イギリス紀行2006 〜英国紳士への道〜 第18回
オックスフォード観光その2 モードレンカレッジ
 

モードレンキャンパス周辺

3日目 2006年2月24日 (金)
モードレンカレッジを見学しました。


18.オックスフォード観光その2 モードレンカレッジ

 しばらく歩いたので一休みすることにした。黒い壁のしゃれた喫茶店を見つけたので中に入る。談笑する若者、コーヒーを片手にノートを開いている学生に混じって観光客の姿も目立つ。日本人の観光客もいた。バースでは日本人を見なかったが、オックスフォードは有名な場所だけに日本人が多いようだ。空いている席を見つけ、友人はイギリス名物のスコーンとコーヒー、私はあまり腹が空いていなかったので紅茶だけを頼んだ。店員のお姉さんの愛想はあまり良くないが、イギリスに来てから今まで愛想のいい店員さんに会ったことがない。おそらく無愛想な接客がイギリス標準なのだろう。しばらくすると山盛りのスコーンとコーヒー、そしてティーバック入りのポットが運ばれてきた。友人からもらったスコーンをかじりつつ、ガイドブックを片手に見学場所の目星をつけた。

 喫茶店を出て、次に向かったのは街の東にあるモードレンカレッジである。モードレンカレッジは1458年にウィンチェスター主教で、英国大法官でもあったウィリアム・ウェインフリートによって創立された。綴りは「Magdalen」なのでどう読んでも「マグダレン」なのだが、なぜかモードレンと読むことになっている。入口の受付で見学料3ポンドを払うと日本語のガイドを受け取るよう言われた。ガイドの説明を読みながら入口を抜けると、広場の横に大きなステンドグラスが印象的なチャペルがある。残念ながら扉が開いておらず中に入ることは出来なかった。しばらく建物を眺めた後、チャペルの横にある小さな扉を抜け回廊に入った。回廊に囲まれた芝生の中庭がきれいだ。回廊の柱には様々な動物の彫刻がある。これらの石像は聖書に登場する生き物などをモチーフにしたものらしい。この回廊の周りには多くの教室や学生の部屋があり、階段を上がったところには食堂もある。学内イベントのチラシが所狭しと張られた掲示板もあっていかにも大学という雰囲気である。

回廊の北側を出ると大きな芝生の広場があり、その向こうにニュービルディングという建物がある。ニューといっても18世紀に建てられたもので、教官の部屋として使われている。庭の東側には小さな川が流れており、敷地の門を抜け橋を渡ると学内の公園を散策できるようになっている。ガイドブックを読むとこの小川では小さな船を漕いで景色を眺めることも出来るのだが、この寒空の下でそんなことをする人はいない。古色蒼然とした石造りの壁の下を、静かに川が流れるのみだ。ここはあまり観光客の姿がない。広い敷地で、とても静かだ。ふと見るとニュービルディングの横の広場に鹿の群れがいる。庭園内で放し飼いにされているようだ。もうちょっと歩き回りたかったのだが、一般開放されているのはここまで。先ほどの回廊を通って入口まで戻った。

エグザミネーションスクール 外観 ハイストリート側から
エグザミネーションスクール ハイストリート側から


エグザミネーションスクール外観 メルトンストリート側
エグザミネーションスクール メルトンストリート側から


モードレンカレッジ近くの交差点
モードレンカレッジ近くの交差点


モードレンカレッジが見えてきた
モードレンカレッジが見えてきた。構内の様子は次の写真集をご覧ください。


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