読売の夕刊の連載記事でMVPが起こした9・27事件が取り上げられています。
記事の内容については今更語るまでもありませんね。
彼らがチームの勝利よりもバレンタイン氏を優先した時点でマリーンズファンではなくなったのです。
手段と目的を履き違え、教義に溺れたMVPが起こしたこの事件は球界のあさま山荘事件として記録されることになるのでしょう。
それがマリンスタジアムで発生し、ロッテの名と共に記憶されるのは非常に残念です。
なお、私自身は読売を購読していないのですが、当ブログをご覧頂いている方より「この記事をどうしても取り上げてほしい」という強い要望があり、独立したエントリーとして掲載しております。


12/2 読売夕刊2面

異様な光景だった。
オリックスとの3連戦の3戦目。退任間際のバレンタイン監督目当てに千葉マリンスタジアムは3万人近い盛況となったが、一回、先頭の西岡が打席に入った途端、気勢を上げていた右翼スタンドが静まりかえった。応援ボイコット。しかも「偽善者」といった中傷の横断幕まで掲げられた。
開幕直後から次期監督を巡る報道が相次ぐなど混乱続きのチームは、春先から下位に低迷した。球団に批判的な一部ファンは、初戦から球団首脳陣を戦犯扱いし、過激な横断幕を掲げる抗議活動を展開した。
スタンドにはユニホーム姿の野球少年もたくさん来ていた週末のデーゲーム。3連戦の2戦目の試合後、西岡はお立ち台でインタビュアーのマイクを手に取り、右翼スタンドに呼びかけた。「こういう状況にさせたのは僕ら選手の責任もある」と前置きして続けた。
「子供たちの夢を壊さないで。ロッテを本当に愛しているなら、あしたから横断幕を下げてください」
その答えが、応援ボイコットと中傷の横断幕だった。相手チームとは別の敵と戦っているような状況に陥った。
しかし、西岡に強力な援軍が現れた。試合中盤から横断幕を掲げる一団への「帰れ」コールが球場全体からわき起こったのだ。延長十二回には、左越えの三塁打を放ち、塁上でガッツポーズ。温かい声援に対する心の底からの感謝があふれ出た。
試合後、バレンタイン監督はなぜか西岡を擁護しなかった。「ファンはお金を払って来ているから選手に物を言う権利はある」。しかし、目に余るマナー違反の観客が果たしてファンと言えるだろうか。西岡の悲壮な覚悟が目立った試合は、ロッテの今季の迷走ぶりを象徴していた。(新田哲史)





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