イギリス紀行2006 〜英国紳士への道〜 第23回
オックスフォード観光その5 夕方のオックスフォード

3日目 2006年2月24日 (金)
夕暮れ時のオックスフォードを散策しました。
23.オックスフォード観光その5 夕方のオックスフォード
もうすぐ日が暮れようとしている。あとは街の中心部でお土産を買って駅に戻るだけだ。しばらく歩くとメインストリートであるハイストリートとの交差点にぶつかる。ここにカーファックスタワーという建物があり、上まで登ればオックスフォードの街並みを一望することができる。しかし近寄ってみると扉が閉まっていた。扉の横には今日は15:30までと書いた張り紙があった。ガイドブックには日没までと書いてあったのに早すぎる。まだ日暮れまで30分はありそうなのだが残念だ。
カーファックスタワーは諦めてそのまま道を歩く。オックスフォードのメインストリートは夕方でも人通りが多い。ヴァージンメガストアなど一通りに店は揃っているが、娯楽は少ないように見える。日本の新聞を売る店もあり、スタンドには讀賣新聞の衛星版が刺さっていた。一面トップによると民主党の永田議員が辞職するらしい。堀江メールで墓穴を掘ったか。
しばらく歩くとインフォメーションセンターがあった。ここならちょうどいいお土産が売っているかもしれない。中に入るとガイドブック類に混じってオックスフォード土産もたくさん売られていた。これ幸いと折り畳み傘とボールペンなどを選んでレジに持っていく。しめて15.47ポンド。日本よりも小銭の種類が多いためレジでまごついていると、レジのおばさんが助け舟を出してくれた。
「財布の中の小銭をすべて出してね。私がお釣りの少ないように選んであげるから」
お言葉に甘えて小銭をテーブルにぶちまけると、おばさんが手際よく小銭を選んでくれた。
「まず10ポンド札2枚と、20ペンス、10ペンス、5ペンス、5ペンス、5ペンス、2ペンス、1ペニー、1ペニー、これでOKよ」
一枚一枚丁寧に指差して教えてくれる。これなら安心だ。おかげでおつりは5ポンド札1枚で財布も軽い。買い物を終えた我々はおばさんにお礼を言ってインフォメーションセンターを後にした。
だいぶ日が傾いきている。時刻は5時を過ぎた。オックスフォード駅に戻り、自動券売機でロンドンまでの切符を買う。運賃は16.9ポンド。切符にはロンドンのどこのターミナルで降りても良いと書いてある。普通に乗ればパディントン駅にしか着かないのだが、イレギュラーな運行もあるのだろう。次のロンドン行きは15分後。売店で菓子を買い、自動改札を通ってホームに出た。すでにホーム上はたくさんの客が列車を待っている。観光客だけでなく、若者やビジネスマンの姿も目立つ。一方ロンドンとは逆方面に向かう反対側のホームには若者ばかり並んでいる。こちらは大学などから自宅に帰る学生たちだろう。やがて反対側のホームに列車がやってきた。ロンドンからウーセスター方面行きの列車だ。手元の時刻表では17:22発となっており5分程度遅れている。イギリス基準なら平常どおり動いていると見てよさそうだ。目当ての17:32発ロンドン行きの列車も5分ほど遅れて無事オックスフォード駅のホームに入ってきた。行きに乗ったディーゼルカーとは違い特急タイプの列車だ。すでに車内は相当混みあっており、オックスフォードからの客が乗り込むと通路まで人があふれてしまった。当然座席はすべてふさがっている。ロンドンまで1時間。平日の夕方なので混雑するのは当然だが、正直このまま立ちっぱなしはきつい。幸い20分ほどで到着したレディング駅でかなり人が降りた為、何とか別々に席を見つけることができた。混雑のせいか車掌が切符を見に来ることも無く、列車はほぼ定刻の18:30にパディントン駅に到着した。
列車を降り、すっかり暗くなったパディントン駅の通路を地下鉄駅のホームに向かって歩く。途中改札があったが鉄道の切符が回収されることも無く、そのまま通ることができた。ホームに下りると地下鉄に遅れが出ている旨の放送があったが、反対方向行きの電車が動いているのでじきにやってくるだろう。ホームで待っていると白人の女性二人組に、「ハンマースミス行きはこのホームでいいのか?」と聞かれた。そうだと答えると礼を言って去っていった。まさか日本人である我々に道を聞かれるとは予想外だ。どうみても観光客にしか見えないと思うのだが。向こうもイギリス人じゃないのかもしれない。そうこうするうちにハンマースミス行きの電車がやってきた。平日の夜だがそれほど混んではおらず、終点まで座っていくことができた。
〜参考リンク〜
オックスフォード大学公式
オックスフォード大学 バーチャルツアー (オックスフォード各所の360度パノラマ写真が見られます)
クライストチャーチ出口付近
街並み
パブの看板
カーファックスタワー付近
夕方のオックスフォード駅
次へ進む 目次へ戻る 前へ戻る