惜別球人の3回目は三島です。

三島


■ 2軍での成績

  試合 勝利 敗北 回数 三振 防御率
2004 E19 5 6 0 77 2/3 62 6.14
2005 E15 4 4 0 47 2/3 36 4.15
2006 E24 1 1 0 40 1/3 30 6.47
2007 E29 2 2 1 37 2/3 28 3.82
2008 E20 1 4 0 44 24 6.34


三島輝史、右投げ。2003年ドラフト5位で大阪桐蔭高からプロ入り。
140キロ台中盤をコンスタントに記録するストレートには抜群のキレと威力がありました。
独特なフォームから「鶴拳マスター」と呼ばれ、1年目の2004年は先発を中心に19試合に登坂。2005年には先発やリリーフでフル回転し2軍の日本一に貢献するなど背番号も35と期待の若手でありました。

制球、もしくはウイニングショットとなる変化球。どちらかを見につければ1軍に行けたでしょう。
しかし、ストレートは良くても変化球が無く、制球も悪く、調子の波が激しいとあってはなかなか1軍には上がれません。
ピッチングの内容も良く言えば力押し。悪く言えば一本調子。ストレートで打ち取れれば良いのですが、追い込んでも決め球が無いため、ダメな時は制球難で崩れるか、置きにいったところを痛打されるかでした。

そして三島は壁にぶつかります。2006年は防御率6.47。ルーキー時の輝きは徐々に薄れていきました。
それでもまだ首脳陣は三島に期待していたのでしょう。2006年のシーズンオフにはハワイウインターリーグに派遣されます。
ウインターリーグでは奪三振の山を築く好投。これで一皮向けるかと思われました。
しかし、翌2007年も決め手を欠くピッチングは相変わらず。唐川、大嶺と言った後輩が結果を出す中背水の陣で迎えた2008年も中継ぎ中心で防御率6.34、数少ない先発のチャンスでも結果を出せず、2008年に自由契約となりました。

何度も言うようですが、ストレートはすばらしいんです。
あともう一つ。頭数だけは多い浦和投手陣の中で違いをアピールできる何かがあればよかったんです。
コバヒロは5年、小野晋吾は7年かけて一人前のピッチャーになりました。三島ももう少し待てば可能性はあるでしょう。
ですが、FAの短縮。投手の頭数が多い浦和の台所事情が長期的な育成を許しませんでした。

浅間のブログによれば、三島はトライアウトを受けるんだそうです。
良いコーチにめぐり合えば、そして何か決め球を身につければまだいけるはず。
まだ蕾のまま眠っている三島の可能性。このまま枯れるのか、新天地で開花するのか。
トライアウトでの出会いに期待しましょう。



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それでは三島の写真です。




2006


2006の2
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