マリーンズの監督をめぐる問題はいまだ混迷を続けています。
新聞は次期監督を好き勝手に書いていますね。野茂?中畑?勘弁してよ。
これだけの人数の名前が挙がったのに、なぜ山本終身名誉監督の名前が出ないんでしょう。


まあ次期監督は次期監督として、今年の監督はバレンタイン監督ですから、なんとか一致団結して有終の美を飾ってほしいところですが、どうもチームはまとまっていないようです。

ボビーの苦言に里崎イラッ「攻めたやん」 (スポニチ)


最後は6番手・伊藤がカウント2―1から投じた外角スライダーを二岡に運ばれ、バレンタイン監督は「二岡は内角に強い打者じゃないので、インサイドをもう1球攻めてもよかった」。指揮官の“苦言”に対し、捕手・里崎は「それまで3球連続で(内角を)攻めたやん。(試合が)終わったら何でも言えるわ」と語気を強めていた。

バレンタイン監督が昨日の試合の12回裏の二岡に対する配球に文句をつけ、それに里崎が反発したということです。

うーん。
今回の配球は別としても、確かに最近の里崎のリードがどうなのかというのはありますね。ちょっと前までは怠慢プレーも目につきましたし。
それでもこうした選手による監督批判が記事になってしまうこと、批判した選手にペナルティがないということはチーム内での監督の求心力低下を如実に表しています。ソースは例によってスポニチですが、それはあまり関係ありません。

おそらく里崎はバレンタイン監督の日頃の采配に納得していないんでしょう。
だから自分が名指しで非難されてカッとなったのかもしれません。
しかし、気持ちはわかりますけども、マスコミの前で言うべきことではありません。
里崎本人にとっても、チームにとってもプラスになることは一つもないからです。
チームの不協和音を外部に知らしめることになりますし、一選手が監督にはむかうような発言は組織として許されるものではないでしょう。
チームがまとまるためにもここはぐっとこらえてほしかったですね。

もちろんバレンタイン監督にも問題があります。
選手を批判しないのがボビーマジックのひとつだったのですが、今年は監督の口から選手批判が次々出てきます。
ただ、今回の話は記者の前で里崎を批判するのではなく、直接本人に言えば済むことです。
監督と選手とのコミュニケーションはきちんと取れているのでしょうか。心配になります。
それにフロントを敵に回している監督が、選手まで敵に回してしまったら組織は空中分解するしかありません。
内心はどうあれ、ここは関係修復をアピールした方がいいのではないかと思います。


あのサヨナラ負けの後にこんな記事を読んだらファンとしてはがっくりきますね。
チーム、そして球団組織としての内部崩壊はファンの予想以上に進んでいるのかもしれません。

どうもここ数年監督による舌禍事件が続いています。
去年だって、「再来年以降の契約を結ばないのなら、来年指揮を取る気にならない」と発言していますし、他にもいろいろと紙面をにぎわせました。

そして先月にはこんな記事が出てしまいました。

発覚!バレンタイン監督 現ナマ“盗難騒動” (ゲンダイ)

今年のキャンプでホテル側と揉めたバレンタイン監督が、激怒したあまりに「私はこのホテルの部屋で50万円盗まれたんだ!」と言い放つも、その後「すいません。ウソをつきました。50万円は盗まれていません」と発言を撤回したというのです。
まあゲンダイですからね。本当かどうかはわかりません。ただこういうことは球団職員の誰かがリークしない限り表には出てこないはず。2月のキャンプ中の出来事がなぜ6月になって出てきたのか。別の意味でもきな臭い記事です。

今後監督問題がどうなっていくのか。そして球団がどうなっていくのか。
気になるニュースはこれです。

ロッテ、社長にロイヤルホテル前社長の佃孝之氏を発表 (日経)

ロッテは30日、7月1日付でロイヤルホテル前社長の佃孝之氏(65)を社長に迎える人事を発表した。創業者の重光武雄社長(86)は代表権を持つ会長に就く。武雄氏の長男の宏之副社長(55)と次男の昭夫副社長(54)はともに副会長に就任する。ロッテの社長交代は1948年の創業以来初めて。

 佃氏は持ち株会社であるロッテホールディングスの社長にも就任する。同氏は住友銀行(現三井住友銀行)の専務を経て、2001年にロイヤルホテル社長、07年に同社会長に就任。6月26日付で同社会長を退任したばかり。


辛格浩氏、日本ロッテ社長から会長に (中央日報)

辛格浩(シン・ギョクホ、86、重光武雄)ロッテ会長が日本ロッテと日本ロッテホールディングスの社長席を専門経営家に任せ、会長職に就任した。

両社の後任社長には佃孝之ロイヤルホテル前社長(65)が就任する予定だ。また日本ロッテとロッテホールディングスの辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)、辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)副社長の肩書きも副会長に変わる。

創業者である重光武雄氏が息子ではなく外部の人間に社長職を譲ったのはどういうことでしょう。
そして銀行出身の新社長、佃孝之氏はリーガロイヤルホテルの経営を立て直したことで知られる敏腕経営者。
おそらく、ロッテ本社も経営の見直しが進むのでしょう。
はたして年間数十億もの赤字を計上する球団を聖域のままにしておくのか。それとも何らかのメスを入れるのか。
正直まったく読めません。東スポは今回の社長交代によって監督の去就をめぐる問題にも影響が出ると報じています。
ファンとしては、とにかく事態の推移を見守るしかありませんね。


人気blogランキング
にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