
2月11日は石垣島から西表島に足を延ばしました。
この日のお楽しみは西表島西部にある浦内川のジャングルクルーズと滝めぐりです。
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2月11日朝6時30分。
天気は雨が降ったり止んだりですが最高気温が13度と寒く、さらには強風波浪注意報が出ています。そんな日に船に乗って出かけるのは危ないのですが、どうしても11日に西表島に行かなければなりません。
なぜなら翌12日は西表島の西部でやまねこマラソン大会が大々的に開催され、島西部の道路が通行止めになってしまうのです。道路は1本しかありません。これでは浦内川にも船浮集落にも行けなくなってしまいます。13日に2箇所回るのは不可能ですので、悪天候を承知で離島ターミナルに向かいました。
石垣島と西表島を結ぶ航路は2つあります。
島の東側の大原港を結ぶ大原航路が往復2930円。
島の西側の上原港を結ぶ上原航路が往復3800円。
浦内川クルーズも船浮集落も西表島の西側にありますから、石垣からまず上原港に渡り、上原港から船会社の無料送迎バスで目的地に向かうことになります。
しかし、島々と珊瑚礁に守られて海が荒れない大原航路に比べ、外海に出る上原航路はかなりの頻度で欠航してしまいます。当然2月11日も早々に欠航が決まってしまいました。
ただし、上原航路が欠航でも大原航路が動いていればなんとかなります。
上原航路の乗船券を買っていれば、船会社が大原港から上原港、さらには島西部の主要スポットまで無料送迎バスを走らせてくれるのです。普通の路線バスもあるにはありますが1日6往復と少ないうえ、大原港から上原港まで910円もしますから実にありがたいサービスです。とはいえ、大原港から上原港まで車で1時間かかりますから、少し早めに動くことにしました。

朝8時。西表島大原港行きの船は、観光客やマラソンに参加するランナーでそこそこ席が塞がっていました。覚悟はしていたものの、ものすごい揺れます。なんとか40分ほどで大原港にたどり着き、船会社のマイクロバスに乗り込みました。

バスは満員の客を乗せ、森の中の道を走ります。この道は西表島の東の豊原から、西の白浜集落までを結ぶ県道で、ちょうど島の北半分を半周する形になります。島の東西を結ぶ道路はこの一本しかありません。
途中で路線バスとすれ違いました。石垣と西表島を結ぶ船を走らす安栄観光と八重山観光フェリーの2社がそれぞれの船の時間に合わせて送迎バスを走らせているため、路線バスに乗る人はあまりいないようです。

上原港でごっそり客が降り、浦内川に着くころには私を入れて客は2人だけでした。大原から約1時間。10時前に遊覧船乗り場に到着です。
浦内川は沖縄県最大の川で、河口から8キロ上流にある軍艦岩までのジャングルクルーズを楽しむことができます。さらに軍艦岩から2キロ山道を歩けばマリユドゥの滝、カンピレーの滝を見ることができます。

次の船は10時半。1800円のチケットを買って、待合室でしばらく待つことにしました。天気は小雨。しかし日を改めるわけにはいきません。
翌日は西表島西部でやまねこマラソン大会が行われるため、上原港から西側の道路が午後通行止めになってしまいます。つまり明日の午後はマラソンのおかげで浦内川へのアクセスがなくなってしまうのです。道が一本しかないため抜け道もありません。西表島を代表するイベントだけに宿泊施設は潤っても、浦内川観光はアクセス手段を封じられて商売上がったり。船頭の若いお兄さんは「じゃまねこマラソンですよ」とはき捨てるように言いました。
さて、出発時間が近づくにつれて徐々にお客さんが集まってきました。雨はほとんど止みましたが、冷たい風が吹いています。千葉から着てきた冬用のコートを羽織り、船に乗り込みました。

私の乗った遊覧船は20人ほどの客を乗せて川の上流へと進んでいきます。

私が選んだのはジャングルクルーズと滝トレッキングがセットになった3時間コースです。他にはカヌーに乗れるコースもあります。遊覧船はカヌーをゆっくりと追い越していきます。

川の両岸にはマングローブの林が広がっています。

だんだん川幅が狭くなってきました。

河口から30分で軍艦岩に到着です。ここから山道を歩くことになります。

軍艦岩で下船。トレッキング組は船頭のお兄さんに帰りの船の時間を伝えます。通常は3時間コースなので、帰りの船は2時間後の13時ですが、希望があればもっと遅い船にできるとのことです。

