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胴上げは、参加するより阻止することに意義がある

エカールベルタン伯爵のロッテKY精神を表す名言です。
相手がマジック1ならやることは一つ、胴上げ阻止!
今こそ球団公式も認める「お家芸」、胴上げ阻止を貫徹する時です。そして浮かれるライオンズをボッコボコにしてやんよ!

さて、今日は胴上げを期待する西武ファンで混みあっていました。球場は1塁側がほぼ満席でしたし、いつもは余裕で座れる7時前の西武球場前行きの電車も座れないどころか通勤電車並みの混雑でした。そんな状況下で無類の力を発揮するのが俺たちのKYマリーンズなのです。

先発は久保と涌井。序盤は両チームともランナーを出しながらも点が入らない展開。ただ、調子は久保の方が良さそうに見えましたし、大松が初回にスライディングキャッチを決めるなどチームの勢いはマリーンズにありました。

そしていろいろなことが起こった4回表。まずはキーマンのズレータからです。
ズレータは打てそうにありませんでしたが、ファールで粘って粘って13球。四球を選びます。先頭ランナーが出ました。これは大きな四球です。続く大松もやはり粘って粘って9球目。根負けした涌井が投げた甘い球を逃さずライトスタンドに叩き込みます。
出た!KY弾!大松のツーランでマリーンズが先制しました。
マリーンズの攻撃はまだ続きます。ベニーがセンター前ヒットで出塁し、早川セカンドゴロでランナーが入れ替わります。続く細谷の打席で早川が盗塁を決め、今度は細谷がライト前ヒット、3塁コーチの西村が腕をぐるぐる回しますが、早川が自分の判断で止まりました。ここはランナーを貯めるべきですね。良い判断です。
そして西岡がセンター前タイムリーを放ち3−0、オーティズがサード強襲内野安打を放ち1死満塁。流れはマリーンズです。

マウンドにはKO寸前の涌井。打席には里崎。事件はここから始まります。
まず里崎はインハイのボール球を打ちにいって死球。押し出し隣4点目が入ります。しかし里崎の左手首に直撃したため一旦治療のためベンチに下がりました。
今江に続いて里崎も?心配しましたが元気に戻ってきました。一安心です。
ここでライオンズは涌井を諦め三井を投入。今日は三井も乱調でした。
橋本三振も打者一巡で再び回ってきたズレータはこの回2個目の死球で押し出し。5−0。試合が決まりました。なおも満塁です。
ここで大松が落ち着いて左中間にタイムリーを放ち7-0。なんと1イニング7点です。空気を読まないにも程があります。

ライオンズは三井を諦め許を投入します。
そして許がベニーにこの回3個目となる死球を与えた時、事件は起こりました。
ピッチャーに向かって怒りをあらわにしたベニーに細川が止めに入ってもみあいになると、ベニーが見事に首投げ一本。華麗な投げ技で一本を奪いましたが、これは野球なので退場になってしまいました。両軍の選手が入り乱れあわや大乱闘となりましたが、バレンタイン監督が抗議をしている間に小宮山さんが渡辺監督が手打ち式を済ませて落着。両軍ベンチに戻ります。暴行によりベニー退場。ついで細川も負傷退場し警告試合の宣告が下されます。両チームのファンからは盛大なブーイングが浴びせられました。

4回裏に久保が1点を失うも、マリーンズは5回以降も得点を重ねます。
6回表には橋本がセンター前ヒットで出塁すると、2つの暴投で3塁へ。ベニーに代わり守備についていた大塚がレフトにタイムリーツーベースを放ち8-1、さらに8回表には橋本がライトに特大ソロホームランを放ち9−1、一方的な展開となります。

久保も中盤以降はストレートと落ちる変化球が冴えまくり追加点を許しません。とくにおかわりを三振に取った場面はしびれましたね。久保の投球に気迫を感じましたし、果敢にインコースを要求し続けた里崎も見事です。結局試合は9−1でマリーンズが勝利、久保が今季初の完投勝利を決めました。

試合後はライオンズ側の都合でヒーローインタビューなし。
理由はもちろんオリックスが負ければ胴上げだからです。
しかし今日はオリックスもなかなかKYでした。王監督の勇退が決まった直後、しかも福岡での最終戦なのに空気を読まずにホークスに勝利。困ったチームです。
オリックス勝利の知らせがバックスクリーンに流れると、マリーンズファンはいっせいに拍手で胴上げ阻止の喜びを爆発させ、エリーゼのためにを熱唱したのでした。

今日は久保の好投が地味に光ります。よく9回まで投げてくれました。この投球をいつもできれば先発固定ですね。
そして打撃ではやはり4回の先頭のズレータの四球につきます。ズレータはこの回2死四球で出塁。今日の仕事はそれだけです。あとは細谷の悪送球を巨体を生かして捕ったことぐらいでしょうか。ただ粘った上での四球はヒット1本分に相当しますよ。普段なら空振りするコースを上手く見極めました。

ベニーの首投げ一本については、確かに暴力は悪いことなのは理解していますけど、ここで奇麗事を言うつもりは一切ありません。
だいたい1イニングに3死球なんて異常ですよ。これはリーグのタイ記録です。そもそもライオンズは死球が多すぎる。昨日の時点で63個、ダントツのリーグトップです。ちなみにマリーンズは46個でリーグ最小。
しかも、ライオンズには去年ズレータを死球で潰されました。その前は福浦。特にズレータなんてあの死球でだめになったようなものです。
要するにライオンズには死球を巡って因縁があります。今江の死球による離脱でナーバスになっているところへ3死球もやられちゃ怒りますよ。
ベニーは自分が当てられたから怒ったのではなく、チームのために怒ったのだと思います。

さて、悲観論も多かった12連戦ですが終わってみれば7勝3敗1分けで1試合中止。勝ち越しましたよ!
ここにきてチームに勢いが出ています。マリーンズは明日明後日はお休みで土曜日にホークスとマリンで試合をし、日曜月曜と札幌でハムとの2連戦に向かいます。全部勝てばいいんですよ。勝てばCSが見えてきます。
西武は札幌で胴上げすればいいんじゃないでしょうか。所沢よりもご飯がおいしいですよ!


ニッカン式スコア
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それでは今日の写真です。
1塁側
里崎死球
ベニーの首投げで一本勝ち
決まった!
両軍集まる
あわや大乱闘
立ち上がる細川
なにやら説明
バレンタイン監督を尻目に西武ベンチに向かう小宮山さん
渡辺監督と小宮山さんのトップ会談で落着
インタビューは無くともヒーローは久保
KYマリーンズ