開幕から２ヶ月。チームが低迷する中、ＭＶＰによるバレンタイン監督の来季残留を求める署名活動が以前と変わらず続けられています。
昨日のあのボロ負けの試合後でも、署名に応じるファンがいるんですね。それだけファンに愛された監督だったのでしょう。
自分はバレンタイン監督今季限りの方針に賛成していますから署名はしませんが、だからと言って署名したファンを否定することはしません。
バレンタイン監督の留任を求めるのもまたファンの真情であり、そんなファンの思いを形にする一つの方法が署名だからです。
したがって、そんなファンの真情をあざ笑うかのようにバレンタインイジメを繰り返し、功労者であるはずの監督に礼を尽くさないフロントには怒りを禁じえません。
しかし、そんなファンの純粋な愛情を集めたものであるはずの署名活動が、最近おかしな方向に向かっています。
最近はやらなくなりましたが、試合中に集まった署名の数を掲げるのはどうなんでしょう。
選手の集中を削ぎかねませんし、フロントへのアピールというよりむしろＭＶＰの影響力の誇示に見えました。
他にも問題点がありますので、いくつか挙げてみましょう。
■ 署名活動を行っているＭＶＰが不特定多数のファンに喧嘩を売っている。
幅広くファンの協力を「お願いする」立場にいるはずの団体が、不特定多数のファンに喧嘩を売ってわざわざファンの分断を図る理由がさっぱり分かりません。むしろ私を名指しして「選手やチームを侮蔑し、馬鹿にしている」と批判してもらったほうが状況としては良かったでしょうね。
この件よりも大きな問題がありますので、私からは一言だけ。
「あなたがたは、署名に協力した勝利至上主義じゃないブロガーにも、同じことを言うのですか？」
■ 署名を持参すればシリコンバンドがもらえる。
ＭＶＰ公式サイトでダウンロードできる署名用紙に署名を集めて持っていくと、BOBBY2010シリコンバンド（非売品）がもらえます。
物で釣る意志がまったくなかったとしても、フロント寄りのマスコミが、「ボビー・シンパがファンを物で釣って署名を集めている」など、実態と異なる印象操作をして報じたらどうするんですか？
問題なのは外部からどう見られるかです。もし上記のような報道をされたら、景品つき署名という事実がある以上反論は困難です。おそらく署名の価値は地に落ちるでしょう。
■ いつの間にか主張がすりかわっている？（未確認）
当ブログのコメント欄に、「BOBBY2010というのはスローガンで、＝ボビー残留では無く、来年ボビーが契約を結びたくなるようなチーム作り（フロントやファンサービスも含めて）を目指すといった運動だ」と説明し、バレンタイン監督残留に求めていないファンからも署名を集めているという証言が複数寄せられたのですが、本当でしょうか。実際「バレンタイン監督の残留を求める署名にご協力をお願いします」と言って署名を集めている方がほとんどですし、解釈としてはかなり無茶だと思うのですが。
■ 敵チームのファンに署名を求めている。
これは賛否両論あると思います。
敵チームのファンであっても、ロッテフロントの横暴を鑑み、球界全体の問題として署名に協力したファンもいるでしょう。大変ありがたいことです。
しかし、先日友人のファイターズファンがこんなことを言っていました。
「日ハムが勝った日の試合後にレフトスタンドの入口付近で署名を求められてね、来年以降もバレンタインのクソ采配が見たいから署名しますって言って渡してやったら、ＭＶＰの女の子が固まってたよ」
要は「来年もバレンタイン采配で下位に沈んでいてほしいから署名する」と言われたわけです。そんな署名受け取っちゃダメでしょう。ファンとしてのプライドは？
そもそもＭＶＰは勝利至上主義を謳う団体であるはず。そんな団体がマリーンズの敗北を願う人間の署名を受け取ることは理念に反します。
どうやら日ハムだけじゃなく、西武ファンにも署名を求めたようですね。よりによって18-0で負けた日に。
署名しにくい状況 （６４ユニのライオンズなアレ）
私はこの西武ファンのブログを読んで情けない気持ちになりました。
敵チームのファンに「18-0でボロ勝ちした直後に相手チームファンの女の子のリクエストで署名するのは、何かいじめるようで気が引ける」と同情されているんですよ。
西武といえば因縁浅からぬ相手。かつては多勢に無勢のロッテファンが、「俺に近づくな西武ファン」というＴシャツを着て西武球場を闊歩していたものです。その西武のファンに、あんなボロ負けの試合の後署名を請いに行くとはずいぶんと悲しい光景です。なりふり構わずといえば聞こえはいいですが、ファンとしてなにか大事なものを忘れているような気がします。
明日からの巨人戦でも相手ファンに署名を求めていくんでしょうか。２００４年に合併反対、反ナベツネで署名活動を行ってから５年。今度はマリーンズファンが時チームの監督留任を求めて、かつてマリーンズの応援をパクッた巨人ファンに頭を下げる。例えばそれがマリーンズボロ負けの日だったら・・・。４歳からのパリーグ党としては耐え難い屈辱ですね。
署名活動に取り組んでいる人たちの中には、心から球団の今後を憂い、バレンタイン監督こそが光と信じて活動している人もいるのでしょう。同じ思いで署名に協力したファンもいるでしょう。冒頭でも述べましたが、それはファンの真情であり、否定すべきものではありません。
だからこそ、このようなファンの真情が急進的なＭＶＰ幹部によるおかしな主義主張によって捻じ曲げられたり、またフロント寄りのマスコミによって面白おかしく報じられることによって署名に込められた思いが汚されるような事態は避けて欲しいのです。同じファンとして。
監督残留に賛成しないファンがこういっても余計なお世話でしょうが、理念無き活動はその価値を減じますし、手段にこだわって大局を見失えば失敗が待っています。
自らが何者で、何のために署名活動をしてるのか。
署名活動をされる皆様方は、もう一度冷静に考えて欲しいと思います。
なお、当方としてはバレンタイン監督の去就やフロントを巡る問題について言いたいことをほぼ言い尽くしましたので、新たな動きが出るまで静観しようと思っています。
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