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2月8日から2月11日まで石垣島に行ってきました。マリーンズのキャンプを見学する以外にも、バスで石垣島を一周したり、高速船で離島に足を延ばしたりと観光を満喫してきました。日程は以下の通りです。

1日目 マリーンズキャンプ見学 路線バスで川平湾へ
2日目 路線バスで石垣島一周、竹富島観光
3日目 マリーンズキャンプ見学 小浜島観光
4日目 原チャリで石垣島一周 黒島観光

今回の旅の目標は石垣島のバスに全部乗ること、石垣島周辺の離島を観光することです。またバスでフォローできない平久保崎灯台などを回るために、最終日は現チャリを借りて石垣島を一周することにしました。せっかく原チャリを借りても雨が降ったらシャレになりませんから、何とか晴れてくれることを祈るのみです。

しかし、暖かい南の島でのんびり観光するはずが、気がつけば時間に追われた慌しい旅になってしまいました。
のんびりとは言ってもバスや高速船の出発時刻に合わせ、限られた時間で色々回ろうとするとどうしてもそうなりますね。

それではさっそく1日目からいってみましょう。記念すべき沖縄県初訪問です。

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石垣島・東バスホームページ
石垣島のバス路線図

2月8日日曜日。朝6時40分の飛行機で羽田空港を飛び立った私は那覇で乗り換え、11時前に石垣島空港に降り立ちました。その時はさほど雨は降っていなかったものの、キャンプ地についてしばらくすると滝のような大雨になりました。
私は3時半にキャンプ地から撤収し、タクシーでバスターミナルに向かました。

石垣島のバス路線は市内中心部のバスターミナルから島内各地に延びています。しかし本数があるのはターミナルと川平湾を結ぶ川平リゾート線、珊瑚礁で有名な白保を結ぶ白保線だけで、そのほかの路線、島を一周する路線や島の北部に向かう路線は1日2、3本しかありません。これらの路線を1日で乗り切るのは不可能なので、何日かに分けて乗ることにしました。

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石垣バスターミナルは離島への船が出る離島ターミナルの近くにあり、飲食店などが入った立派なビルです。
まずはここの切符売り場で2100円で5日間乗り放題の切符を買いました。石垣島のバスは乗る時に運転手に行き先を告げて料金を払うシステムで、バスターミナルから乗る時は窓口で切符を買うことになっています。

最初に乗るのは16:15発の川平リゾート線。この路線は石垣島の西側を海に沿って北上し、石垣島を代表する観光地である川平湾に向かう路線です。途中いくつものリゾートホテルを経由するので、乗り込んだバスは観光客でほぼ座席がふさがりました。

ターミナルを出たバスは大雨の中をひたすら北上します。石垣島のバスには途中のバス停を案内する放送は一切なく、運転手がマイクでその都度案内しています。これでは普段乗らない客がどこで降りればいいのか分からなくなりそうですが、乗るときに降りるバス停を運転手に告げているので問題ないのでしょう。
川平公園のバス停には定刻の17時につきました。このバスは川平周辺のリゾートホテルを一回りしてから再び川平公園を経由しターミナルに引き返しますが、私は川平公園で降り、川平湾を散策することにしました。

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エメラルドグリーンの海に浮かぶ小さな島々。ガイドブックに必ず載っている川平湾の風景です。大雨にもかかわらず、観光客がちらほらと景色を眺めています。私は雨に濡れながら遊歩道を歩き、景色を眺めました。雨でもこれだけ美しいのですから、晴れた時にまた来ようと思います。

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海に浮かぶのはグラスボート呼ばれる船です。船底の一部がガラス張りになっており、海底の珊瑚礁を眺めることが出来ます。さすがにこの天気では船に乗る人もいません。

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川平湾一帯は公園になっており、公園の入口には神社のようなものがありました。

帰りのバスは17:30なので、足早に散策を済ませ、バス停に戻りました。
やがて先ほど降りた川平リゾート線のバスが石垣ターミナル行きになって戻ってきましたが、同じ景色を眺めるのも芸がありませんから、もう一つのバスに乗ることにしました。同じく17:30に出発する米原キャンプ場線のターミナル行きのバスです。

米原キャンプ場線は川平リゾート線と異なり、川平から内陸部の山の中を抜けて行きます。途中にある国の天然記念物の米原ヤシ林までは本数があるのですが、終点の石垣ターミナルまで行く便は1日4本しか有りません。なかなか乗りづらいバスです。

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目当てのバスは5分ほど遅れてやってきました。なになら見覚えのあるバスです。それもそのはず、このバスは千葉の八千代台付近で走っている東洋バスの中古だったのです。マリンスタジアムと幕張駅を結ぶバスも同じ色ですね。奇妙な縁を感じます。
バスに乗り込もうとすると、大嶺に似た若い運転手が「このバスでいいんですか?」と聞いてきました。先に出発した川平リゾート線の方が30分速く着くから普通の人は乗らないのでしょう。乗客は誰もいませんでした。途中のバス停の案内も必要ないせいか一切行わず、車内には乗客向けのラジオの音だけが流れていました。

雨は激しく降っています。客のいないバスは川平湾に沿って東へと向かいます。途中国の天然記念物に指定されているヤエヤマヤシ群落の入口に乗り入れますが、乗る人も降りる人もおらず、バスはむなしくUターンしました。その後北部の伊原間方面に向かう道から別れ、島の内陸部を縦断しながらターミナルを目指します。

トンネルを抜けるとダム湖の脇にサッカーパーク赤馬があります。ジェフ千葉の選手たちがキャンプを行っているのですが、この雨ではさすがに練習はできないでしょう。グラウンドには誰もいませんでした。やがて山を抜けると一面の畑となり、18時過ぎに石垣の市街地に入りました。しかし市外に入ってもなかなかターミナルに着きません。市街地の西のハズレにあるホテル日航八重山から、今度は東のハズレにある全日空ホテルへ向かいました。客は未だに私1人。それなのに、全日空ホテルから乗ってこようとしたお客さんにはこのバスに乗らないように言っています。「ターミナルに行くんならこのバスは210円で10円高いですよ。すぐ後ろに来てる空港線のバスなら200円なんであちら乗ってください」。同じルートなのに値段がちがうらしいです。離島のバスは謎が多いですね。結局市街を一周した形になり、ターミナルに着いたのは18:45でした。あれだけ遠回りをすれば遅くなるはずです。

さて、バスを降りたらもう19時。ちょうど晩御飯の時間です。
石垣島に来たら、やはり八重山そばを食べるべきでしょう。私はホテルの近くにある「なかよし食堂」に行きました。

「なかよし食堂」は地元民が集まる店とガイドブックに紹介されています。中に入ると大半は地元客で、観光客は数名。それでも席はほぼふさがっていました。おばちゃんにソーキそばを食べると、すぐにやってきました。店の調理場にいるおじぃは料理が終わるとくわえタバコ。やはりアバウトです。
味はやや濃い目で、充分満足できる上手さです。しかも量の割りに600円と驚きの安さ!となりのおばさんが食べていた豆腐チャンプルーがやたらおいしそうだったので追加で頼もうと思っていたのですが、お腹一杯になってしまいました。結局そばだけ食べて満足し、ホテルに戻りました。