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マリーンズ対ホークス戦を観戦するついでに、九州に残る未乗区間を片付けてきました。
そして幸運なことに人気列車のSL人吉号の指定券が取れたため、月曜日は肥薩線SLの旅となりました。
今回の旅行はANAのマイルが貯まっていたため往復の飛行機代は無料です。

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8月28日土曜日

朝9時40分。大分空港に無事到着。ホークス戦対マリーンズ戦が行われる福岡ヤフードームに背を向けてわざわざ大分空港から九州入りしたのは理由があります。もちろんそれは大分県にはまだ乗っていない鉄道があるからです。

今日はまず九州に残る未乗区間のひとつ、大分県は別府にあるケーブルカー、ラクテンチケーブルに乗らなければなりません。その後大阪からやってきた友人と合流し、門司港レトロのトロッコ列車に乗る予定です。

ラクテンチケーブルその名のとおり、ラクテンチと呼ばれる遊園地に付属したケーブルカーです。遊園地が山の上にあるため、入園者はラクテンチの入口からケーブルカーに乗って遊園地に向かうことになります。そのためこのケーブルカーに乗るには遊園地の入園券を買わなければなりません。

大分空港から別府駅まで空港バスで約1時間。駅からはラクテンチのケーブルカー乗り場までバスが1時間に2本出ています。しかしあいにく出発したばかりで25分待ち。時間がないのでタクシーに乗りました。


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タクシーは10分ほどでラクテンチに到着。夏休み最後の土曜日だけあって入り口には家族連れが列を成しています。20分おきと聞いていましたが、ほぼ10分おきに頻発しているようです。

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入園券を買いケーブルカーに乗り込むと、車内は家族連れで満員。男一匹鉄道オタクである私は完全に場違いです。しかし鉄道、モノレール、新交通だけでなくケーブルカーも立派な鉄道。日本の鉄道全制覇のためには子供たちの「なんだこいつは」という視線に耐え、乗車を貫徹しなければなりません。

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5分ほどでラクテンチ上に到着。駅舎の上には観覧車が回っています。

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駅からは別府の町並みが一望できます。

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山を登るケーブルカー。

用があるのはケーブルカーだけで、遊園地には何の用もありません。とっとと引き返すことにします。朝11時過ぎでも帰路に着く家族連れがいるのに驚きました。

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バスで別府駅に戻り、名物トリ天定食を食べ、特急列車で小倉に向かいます。途中エグザイル列車とすれ違いました。
コンサートツアーがあるようです。

小倉駅で特急から下車。友人と合流し、鈍行列車に乗り換えて門司港駅に向かいました。
今度の目的地は九州に唯一残った未乗区間、トロッコ列車のやまぎんレトロラインです。
ヤマギンレトロラインは門司港駅から関門海峡沿いに延びる貨物線を再利用する形で昨年開通した観光路線。門司港駅に隣接した鉄道記念館駅から関門大橋の袂にある関門海峡めかり駅を結んでいます。実は門司港には何度か来ているのですが、このトロッコ列車は土日しか走っていないため、今まで乗る機会がなかったのです。
トロッコ列車は基本駅で並んで順番に切符を買うのですが、ピーク時は90分待ちになるそうです。そこで事前に指定券が購入できる15時発の列車に乗ることにしました。

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14時40分、門司港駅に到着。ロッテ大量リードのメールに驚愕しつつ改札を出て、トロッコ乗り場に向かいます。
駅に隣接した鉄道記念館駅には行列ができていました。我々は指定席券をを事前購入済みなので、さっさとホームに入ります。

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ホームで待っているとトロッコ客車を2両連結した潮風号がやってきました。すぐ折り返せるように、ディーゼル機関車が列車の両側に連結されています。

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かつて貨物線で使われていたのでしょうか。ずいぶん小さな機関車です。

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トロッコ列車に乗り込みました。風が心地よく、ビールが飲みたくなります。

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鉄道記念館を出発すると列車はしばらく港沿いを走ります。

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関門大橋が見えてきました。

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列車は途中2つの駅に止まりながらのんびり走ります。

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やがてトンネルに入りました。暗い車内ではこんな演出も。

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終点関門海峡めかり駅に到着。折り返しの列車に乗る客が行列を作っています。外国人の旅行者も見かけました。

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駅前の様子。

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海峡沿いを歩いてみました。潮の流れが速く、まるで川のようです。かつてこのあたりは壇ノ浦と呼ばれ、1185年の壇ノ浦の合戦において平家が滅亡した場所です。

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15:45発の列車で戻ります。この列車も事前に指定券が買えるので楽チンです。ビールを買って飲みつつ、10分ほどで門司港の鉄道記念館駅に戻ってきました。めでたく完乗。これで九州の鉄道には全部乗りました。

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踏み切りを渡るトロッコ列車。

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門司港駅に戻ってきました。

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九州の鉄道はここが起点です。

門司港を後にした我々は小倉まで戻り、小倉城を見学しました。城というより博物館ですね。

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そして今日の真のメインイベント。ふぐ料理です。このちょろ松というお店は50年続く老舗なんだそうです。

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7000円のふぐコースを注文。さあやってきましたよふぐの刺身が!
こりこりしてうまい!

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ふぐのから揚げ。これまたうまい。
ふぐだけでなく、鮎の塩焼き、さばの刺身、雑炊なども出ました。
そして当然ふぐのひれ酒もいただきます。飲む前に火をつけてアルコールを飛ばすとまろやかになります。
うまいものを食べて、うまい酒を飲み、そしてロッテは勝利!満足しつつホテルへと向かいました。

8月30日日曜日。

この日はヤフードームでマリーンズ対ホークス戦を観戦です。
朝は時間があるので全車釣り掛けでおなじみの筑豊電鉄を往復。
往復ともレイソルファンと一緒でした。前日に北九州でレイソル戦があったからでしょう。
マリーンズファン同様、鉄オタがレイソルサポになるのか、レイソルサポが鉄オタになるのかは難しい問題です。

博多で友人と合流してから朝食のとんこつラーメンと洒落込みます。今はやりの朝ラーですよ。朝っぱらから濃厚トンコツをガツンと決めます。
勢い良く乗り込んだヤフードームの試合結果はご存知の通り1−2で惜敗。
がっかりしながら楽天地でモツ鍋をつつきました。楽天地のモツ鍋はニンニクが効いています。関東では味わえない美味しさですね。
すっかり満腹になった私は新幹線で帰る友人と別れ、全身からニンニク臭を撒き散らしつつ熊本行きの特急に乗ったのでした。


後編に続きます。