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さて、今週の週ベの注目記事は名鑑以外にもありまして、そのひとつが「データで分かる、野球が見える」の楽天のシーズン展望に関する記事です。
データを元にして楽天打線の得点力不足と長打力不足を論じているのですが、実はデータをよく見るとロッテ打線のダメっぷりが浮き彫りになってしまうのです。はっきり言ってダメさ加減では楽天の上を行っています。

1.単打で2塁走者がホームインする割合。

チーム 機会数 得点数 得点率
日本ハム 218 112 51.4%
西武 239 118 49.4%
オリックス 208 102 49.0%
ソフトバンク 246 119 48.4%
楽天 228 89 39.0%
ロッテ 208 81 38.9%

・ランナーの数を問わず、2塁ランナーが単打で生還した時のみを対象
・得点率は機会数÷得点数

週ベに掲載された表を書き出してみました。単打で2塁走者がホームインする割合、堂々のパリーグ最下位。タイムリー欠乏症、満塁で点取れない病といわれ続けた結果がはっきりと現れていますね。得点圏にランナーを進めた場合、日ハムや西武がほぼ5割の確率で単打でもランナーを還すことができているのに比べ、我らがロッテはなんと確率4割弱。長打を打たなければ点が入らない、しかも長打そのものが少ない。そりゃ点を取れないはずです。

この表にはロッテの長打力不足、打線のつながりの悪さがはっきり出ています。しかし昨年のロッテは打撃以外にも走塁面で問題を抱えていました。それがよくわかるのは次の表です。

2.単打で1塁走者が3塁に進塁する割合

チーム 機会数 進塁数 進塁率
ソフトバンク 259 76 29.3%
日本ハム 240 63 26.3%
西武 264 68 25.8%
オリックス 256 63 24.6%
ロッテ 260 62 23.8%
楽天 291 64 22.0%

・1塁走者が3塁に進塁したときのみを対象。

これも週ベに掲載されていた表ですが、ひと目見るだけで足を使った攻撃ができていないのがわかります。走塁に積極性が感じられません。やはり一昨年優勝したことで守りに入ってしまったのか、一つでも先の塁を狙うアグレッシブな姿勢が失われてしまったように感じられます。本塁突入の判断も慎重にすぎた感はありますね。
このデータを見ると長打力も重要ですが、それ以上に機動力野球の復活がAクラス入りの条件になってきそうな気がします。西岡はもちろんですが、サブロー、大塚、それと早川ら足のある選手がまず塁に出て、 果敢な走塁を見せてくれればおのずと得点シーンも増えることでしょう。根元や早坂らのブレイクにも期待したいところです。


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