イギリス紀行2006 〜英国紳士への道〜 第21回
オックスフォード観光その4 クライストチャーチ
 

クライストチャーチ前の並木道

3日目 2006年2月24日 (金)
クライストチャーチを見学しました。


21.オックスフォード観光その4 クライストチャーチ

 遊歩道の狭い出口を抜けるとマートンカレッジの敷地から眺めた広大な芝生の広場に出た。ついさっきまでサッカーに興じていた少年達はもういない。時刻は4時。少々陽が傾いてきた。しばらく歩くと広場の西に大きな建物があった。真ん中に入口があるのでこれがクライストチャーチに違いない。入口の前から振り返ると見事な並木道がどこまでも続いている。学生達は毎朝この並木道の下を通って通ってくるのだろう。大きな木々が知的な落ち着きを見せ、そして美しい。

 受付で見学料4.5ポンド払いカレッジの中に入った。クライストチャーチは1525年に設立されたカレッジで、その名の通り大聖堂を併せ持ったカレッジだ。映画ハリーポッターの撮影で使われただけでなく、『不思議の国のアリス』の著者、ルイス・キャロルがこのクライストチャーチで教鞭を取っていたことでも知られている。そのため今まで見てきたどのカレッジよりも明らかに観光客が多い。

 順路にしたがって薄暗い廊下を抜け、中庭を抜けると食堂への入口があった。ここがハリーポッターの撮影で使われた食堂で、クライストチャーチ第一の見学スポットだ。階段を上がり食堂に入ると多くの観光客が写真を撮っている。高い天井の下、縦に長い机が3列並んでいる。夕食前ということもあり机には皿やコップが置かれていた。壁には一面にこのカレッジを卒業した先達たちの肖像画がずらり。照明も暗く、学生食堂というより晩餐会の会場だ。

「こういうところで食事をするってなんか凄いな」
「そうか?こんなところで毎日飯を食うと疲れるぞ?」

 確かに気疲れしそうだ。ご飯を食べながら談笑できる雰囲気ではない。やはり自分にはこういうところよりも地下の学生食堂で290円のラーメンをすすっている方が似合う。

 雰囲気に圧倒されつつ食堂を出た。中庭をしばらく歩くとクライストチャーチ第二の見所、大聖堂への入口がある。中に入り天井を見上げた。高い天井に、ステンドグラスの光が映える。大聖堂の隅でオーケストラ部の学生が練習をしており、バイオリンの音が館内に響いている。少しだけ調子の外れた音色を聞いていると、ここが単なる観光地でも歴史的建造物でもなく、紛れも無い大学の中だということを実感させられる。我々はステンドグラスやパイプオルガンなどを眺め、聖堂の外へと戻った。

 再び中庭や校舎の一部を外から眺めて周った。ほかのカレッジと違い工事中の箇所が多い。中庭の向こう側にはトムクワッドと呼ばれる建物がある。トムクワッドーの中央には1681年に作られたトムタワーという大きな時計台がある。このトムタワーにはグレートトムというイングランド最大の鐘が設置され、毎晩9時5分に101回鳴らされるそうだ。もともとは大学の門限を知らせる鐘で、101は当時の学生の数からきているという。

 中庭を出れば見学コースはほぼ終わりだ。出口付近のベックウォータークワッドや図書館は公開されておらず、絵画やデッサンなどが常時展示されている画廊は入場料がかかることもあり入らなかった。お土産屋もあったが食器類が多く、持ち帰るのによさそうなものはあまり無いため何も買わずに外に出た。

クライストチャーチへと続く道
クライストチャーチへと続く道


Corpus Christi College
Corpus Christi College


クライストチャーチへの遊歩道
クライストチャーチへの遊歩道


Merton Field
Merton Field。先ほどまで子供たちがサッカーをしていた。


クライストチャーチ外観
クライストチャーチ外観


クライストチャーチ前の並木道
クライストチャーチ前の並木道

クライストチャーチの写真は次の写真集をご覧ください。

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