バレンタイン監督の留任はほぼ確定。となると残るはコーチ人事です。
それについて先日早くも動きがありました。

ロッテが古賀、佐野コーチと来季契約せず (ニッカン)

古賀2軍ヘッドコーチは69歳と高齢なこともあり、来季は球団スタッフに回るようです。佐野コーチはよく分かりませんね。印象があまりないです。

ともあれ、来年のためにはコーチ陣の刷新は必須だと思います。
現在はバレンタイン監督によるワンマン体制。『バレンタイン流マネジメントの逆襲』という本によれば、西村ヘッドコーチがチーム内外の情報を集め、バレンタイン監督に報告することにより、バレンタイン監督を頂点とした中央集権体制が出来上がっている、つまり西村コーチは一般企業における中間管理職のような役割を果たしている、と書かれています。2005年はそれで上手くいきました。

しかし、今シーズン序盤の低迷を見るにつけ、コーチと監督による意思、情報の伝達がうまくいっていないのではないでしょうか。
試合中にベンチを見ていても、どうも監督の周りにコーチが集まらなくなっているように思えます。

チームの状況が把握できないから采配がおかしくなる。おかしくなってもイエスマンばかりのコーチは監督に意見しない。悪循環です。
以前このブログで「バレンタイン監督は裸の王様」と書きましたが、決して言い過ぎではないと思います。

ならば来年はバレンタイン監督に意見できるコーチを入閣させるべきでしょうか。
これがなかなか難しいのです。
と言うのは、95年の第一次バレンタイン政権では、広岡GMの息がかかった江尻や江藤と言ったコーチ陣と、バレンタイン監督の軋轢が表面化し、修復できないほど関係が悪化していたからです。
部下であるコーチに離反された苦い記憶があるからこそ、コーチ陣にイエスマンを揃え、ワンマン体制を構築したのかもしれません。
ただ、ワンマン体制はメリットもあればデメリットもあります。目標に向かって突っ走れる時はいいのですが、躓きだすととまりません。そしてたいていの場合ワンマン体制は瓦解して終わります。中内氏のワンマン経営と言われたダイエーが日本一のスーパーに上り詰め、その後破綻したように。

そんな中で異色の存在は高橋コーチです。2005年は1塁ベースコーチ兼走塁コーチとしてある程度自由な権限を任されていました。
2005年のチーム盗塁数は101、2008年は76まで減っています。足のある選手が増えているにもかかわらずです。

そこで、高橋コーチを1塁ベースコーチに戻し、諸積コーチの配置転換を提案します。
諸積コーチはベンチのムードメーカーになっていますが、現役時代からバントがうまかったとは言えず、バントコーチとしての指導力には疑問符がつきます。
また、井上投手コーチには今年序盤に起きた投壊の責任があります。立花コンディショニングコーチの責任も重大ですね。
開幕戦のコバヒロの痙攣や度重なる選手の怪我は、走りこみなど基礎体力作りを怠ったからではないかと思います。
調整不足で開幕を迎えた結果、打撃不振と投壊が序盤に起こりました。来年は新コーチの元しっかりキャンプで鍛え直して欲しいです。
2軍のスタッフも、「1軍に上げられる選手がいない」という状況ですからテコ入れが必要です。誰か育成に定評のある人はいないでしょうか。
例えば、ほら、福浦を育てたあの・・・。

それと、バレンタイン政権の後任育成の一環として、初芝様の入閣は必須ですね。神に相応しいポストを今から考えましょう。

あとは打撃コーチですよ。
今のところランペン打撃コーチですが、正直働いているのかどうかよく分かりません。
ただ、バレンタイン監督としても、英語の分かるコーチが欲しいでしょう。
以前私が推薦したマックス・ベナブル(現3Aポートランド・ビーバーズ打撃コーチ)は残念ながら来てくれそうにありません。
ならば誰がいいでしょうか。出来れば現役時代ホームランをよく打った選手がいいです。というのも、今のマリーンズに長打力を鍛えられそうなコーチがいないからです。私はズレータの不振もその辺に原因があるとにらんでいます。そんな中で大松が育ったのは奇跡と言っていいですね。

で、いろいろと探してみたら、適任者がいました!
それは、この男です。



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ヘンスリー・ミューレン

カリブ海に浮かぶ小島。オランダ領アンティルの出身で、1994年に来日しマリーンズでプレーしました。23本塁打を放つも三振が多いという理由で解雇され、95年からはヤクルトスワローズに在籍。恐怖の8番打者と呼ばれ、ヤクルトの日本一に大きく貢献しました。96年も25本塁打を放ちましたが、やはり打撃が粗いという理由で解雇されました。

97年以降アメリカに復帰するもメジャーには定着できず、マイナーや韓国、メキシカンリーグでプレーした後、2002年限りで引退しています。また2000年のシドニー五輪では野球オランダ代表として出場したことはよく知られています。

引退後は2003年からルーキーリーグのブルーフィールド・オリオールズでコーチを務め、2005年からはパイレーツ傘下の3Aインディアナポリス・インディアンスで打撃コーチを務めています。

ミューレンコーチのプロフィール

ミューレンのあだ名はバンバン。チームをバンバン打たせてくれそうないい名前です。
そして「Fluent in English, Spanish, Dutch, Papiamento and Japanese」とあるように、英語とスペイン語とオランダ語と日本語とパピアメント語(オランダ領アンティルの現地語)の五ヶ国語を喋れるとありますね。なんと日本を離れてずいぶんたつのに、まだ日本語を覚えているらしいです。

そしてこの記事を見てください。

Jewett and Meulens will not return in 2009 (チーム公式)


どうやらミューレンは今年で打撃コーチを辞めるようです。
長打力があり、ロッテ野球だけでなく野村ID野球にも精通する男。日本球界の事情も分かるでしょうし、日本語も分かる。
そんな男が今年でコーチを辞めた。

これは・・・!
ミューレンを打撃コーチとして獲得せよと言う神のお告げではないでしょうか。
球団にはぜひ検討していただきたいです。
2009年はミューレンコーチで重量打線の誕生だ!バンバン打つぜ!