもフランコはマリーンズのV戦士のです。引退なのか、韓国のサムスンライオンズでもう一花咲かせるのか分かりませんが、まずは心からお疲れ様と言いたいです。

ヴァル・パスクチ
お前らなんだかんだ言ってパスクチのことが大好きなんだろ!
正直P様を越えるネタ外人はそう簡単に現れないと思いますよ。芯に当たれば飛ぶ。そりゃもう無茶苦茶飛ぶ。でもなかなか当たらない。ものすごいスイングで内野フライを量産したかと思えば、ボールが見えていないとしか思えない空振り三振の山を築く。守備につけばトンネル、バンザイ、ポロリと常軌を逸したプレーの数々。とんでもないところでスライディングキャッチを試みて自爆したシーンや、フェンス際のライトフライの目測を誤ってスタンドにトス、エンタイトルツーベースにしてしまったシーンは今も鮮烈に覚えています。
でも、なんか憎めないんですよね。ダメだと分かっていても、ほんの少し期待してしまうような。
多分、パスクチのホームランは一種のカタストロフィー、じゃなかった、カタルシスをファンにもたらすからでしょう。
たまに出るパスクチのホームランには見る者をスカッとさせ、そして爆笑させる何かがありました。今年のホークス戦でサヨナラホームランをぶっ放したときは大笑いしましたね。10分ぐらい笑いが止まりませんでしたよ。
そんな守備も打撃も冴えないP様ですが、特定の月になると人が変わったように打ちまくってしまうのです。
それは8月です。去年の8月には4割を越す高打率を叩き出し、今年もまたホームランを打ちまくりました。確か1試合で右に左にホームランを打った日がありましたね。あの時はびっくりしました。「こりゃ凄い。イタリアンバズーカどころじゃない!もはやイタリアンバースだ!」と狂喜したものですよ。結局去年も今年も9月以降パタッと打てなくなってしまったのですが。
P様はどこに行くのでしょうか。これでロッテと再契約、なんてことになったら笑いますが、おそらくアメリカに戻るのではないかと思います。まだ若いですし、日本でつかんだ打撃と帳尻のコツを活かし、フィルダーのように打ちまくってくれることを祈りましょう。
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はい、その通りです!
バーンはともかく、フランコとパスクチがマリーンズを去るのは寂しいですね。
パスクチのサヨナラホームラン、目の前で見る幸運に恵まれました。
薫友さんと同じく、笑いが止まりませんでした。