川の上流です。

さあ、滝に向かって山道を歩きましょう。

シダが生い茂っています。本州とはやはり違います。

不思議な根っこです。

川沿いの道なので水の音は聞こえるのですが、川はなかなか見えません。

まるで日本じゃないかのようです。

小さな滝を発見。

30分ほど歩くと展望台への分かれ道がありました。階段を登るとマリユドゥの滝が目の前に見えます。

もっと近くから見たいのですが・・・。

滝の近くに降りる道が封鎖されていました。

さらに先へと進みます。

15分ほど歩くとカンピレーの滝が見えてきました。カンピレーとは神が座るところという意味です。落差はありませんが、200mに渡って急流のような滝が続いています。

絶好の水遊びスポットです。しかししばらく滝を眺めていたらもう12時を回っています。急いで戻らないと13時の船に間に合いません。

出発10分前になんとか軍艦岩までたどり着きました。ガイドブックやパンフレットには徒歩2時間で往復可能とありますが、滝見学の時間をマイナスすると相当がんばって歩かなければ3時間は無理です。
さて、浦内川観光の後は路線バスです。バス好きとして、そこは外せません。
しかし西の終点白浜へのバスは1時間後。このまま観光船乗り場で待つのも暇です。
白浜まで歩くとどれぐらいになるか観光船乗り場のお姉さんに尋ねたところ、「1時間ぐらいじゃないですか」とのこと。白浜からの出発時刻は1時間半後ですからちょうどよさそうです。

そんなわけで歩くことにしました。浦内川の河口は入り江になっており、マングローブの林が広がっています。

途中でバスとすれ違いました。

40分ほど歩くと干立(ほしたて)の集落が見えてきました。そして「白浜まで5キロ」の看板が。これは1時間じゃ着きません。
干立から白浜行きのバスは20分後。歩くのはあきらめてバスの時間まで干立集落を散策することにします。

集落の道。ひたすら静かです。

干立の浜。晴れていればいい景色なのですが。

バス停のそばにあった看板。センスの塊です。

やってきたバスに乗り白浜へ。途中「子午線モニュメントというものがありました。
ここを東経123°45'6789の子午線が通っているそうです。

白浜に到着。西表島の道路の終点です。小さな集落と学校の他は何もない港ですが、ここから陸の孤島船浮集落まで船が出ています。船浮には日曜に訪れるとして、今日はこのままバスに乗って帰ることにします。
バスは15:10に白浜を出発。来た道をのんびりと引き返し、16:40に大原港に到着しました。片道1200円もしますが、1000円の1日乗車券を買えば安くなります。

石垣行きの船は17時。雨と風が強くなってきました。あわててターミナルの中に入ります。船は定刻になっても現れず、このまま島に缶詰かとヒヤヒヤしましたが、結局20分ほど遅れてやってきました。満員の乗客を乗せた船は大揺れしながらもなんとか石垣島に到着。ほっと一安心です。
次回は西表島・船浮集落編です。
天気は雨が降ったり止んだりですが最高気温が13度と寒く、さらには強風波浪注意報が出ています。そんな日に船に乗って出かけるのは危ないのですが、どうしても11日に西表島に行かなければなりません。
なぜなら翌12日は西表島の西部でやまねこマラソン大会が大々的に開催され、島西部の道路が通行止めになってしまうのです。道路は1本しかありません。これでは浦内川にも船浮集落にも行けなくなってしまいます。13日に2箇所回るのは不可能ですので、悪天候を承知で離島ターミナルに向かいました。
石垣島と西表島を結ぶ航路は2つあります。
島の東側の大原港を結ぶ大原航路が往復2930円。
島の西側の上原港を結ぶ上原航路が往復3800円。
浦内川クルーズも船浮集落も西表島の西側にありますから、石垣からまず上原港に渡り、上原港から船会社の無料送迎バスで目的地に向かうことになります。
しかし、島々と珊瑚礁に守られて海が荒れない大原航路に比べ、外海に出る上原航路はかなりの頻度で欠航してしまいます。当然2月11日も早々に欠航が決まってしまいました。
ただし、上原航路が欠航でも大原航路が動いていればなんとかなります。
上原航路の乗船券を買っていれば、船会社が大原港から上原港、さらには島西部の主要スポットまで無料送迎バスを走らせてくれるのです。普通の路線バスもあるにはありますが1日6往復と少ないうえ、大原港から上原港まで910円もしますから実にありがたいサービスです。とはいえ、大原港から上原港まで車で1時間かかりますから、少し早めに動くことにしました。

朝8時。西表島大原港行きの船は、観光客やマラソンに参加するランナーでそこそこ席が塞がっていました。覚悟はしていたものの、ものすごい揺れます。なんとか40分ほどで大原港にたどり着き、船会社のマイクロバスに乗り込みました。

バスは満員の客を乗せ、森の中の道を走ります。この道は西表島の東の豊原から、西の白浜集落までを結ぶ県道で、ちょうど島の北半分を半周する形になります。島の東西を結ぶ道路はこの一本しかありません。
途中で路線バスとすれ違いました。石垣と西表島を結ぶ船を走らす安栄観光と八重山観光フェリーの2社がそれぞれの船の時間に合わせて送迎バスを走らせているため、路線バスに乗る人はあまりいないようです。

