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夏休み中とは思えないガラガラのマリンスタジアム。
スタメンも秋風が吹いていました。

ファースト神戸、セカンド早坂、サードHISAO。2軍か!
ずっとスタメンだった井口は昨日背中を痛めた影響でついに欠場。最近ほとんど活躍できていませんでしたから、体力が回復するまで休んで欲しいですね。井口も年ですから、もともとフルシーズン出場するには無理があるのです。

さて、試合は投手戦になりました。

2回表、成瀬は大引にツーベース、坂口にセンターへのタイムリーヒットを打たれ先制を許しますが、その後は粘り強いピッチングでオリックス打線を抑え込みます。といっても今日のオリックス打線にはカブレラもフェルナンデスも小瀬もいませんでしたが。

3回表には2死1塁でローズの打ち上げた3塁線へ近くへのフライをHISAOがフェアゾーンで落球し、なぜかファールにするというファンタジックなプレーが飛び出しますが、成瀬は慌てず騒がず落ち着いてローズを空振三振。追加点を許しません。

一方のマリーンズは連敗中の平野相手に抑えこまれます。
3回裏には1死から早坂がツーベース、西岡がライト前ヒットで出塁。1死1,3塁となるのですが、続く早川はフルカウントから三振。
ここでエンドランがかかっており、1塁ランナーの西岡が2塁へ走ります。ところがキャッチャー鈴木が2塁送球すると西岡は塁間でストップ、その隙を突いて早坂がホームに突入するも、ショート大引の素早い送球でアウトになってしまいました。今年何度目かの三振ゲッツーです。
早坂が突っ込むタイミングが良くなかったですね。分の悪い賭けでした。
なお、早坂が突っ込んだ際、キャッチャー鈴木がブロックした後続けさまにショルダーアタックをかまして早坂を吹っ飛ばして口論となるシーンがありました。それを見た両チームの選手がベンチから飛び出しますが乱闘にはなりませんでした。
選手たちの先頭を切って全速力で駆けていく堀様は男の中の男です。あの後姿を見たら、来年から2000本安打を達成するまで4番DH固定でいいと皆思ったことでしょう。

4回裏。
先頭サブローがセンター前ヒット、大松ライトへのツーベースヒットで無死2,3塁のチャンスを迎えます。
ここで今日5番キャッチャーに入っている橋本がきっちり犠牲フライを放って同点。さらにベニーが低目をしぶとくレフト前に運ぶタイムリーヒットで1-2。勝ち越しに成功します。

その後はHISAOにヒットが出たものの得点には至らず、1−2のまま9回表に入ります。守備は8回表からセカンド正人、サードHISAO。うーん浦和!でもこの二遊間は今年で見納めかもしれません。

成瀬は9回表もマウンドに登るのですが、先頭北川にショート内野安打を打たれると、ベンチから井上コーチと通訳が出てきます。
なぜ交代?スタンドがざわめきます。そしてバレンタイン監督がベンチから出て投手交代を告げると、スタンドからは大きな罵声とブーイングがあがりました。
成瀬の投球数は130球。できれば完投して欲しかったのですが、交代そのものは現実的な選択肢の一つでしょう。
問題はそのタイミング。今まで「ヒットを打たれてから交代」という後手に回った継投策で負けた試合を何度も何度も見せられているのですから、拒絶反応が出るのは当然でしょう。代えるのなら回の頭から行ってほしかったです。

出てきたシコースキーは大引にぶつけて説く点検にランナーを進めますが、後続を断ってなんとか試合終了。久々の勝利で連敗を止めました。
ヒーローインタビューでは成瀬が「厳しいかもしれませんけど、僕が投げている時は勝ちにいきたいので応援よろしくお願いします」と発言。さすがに選手からもCSは厳しいとの発言が出ました。あとは上位イジメと帳尻の季節ですね。ロッテがロッテらしくなる季節はすぐそこです。

さて、試合後スポニチからはこんな記事が出ました。

ベニーが涙流しても…冷めた空気が漂っていた

 【ロッテ2―1オリックス】バレンタイン監督は19日の試合前ミーティングで、選手に現状の低迷への意見を聞いた。複数の主力が「この戦力でなぜ勝てないか分からない」と口をそろえた。別の主力は監督の責任にも言及した。多くがチーム力以外を低迷の原因ととらえ、一体感の欠如も感じていた。監督子飼いのベニーが涙を流し、指揮官のためにチーム一丸を訴えても、どこか冷めた空気が漂っていたという。

 この日、1点リードの9回無死一塁。監督は好投の成瀬を130球とはいえ、不安定な抑えのシコースキーに代えた。続投させるかで賛否の分かれる継投策。しかし、結果的には逃げ切りに成功し「人が望むことより、勝利に最善を尽くすのが監督の仕事だ」と迷いなく言った。

 この1勝ぐらいで浮上、ましてやチーム一丸とはならないだろう。残り38試合。指揮官、コーチを含め、誰もがその「最善」を一投一打に積み重ねるしかない。



書いた記者の悪意を感じる記事です。しかし、サンスポにも一字一句同じ内容の記事が出ています。

ロッテ、ベニー涙の訴えも冷めた空気漂う (サンスポ)

ということは共同通信ソースの記事ですね。バレンタイン監督はよほど新聞記者に嫌われているのでしょうか。
記事を読むと、選手からはっきりした監督批判が出たことがわかります。やはり監督は求心力をなくしていますね。
しかし、もっと気になったのは選手たちの「この戦力でなぜ勝てないか分からない」という発言。
自分たちの責任は感じていないのでしょうか。
内野ゴロで全力疾走しなかったり、打席では何も考えずに大振りするだけだったり、雑な守備でピンチを広げたり、投手は調整不足で毎試合炎上したり・・・。
個人プレーに走った選手たちの慢心、気の緩み、フォアザチーム精神の欠如。練習不足。
現場を預かる監督の責任が最も大きいのは確かですが、今年の低迷は選手たちにも原因があるのです。
今日も今季を象徴するような走塁がありました。
6回裏、センターへのツーベースを打ったサブローが、続く大松のショートゴロでなぜか3塁を狙いタッチアウト。
普通2塁ランナーがショートゴロで3塁に向かうことはありません。何の躊躇も無く3塁を狙ったサブローは一体何を考えていたのか。
まさにこれこそ雑なプレーの極致。サブローだからしょうがないと言われればその通りなのですが、このようにたるみきった選手たちの意識改革ができなければ、来年の低迷は確実でしょう。

まあ、ともあれ勝ってよかったです。勝ってこそ改善できることもありますから。
明日からは西武との3連戦。自分は楽天にCS行ってもらいたいので、西武戦は勝ち越しでお願いします。



ニッカン式スコア
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では今日の写真です。



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