
奥入瀬渓谷の石ヶ戸から子ノ口までの約9キロを歩ききりました。雨と風が再び強くなり、傘を差すのも難儀なほどです。
この後は十和田湖の遊覧船に乗った後、JRバスで青森へ、翌日は竜飛岬の青函トンネル記念館に向かう予定となっています。
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子ノ口のバス待合所にて焼山で預けた荷物を受け取り、食堂で山菜うどんを食べました。五臓六腑に染み渡る暖かさです。

食堂の目の前の遊覧船乗り場から船に乗ります。バスターミナルのある休屋まで1時間。

強い雨のせいか船室は窓が曇って何も見えません。おまけに船酔いしそうなので寒さに耐えつつ外にいました。

別の遊覧船とすれ違います。

紅葉が綺麗です。

休屋に到着しました。

有名な乙女の像を目指し、湖畔を歩きます。相変わらずひどい雨。

乙女の像です。

さらに歩くと十和田神社がありました。

十和田湖のバスターミナルからバスで青森へ。約3時間の長旅です。乗客は日本人だけでなく中国人も多いようでした。バスは奥入瀬渓谷に沿って焼山まで戻り、後は山の中を青森目指して走ります。途中蔦温泉や酸ヶ湯温泉などいくつかの温泉を通りました。山の中の鄙びた温泉宿はこれぞ日本といった趣ですね。中国や台湾で人気があるのもうなづけます。
青森駅には18時着。時間があるのでホテルに荷物を置き、電車で約15分の浅虫温泉に向かいました。駅に隣接した「ゆ〜さ浅虫」という道の駅に大浴場があり、350円で温泉に疲れるのです。石鹸やタオルは別売りですがちゃんとした大浴場です。じっくりつかると山歩きの疲れが癒されました。ただ1時間に1本しか電車が無いのであまり長居は出来ません。30分ほど温泉につかって青森に引き返しました。
後はご飯を食べて寝るだけです。青森に引き返す電車の中ぐるナビを見ていたら、妙なものを見つけました。
「味噌カレー牛乳ラーメン」
なにそれ?
果たして美味しいのか。なんでも青森発祥のご当地ラーメンで、地元民のソウルフードと呼ばれているらしいです。どんな味なのか。さっそくこのラーメンを出すと言う『味の札幌大西』に行ってみました。中は普通のラーメン屋。しかし他の客が口々に味噌カレー牛乳ラーメンを頼んでいます。当然私も頼みました。そして出てきたのがコレです。

味噌カレー牛乳ラーメン。まろやかなカレーラーメンですが、味噌のしょっぱさも感じられます。なによりもバターがスープにコクを与えています。これは美味い!一気に食べてしまいました。
翌朝。
今日は朝6:03発の津軽線蟹田行に乗るはずだったのですが、発車時刻になっても電車がやってきません。どうやら停電で電車が遅れているとのこと。しかたなく寒いホームの待合所でコンビニおにぎりをほおばります。
20分ほど遅れてやってきた普通列車は特急つがる用の6両編成でした。特急の間合い運用でしょうか。これはラッキー。蟹田まで座りごこちのいい席で爆睡することができました。

蟹田に到着。ここで津軽線の終点三厩に向かうディーゼルカーに乗り換えます。途中地元の高校生が寒い寒いと言いながら乗り込んできました。外を見ると雪が降っています。

そして三厩からバスに乗り、竜飛岬の青函トンネル記念館にやってきました。まだ8時半なので開いていません。

去年来た時は夏でしたが、今は冬。寒々とした景色が広がっています。

青函トンネル記念館を見学します。客は私以外誰もいません。

記念館の休憩所で時間を潰し、いよいよこの旅のメインであるケーブルカーに乗車します。

このケーブルカーは体験坑道を通り、海底の青函トンネルまで降りていきます。

海底に潜るからでしょうか。床はサビだらけでした。

私のほか、家族連れ3人とおっさん1人を乗せたケーブルカーが海底に向けて出発です。

「ピンポン、ピンポン」という不気味なチャイムを鳴らしながらゆっくりと下っていきます。

体験坑道駅に到着。ここから青函トンネル見学です。

記念館の係員のおばさんの説明を聞きながら展示物を見ていきます。

展示物を眺め終わると再びケーブルカーで地上に戻ります。その後帰りのバスまで時間があるので、記念館に併設された食堂で海鮮丼を食べ、バスと津軽線を乗り継いで蟹田まで戻りました。

蟹田からフェリーに乗って下北半島の脇野沢まで移動します。客はまばらでしたが、出航間際に観光バスがやってきて、乗客のジジババが船室に15人ほど上がってきました。

粉雪がまう下北半島の脇野沢の町を歩きます。

脇野沢からJRバスに乗車。淋しい海岸沿いを1時間半ほど走れば大湊です。大湊からは大湊線と特急白鳥、新幹線を乗り継いで22時ごろ東京に着きました。天気には恵まれなかったものの、目的だった青函トンネル記念館のケーブルカーに乗車。これで関東以北の鉄道はすべて乗車済となりました。
子ノ口湖畔食堂の支配人がルパン三世にそっくりだった
ことを思い出しました。20世紀の話ですが。
まだお元気に観光客を迎えていましたか?
今秋の海外旅行のお話も楽しみにしています。