P1040681

7/12の札幌ドーム遠征の後、知床に行ってきました。
第1回は羅臼から知床に向かいます。

延長12回サヨナラ負けという最悪の結末を迎えたマリーンズ対ファイターズ戦。
夕方6時過ぎに札幌ドームを出た私はトボトボと札幌に戻りました。
駅の地下街でラーメンを食べて、乗り込んだのは釧路行き特急スーパーおおぞら13号。
札幌発19:58、終点釧路着23:52の長旅です。
本当は一本早い、17:57発のスーパーおおぞら11号に乗るはずだったんです。これなら釧路に21:43に着きますし、指定席も押さえてありました。
それが延長になったおかげで乗り遅れてしまい、少ない自由席を確保するため札幌駅のホームで30分以上並ぶ羽目になりました。
なんとか席を確保した私は缶ビール片手にノートパソコンを開き、7月12日の試合の記事を書きました。
釧路駅から人気の無い市街地を歩き、釧路プリンスホテルに転がり込んだ頃には12時を過ぎ。記事をアップして即ベットにもぐりこみました。

人気blogランキング
にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ


釧路に泊まったのは釧路から羅臼に向かうバスに乗りたかったからです。
羅臼は北海道の東の果て、知床半島の付け根の南側にある小さな漁村で、知床への南の玄関口となっています。

翌朝、ホテルを出た私はタクシーでバスの始発停留所のある釧路市民病院にタクシー向かいました。
釧路の朝は夏と言えど肌寒く、フリースを羽織ってバスを待ちました。私が乗るバスの発車は7:20。
ここから4時間近く掛けて延々と北上します。路線バスとしては日本有数の長距離路線です。
やってきたバスは観光バスタイプで、後ろにはトイレもついていました。なんと夏なのに暖房も入っています。

バスは雨の中をひたすら走ります。途中までは牧場と草原と森の中を淡々と走り、9:40ごろに空港のある中標津に到着。
ここで運転手が交代しました。バスの通り道には鈴木宗男の事務所があり、解散総選挙を前に活気付いているように見えました。

P1040672

標津から先は海沿いの淋しい道を北上していきます。しばらくすると人家が現れ、羅臼の市街地に入りました。

P1040676

4時間走ると運賃表はこうなります。

P1040677

バスは海沿いの道から市街地に入り、少し走ったところで止まりました。
終点の羅臼営業所です。


P1040679

知床の中心であるウトロに行くバスは2時間後。雨ですが少し街中を散策することにしましょう。
羅臼にはユニークな露天風呂がいくつかあります。
まずセセキ温泉。羅臼の市街地からさらに北上した海岸にある露天風呂で、満潮時には水没してしまうという豪快な温泉です。
かつて北の国からの撮影でも使われたそうです。
もう一つは相泊温泉。セセキ温泉からさらに北上した所にある露天風呂で、ここも波打ち際の防波堤のそばに掘っ立て小屋と露天風呂があります。羅臼からの道はここで終わり。行き止まりになっており、ここから先の知床半島には行けません。まさに「最果て」です。
で、ちょっと行ってみようと思いタクシーの営業所で運転手さんに聞いてみたのですが・・・。

「すいません。相泊温泉ってところまで往復したいんですが」
「え?30分ぐらいでいけるけど、往復12,000円ぐらいかかるよ?」
「そんなにするんですか」
「相泊温泉なんて12,000円払ってまで行く所じゃないよ」
「うーん、じゃ他に近場で良いところってあります?」
「熊の湯ってのがあるよ。露天風呂で」
「そこはいくらかかるんすか?」
「1000円ぐらいかな」

というわけで熊の湯温泉に向かいました。
ヒグマの住処知床に相応しいネーミングです。


P1040680

熊の湯温泉に到着。川を渡ったところに露天風呂があるそうです。橋の入口ですでに硫黄の匂いが漂っていました。

P1040683

橋を渡って対岸へ。

P1040684

森の中を進みます。

P1040686

女湯です。

P1040693

こちらは男湯。屋根の無い、川沿いの露天風呂です。

P1040694

風呂のすぐ下は川が流れています。

P1040696

写真は脱衣場に掲示されている熊の湯入浴10か条です。

服を脱いで露天風呂に出ると、先客のおっさんが風呂の脇で雨に打たれています。
雨なのに一体なぜ?その訳は入ってみて分かりました。
熱い!熱すぎる!3分も入れば限界です。
風呂から上がり体を冷やしていると、降り注ぐ雨が実に気持ち良いです。
そしてもう一度入りなおすと、今度は熱くありません。不思議な風呂ですね。
結局1時間ばかり風呂から出たり入ったりしていました。

P1040697

風呂から出た私はバス乗り場まで歩いて戻ることにしました。
さすが秘境知床。国道脇に鹿がうろついています。

P1040701

鹿との遭遇はこの3頭だけじゃありません。
てくてく歩いていると後ろから、「ドスン!」という音がして慌てて振り返ると、鹿が一頭。

P1040704

バス停に戻り、近くの蕎麦屋で昼食を取りました。
天ぷらそばを食べていると、蕎麦屋の店主が「このエビ今朝獲れたばっかりだからおいしいよ」と、サービスしてくれました。
美味すぎであります。

P1040705

羅臼発13:10の斜里バスにのって知床半島のオホーツク川の玄関口、ウトロに向かいます。
客は私とフランス人と思しきハイカーが2人。

P1040706

知床峠への登りに差し掛かると霧がかかり何も見えなくなりました。
本当は知床峠から秘境羅臼湖まで往復3時間のトレッキングをする予定だったのですが、悪天候のためキャンセル。
この霧では遭難してしまいます。

P1040707

ウトロが近づくにつれ霧が晴れました。しかし相変わらず雨が強く降っています。

ウトロには14時ごろに到着。今日はここからカムイワッカ湯の滝と知床五湖に向かいます。
次回、知床旅行記の知床編に続きます。