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トルコ旅行記の第3回です。

2010年9月21日。
早朝にイスタンブールを出発し、ダーダネルス海峡を渡るフェリーをめざします。



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9月21日火曜日。

今日はイスタンブールのヨーロッパ側からマルマラ海沿いを西に走り、途中カーフェリーでダーダネルス海峡を渡りアジア側へ。その後世界遺産のトロイ移籍を観光し、アイワルクで宿泊となっています。

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朝5時半のモーニングコールで起床。スーツケースを部屋の外に出し、ホテルのレストランで朝食を取りました。

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トルコのホテルはどこもビュッフェ形式でした。

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パンと野菜、ヨーグルトなどを食べます。ヨーグルトはドレッシングとして使うのですが、美味しいからいいのです。
ちなみにトルコはヨーグルト発祥の地。ヨーグルトといえばブルガリアが有名ですが、それはオスマントルコがブルガリアを占領していた時に広まったからです。

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朝食後、眠い目をこすりながらバスに移動。ここから長いバスの旅が始まります。
出発前に添乗員のOさんから「薫友さんはカッパドキアの気球ツアーにご自分で申し込まれたんですよね。その場合離団届を書く必要がありますので、あとで紙をお渡ししますね」と言われました。離団届には一時的にツアーから離れて単独行動を取っている間に事故やトラブルに巻き込まれた場合は、JTBに責任はなく、自己責任とすることを了承するという文言が書かれています。要は何かあったときのための書類ですね。
また、「気球ツアーに参加する方は薫友さんお一人ですが、他に気球ツアーへの参加を希望する方がいらっしゃるかもしれませんから、現地ガイドさんと相談します」とのこと。JTBのパンフレットには気球ツアーに関するオプションの記載はありませんでしたが、現地ガイドさんの独断でなんとかなるのでしょうか。

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バスはベンツ製のVIPバスと呼ばれる29人乗りで、革張りの3列シートが特徴です。座席間隔が通常のバスより広く、トイレもついています。
ただしトイレは「車内に匂いがこもるので使わないでください」とのこと。掃除が面倒なのかもしれません。

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朝7時。ホテルを出発したバスは早朝のイスタンブール市内を走ります。
「ギュナイデン」と、現地ガイドのセンギルさんによる挨拶が始まりました。ギュナイデンとはトルコ語でおはようという意味です。「牛丼と覚えてください」とのこと。
ガイドさんは今日の旅程について簡単に説明した後、まだ眠いでしょうから1回目のトイレ休憩の細かい案内をしますと言ってマイクを切りました。
出発が早いのは、8時を過ぎると出勤ラッシュが始まり渋滞に巻き込まれるからだそうです。確かにイスタンブールの大渋滞は世界的に有名です。
他のメンバーは朝早いのでほぼ熟睡。私は窓の景色をぼんやり見つめます。

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バスはトルコの高速道路を快調に飛ばします。

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イスタンブール近郊の住宅街でしょうか。モスクをみると「イスラム圏に来た」という実感がわいてきます。

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バスは海沿いをひた走ります。休憩までは約1時間半。

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ちょうど通学の時間帯だからでしょう。学生たちがバスを待っています。

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やがて茫洋とした丘陵地帯に出ました。

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何もありません。

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朝9時。最初のトイレ休憩を取ります。ドライブインのような場所に停車し、バスを降ります。

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我々が乗ってきたバス。前方と中央に出入り口があります。決まりでもあるのか、トルコの観光バスは皆白一色です。

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こういった場所でのトイレは必ずお金を取られます。入り口の男性に0.5リラを払ってトイレを済ませます。中にはなぜかテレビがついていました。

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ドライブインにはかならずこのようなコインを入れて動かすマッサージチェアがあります。車社会でのトルコならではのサービスですね。
隣のテーブルでは運転手さんとガイドさんがくつろいでいます。