上原港でごっそり客が降り、浦内川に着くころには私を入れて客は2人だけでした。大原から約1時間。10時前に遊覧船乗り場に到着です。
浦内川は沖縄県最大の川で、河口から8キロ上流にある軍艦岩までのジャングルクルーズを楽しむことができます。さらに軍艦岩から2キロ山道を歩けばマリユドゥの滝、カンピレーの滝を見ることができます。

次の船は10時半。1800円のチケットを買って、待合室でしばらく待つことにしました。天気は小雨。しかし日を改めるわけにはいきません。
翌日は西表島西部でやまねこマラソン大会が行われるため、上原港から西側の道路が午後通行止めになってしまいます。つまり明日の午後はマラソンのおかげで浦内川へのアクセスがなくなってしまうのです。道が一本しかないため抜け道もありません。西表島を代表するイベントだけに宿泊施設は潤っても、浦内川観光はアクセス手段を封じられて商売上がったり。船頭の若いお兄さんは「じゃまねこマラソンですよ」とはき捨てるように言いました。
さて、出発時間が近づくにつれて徐々にお客さんが集まってきました。雨はほとんど止みましたが、冷たい風が吹いています。千葉から着てきた冬用のコートを羽織り、船に乗り込みました。

私の乗った遊覧船は20人ほどの客を乗せて川の上流へと進んでいきます。

私が選んだのはジャングルクルーズと滝トレッキングがセットになった3時間コースです。他にはカヌーに乗れるコースもあります。遊覧船はカヌーをゆっくりと追い越していきます。

川の両岸にはマングローブの林が広がっています。

だんだん川幅が狭くなってきました。

河口から30分で軍艦岩に到着です。ここから山道を歩くことになります。

軍艦岩で下船。トレッキング組は船頭のお兄さんに帰りの船の時間を伝えます。通常は3時間コースなので、帰りの船は2時間後の13時ですが、希望があればもっと遅い船にできるとのことです。

川の上流です。

さあ、滝に向かって山道を歩きましょう。

シダが生い茂っています。本州とはやはり違います。

不思議な根っこです。

川沿いの道なので水の音は聞こえるのですが、川はなかなか見えません。

まるで日本じゃないかのようです。

小さな滝を発見。

30分ほど歩くと展望台への分かれ道がありました。階段を登るとマリユドゥの滝が目の前に見えます。

もっと近くから見たいのですが・・・。

滝の近くに降りる道が封鎖されていました。

さらに先へと進みます。

15分ほど歩くとカンピレーの滝が見えてきました。カンピレーとは神が座るところという意味です。落差はありませんが、200mに渡って急流のような滝が続いています。

絶好の水遊びスポットです。しかししばらく滝を眺めていたらもう12時を回っています。急いで戻らないと13時の船に間に合いません。

出発10分前になんとか軍艦岩までたどり着きました。ガイドブックやパンフレットには徒歩2時間で往復可能とありますが、滝見学の時間をマイナスすると相当がんばって歩かなければ3時間は無理です。
さて、浦内川観光の後は路線バスです。バス好きとして、そこは外せません。
しかし西の終点白浜へのバスは1時間後。このまま観光船乗り場で待つのも暇です。
白浜まで歩くとどれぐらいになるか観光船乗り場のお姉さんに尋ねたところ、「1時間ぐらいじゃないですか」とのこと。白浜からの出発時刻は1時間半後ですからちょうどよさそうです。

そんなわけで歩くことにしました。浦内川の河口は入り江になっており、マングローブの林が広がっています。

途中でバスとすれ違いました。

40分ほど歩くと干立(ほしたて)の集落が見えてきました。そして「白浜まで5キロ」の看板が。これは1時間じゃ着きません。
干立から白浜行きのバスは20分後。歩くのはあきらめてバスの時間まで干立集落を散策することにします。

集落の道。ひたすら静かです。

干立の浜。晴れていればいい景色なのですが。

バス停のそばにあった看板。センスの塊です。

やってきたバスに乗り白浜へ。途中「子午線モニュメントというものがありました。
ここを東経123°45'6789の子午線が通っているそうです。

白浜に到着。西表島の道路の終点です。小さな集落と学校の他は何もない港ですが、ここから陸の孤島船浮集落まで船が出ています。船浮には日曜に訪れるとして、今日はこのままバスに乗って帰ることにします。
バスは15:10に白浜を出発。来た道をのんびりと引き返し、16:40に大原港に到着しました。片道1200円もしますが、1000円の1日乗車券を買えば安くなります。

石垣行きの船は17時。雨と風が強くなってきました。あわててターミナルの中に入ります。船は定刻になっても現れず、このまま島に缶詰かとヒヤヒヤしましたが、結局20分ほど遅れてやってきました。満員の乗客を乗せた船は大揺れしながらもなんとか石垣島に到着。ほっと一安心です。
次回は西表島・船浮集落編です。