
石垣島で行われている千葉ロッテマリーンズのキャンプを見るついでに離島めぐりもしてきました。
せっかく5日間も石垣にいるのに野球だけというのはもったいないですからね。
1回目は波照間島です。波照間島は石垣島から船で1時間。日本最南端の有人島で、その名前は「果ての珊瑚」という意味なんだそうです。
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2月9日。
朝6時15分の飛行機で那覇へ。那覇空港で乗り継ぎ便を約40分ほど待ち、11時に石垣空港に到着しました。
気温は26度。真冬の千葉とは雲泥の差です。天気は曇りですが、時たま日差しも除きます。雨が多い2月にしては好転に恵まれたと言えるでしょう。
波照間島へは波照間海運と安栄観光の2社が船を運航しています。しかし8時半と12時と15時半に2社の船がほぼ同時に出航するため事実上1日3便しかありません。
次の便は12時。空港からタクシーでホテルに向かい、荷物を置いてから離島ターミナルに行けばちょうどいい時間です。

ターミナルで往復5800円の乗船券を買い、八重山そばを食べて準備完了。いよいよ乗船です。
波照間海運のぱいぱてぃろーまは2010年7月に進水した新しい船で、船の名前は波照間島の南にあるとされた伝説の島「南波照間島」にちなんでいます。
かつて島民たちが過酷な人頭税から逃れるために脱出していった先がこの南波照間島なんだそうです。

外海にでるため船はかなり揺れました。船酔いになんとか耐え、13時過ぎに波照間島に到着。早く外の空気を吸って落ち着きましょう。
波照間島は小さな島なので、島巡りには原チャリか自転車が適しています。
港には民宿やレンタサイクル屋の迎えの車が来ています。その中の一台に声をかけ、自転車を貸してもらうことにしました。
車で島の集落に向かい、掘っ立て小屋のようなお店で地図をもらい、自転車を借りる手続きをしました。
帰りの船は16:45なので16:15には戻ってきてくださいとのこと。今からだと約3時間。
島の道路には結構なアップダウンがあると聞いてきたので、電動自転車があれば便利なのですが、残念ながらないとのこと。がんばって漕ぐしかありません。
手続きが終わると、店員のお兄さんがこんなことを言いました。
「今日泡波の3合瓶が○○商店に入荷されました。もし買われるなら早目がいいですよ」
泡波とは波照間島の小さな醸造所で細々と作られている泡盛です。
言われた時はなぜわざわざそんなことを教えてくれるのかわかりませんでしたが、せっかくですから最果ての島の泡盛を記念に買っておくのもいいでしょう。

自転車を借り、波照間めぐりに出発です。こちらは日本最南端の駐在所。日本地図の波照間島のところが赤くなっています。

例の泡波を作っている波照間醸造所です。といっても泡波はここでは買えず、島内にいくつかある共同売店に置かれています。
自転車屋のお兄さんに教えてもらった店に行ってみると、すでに先客が数人レジに並んでいます。
しかし陳列されているのは100mlの小さな瓶だけで、3合瓶はありません。周りを見回してみたら、なんとレジの奥の床にまるで売り物なのかよくわからない形で置かれていました。
そう、だんだん思い出してきました。泡波はその生産量の少なさのためとんでもないプレミアがつくのです。波照間島で買えば1,000円の泡波が石垣島では5,000円、本島で買うと10,000円近くまで跳ね上がるのだとか。
レジでは3合瓶を手に入れた女性は「私このために3日も待ったんです。ようやく手に入りました!」と嬉しそうです。
さらには先程の貸自転車屋のお兄さんも店にやってきて3合瓶を買っていきました。島民ですらこのすばやさですからいかに貴重な泡盛かがわかります。
「あれ?ひょっとして俺運がいいの?」と思いながら1本購入。店内の写真はNGでした。

集落を抜けると「コート盛」と言われる琉球王朝時代の史跡があります。火の見櫓のようなものです。

登ってみました。

どこに行こうか考え、とりあえず港へ。

港のターミナルです。次の船まで時間があるので人気がありません。

島を代表するビーチ、ニシ浜が見えてきました。

泳いでいる人がいます。今日は暑いですしね。

ビーチに出てみました。

シーズンオフなので閑散としています。

きれいな海です。

天気がよくなってきました。やはり今日は運が良いです。

ニシ浜から未舗装の道を走ります。

この辺は名もなき浜です。

道を外れてこんなところに自転車を置き、

藪の中を進むとビーチが見えてきました。

ペー浜です。きれいな海ですが、誰もいません。

波の音しかしません。しばらくボーっとして、島巡りを再開しました。

結構アップダウンがあります。ヒーコラヒーコラバヒンバヒン。

ヤギがこちらを見ています。

底名溜池展望台が見えてきました。

登ってみました。海の色がさっきと違います。

島を一周する道路からはずれ、日本最南端の碑をめざします。

このあたりはごつごつとした海岸が続いています。

なんと2車線道路ですよ。車はまったく来ませんが。

星空観測タワーが見えてきました。

波照間の碑

沖縄の本土復帰の際、全国の青年が石を持ち寄りこの波照間の碑のモニュメントを作ったそうです。

日本最南端平和の碑。

日本最南端の碑。風が強く吹いています。

星空観測タワー。夜は南十字星が見えるそうですが、今日は休館日でした。

さらに進むと滑走路が見えてきました。

日本最南端の空港、波照間空港です。しかし今は唯一の空路だった石垣〜波照間便が運航休止してしまったため、閉鎖されています。

いつのまにか4時前でした。まだ島を一周できていないのですが、もう船が出る時間です。
じっくり堪能するには1日かかりそうですね。それはまたの機会にして、今日は集落に戻ります。はるか向こうに灯台が見えました。

立派な木が茂る家です。

日本最南端の郵便局。波照間郵便局です。

売店で泡盛アイスを食べました。バニラ味なのですがかなりのアルコールを感じます。

自転車を返し、送迎の車で港へ。安栄観光の船が先に到着しました。島の人たちが協力して荷物を降ろしています。
私が乗る波照間海運の船はこの船のあとにやってきました。

石垣島に無事戻り、ハコフグのから揚げをいただきました。
次回は西表島に向かいます。
やはり一日では廻れないのですな。
船酔いするので、石垣からの航空便がないとかなりキツそうですが、何時の日か必ず上陸したいものです。
素晴らしい写真ありがとうございました。