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あまり可愛くない人形が取れるUFOキャッチャー。

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外でぼーっとしていると似たようなバスがやってきました。こちらはJTB旅物語のツアーです。

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9時20分。休憩を終え、バスは再び走り出しました。
ここでガイドさんからトルコツアーについての案内が始まりました。
バス車内の天井からつるされた怪しいカタカナの地図を指差しながら今回のツアーの旅程について説明した後、トルコの国情について説明を始めます。
「トルコは右側通行です。他にも日本といろいろ違いますから、日本のことはいったん忘れて下さい。また観光地ではスリに気をつけて下さい」

たしかに道を渡ろうとするとき、ついつい車が来る方向とは別の方向を見てしまいます。

「トルコは物価高いです。ガソリン1リッター200円する。ガソリン高いは、何でも高い。昔はトルコツアーの値段も高かったです。でも、トルコは日本から輸入するばかりで輸出するものがないから、観光でお金を稼ぎます。今ではトルコ政府がスポンサーになっているので、トルコツアーの値段が随分安くなりました」

旅行中に立ち寄る絨毯屋、革製品の店などから多額のバックマージンがガイドに入ることは今や公然の秘密になっています。これもまたツアー代金が安い理由のひとつです。もっとも土産物屋からのバックマージンはトルコに限ったことではありませんが、トルコの場合は日本語ガイドの給料が安く、ガイドにとってはバックマージンが主な収入源になっているという話もあります。

次にトルコのみやげ物についての説明がありました。
「トルコの土産物の中には偽物や粗悪品がありますから注意してください。例えばトルコの名物アップルティーでは家の床下で育てたような不衛生な茶葉が売られていることもあります。良いものには種が入っています。陶器もいいものを選んで下さい。失敗作や粗悪品は早く売りたいので安くなります。安いからといって買うと、帰国するまでにバスの中で割れてしまうことがあります」

そしてガイドさんがカッパドキアでの気球ツアーの参加者を募りだしました。ガイドさんが所属するドラク社と提携しているカッパドキアバルーンズの予約を取ってくれるそうです。最終的に10人ほどの参加者がありました。

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「うちの会社ケチだけど、皆さんにはお土産があります」
ガイドさんが粉末のアップルティーを全員に配ってくれました。チャイ用の小さなグラスとスプーンがついています。
日本に帰って飲みましたが、かなり甘い紅茶でした。
またミネラルウォーターも配られます。このツアーでは1日1本、500mlのミネラルウォーターをもらえるのです。

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ちょっとした街に入りました。パンの行商でしょうか。頭に大量のパンを載せています。

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古い路線バス。斜めになっています。

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トルコの道路では道路工事を頻繁に行っています。

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やがてゲリボルという街に到着。ここからカーフェリーでバスごとアジア側に渡ります。

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10時30分、船着場につきました。
黄色いタクシーが並んでいます。

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船着場の脇にある「ゲリボル カフェテリア」で昼食。11時前ですからちょっと早いのですがガイドさんは「12時近くになると混んできます。フェリーは予約制でないので、早めに行かないと相当待たされることがあります。日暮れまでにはホテルに着きたいので、皆さん協力してください」とのこと。確かにツアー客向けと言った趣です。

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席に着くとまずウェイターが飲み物の注文を取りに来ます。食べ物はツアー代金に入っているのですが、飲み物は別会計なのです。私はアイランというヨーグルトドリンクを頼みました。まったく甘くなく、むしろしょっぱい味がします。これで5リラ。約300円ですからちょっと高いです。

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レンズ豆のスープ。日本人の口に合う味ですね。

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焼きサバとフライドチキン。他にもりんごが盛られたバスケットがテーブルに置かれていました。他のツアー客のおばちゃん達から「ほらお兄ちゃん。若いんだから食べなさいよ」と、何切れも剥いてもらいました。おかげで満腹です。

次回はフェリーで対岸へ渡り、トロイへと向かいます。



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