なぜ今ごろ立川が一面なんだ!!
びっくりしましたねー。
ニッカンの1面が元ロッテの立川。しかもその立川がK−1に参戦するというニュースです。
他球団はキャンプの話題しかないというのに、ロッテだけが別の方向に走っています。さすがです。
で、どうしてこんなことになったのでしょうか。
先月25日、K1の谷川プロデューサーは「世界に通用する日本人ヘビー級選手育成プロジェクトを発足させる」と発表しました。様々なスポーツ選手を対象に募集をかけたところ、ある元プロ野球選手が応募してきたというのです。
スポーツナビの記事ではこんなことを言っています。
「セ、パ両リーグでプレーしていて、4番を打ったこともある選手」
「中村紀に近い大物」
「とんでもないプロ野球界のビッグネーム」
いったい誰が?と盛り上がったプロ野球ファンの方も多かったでしょう。
「ええ?愛甲さん化粧品会社辞めちゃったの?」
「岸川、吉永、意表をついてメル・ホールか?」
「有田修三がダイエー時代1試合だけ4番打ってるぞ!」
しかしスポニチによればその「元4番」は30代。候補は立川か塩谷に絞られました。ある意味ものすごい組み合わせですね。
そして今日のニッカン1面につながっていくわけです。
ロッテ元4番立川がK−1テスト挑戦 (ニッカン)
それにしてもこの立川の記事。よーく読んでみると突っ込み所が満載です。
「右の強打者」とか「知名度、素材、家族を支えなければいけないハングリーさを併せ持った」という表現もアレですが、「レギュラーで、みんなが知っている有名な選手」が立川ってのはどういうことなんですか!ジャロに訴えますよ!!!
それと立川の紹介文にも言いたいことがあります。
拓大紅陵時代からプロに注目され、93年のドラフト2位で地元千葉ロッテマリーンズに入団。地元の和製大砲として話題を集め、96年には1軍デビュー。97年には外野のレギュラーポジションを獲得、02年には22試合ほど4番を任された。04年に阪神移籍して05年に退団、昨年は台湾プロ野球誠泰コブラズの打撃コーチを務めていた。
なんですかこれは。都合の良いところだけ抜き出して印象操作とは恐ろしい。マスコミは怖いですね。これだと野球に詳しくない人が読んだら、「立川って4番を打ったすごい選手なんだ」と思ってしまいますよ。普通の野球ファンなら「誰それ」という至極真っ当な感想を持つでしょうけど。
そもそもこの記事を書いた記者は立川のことを知っているんですかね?ウィキペディアの立川の記事とそっくりなんですが。
きっと記者自身も「誰だよ立川って」とつぶやきながら、ウィキペディアを見てプロフィールを書いたのでしょう。これはいけません。
そこで、私めがニッカンの記事に足りない部分を補ってみました。
拓大紅陵時代からプロに注目され、93年のドラフト2位で地元千葉ロッテマリーンズに入団。地元の和製大砲として話題(とファンの淡い期待)を集め、96年には1軍デビュー。97年(夏以降)には外野のレギュラーポジションを獲得(したものの翌年控え外野手に逆戻り。99年には14試合出場と出番が激減した。)02年には(山本監督の気まぐれで)22試合ほど4番を任された(が打率.238、ホームラン6本に終わった)。04年に阪神移籍して05年に退団、昨年は台湾プロ野球誠泰コブラズの打撃コーチを務めていた。
少しは実態に近づいたでしょうか。かく言う私もクリーンアップ候補として期待していたのですが、モロ、平井、大塚、堀、幸彦、大村巌らの陰に隠れてそれほど出番に恵まれない印象がありました。せめてもうちょっと打撃に確実性があれば・・・。サンバデジャネイロの出囃子は盛り上がりましたけどね。
そんな立川ですが、全国放送で取り上げられたこともありました。数年前の「トリビアの泉」で、横浜ベイスターズの古木が小学校の卒業文集に「行きたくない球団は大洋(現横浜)とロッテ」と書いたいうネタを取り扱ったのです。その時、「ロッテを愛して止まない選手」として登場したのが他ならぬ立川でした。
しかし、立川はロッテがどんなチームかという質問に答えられずスタジオ大爆笑。これが原因か分かりませんが、その後立川は阪神にトレードされてしまいました。
結局のところ立川がK-1に参戦するかどうかは現時点で不明です。ですがマジな話私は立川が出るなら応援しますよ。まだ若いですし、分野は違っても元ロッテの選手がメジャーになって行くのを見るのはファン冥利につきます。野球では掴めなかったスターの座を、今度は格闘技の世界で掴んで欲しいですね。本当に参戦するのであれば頑張って欲しいです。
参考までに、立川の現役時代の1軍成績を挙げておきます。立川ってこんな選手でした。
試合 | 打数 | 安打 | 本塁 | 打点 | 打率 | |
94〜95年 一軍出場なし | ||||||
96年 | 14 | 29 | 5 | 0 | 0 | .172 |
97年 | 76 | 252 | 69 | 7 | 20 | .274 |
98年 | 81 | 153 | 33 | 2 | 6 | .216 |
99年 | 14 | 22 | 3 | 0 | 0 | .136 |
00年 | 81 | 160 | 39 | 3 | 20 | .244 |
01年 | 35 | 92 | 23 | 2 | 4 | .250 |
02年 | 89 | 269 | 64 | 6 | 30 | .238 |
03年 | 94 | 294 | 70 | 7 | 31 | .240 |
04年 | 46 | 67 | 9 | 1 | 6 | .134 |
05年 | 1軍出場なし | |||||
通算 | 530 | 1336 | 315 | 28 | 117 | .236 |
ファン感謝デーでは、モロに初体験の年齢を質問されるなどの思い出ばかり。(笑)
同期入団の大塚よりも早く引退するとは思ってませんでしたが、是非ともがんばって貰いたいものです。