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日本のどこかに、船でしか行けない謎の集落があると言います。
かねてから、そんな場所があれば一度行ってみたいと思っていました。

西表島の西にある船浮(ふなうき)集落。
人口50人ほどの小さな漁村船浮は、陸続きでありながらも道路が通じていないため、船でしか行くことができません。文字通り陸の孤島です。
今回は念願の船浮集落に足を延ばしました。

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2011年2月13日。
久々に天気に恵まれました。
先日欠航していた西表島西部の上原港に向かう航路も通常運行しています。
朝8時半の船に乗って石垣島から西表島へ。天気はいいのですがやはり外海です。波が高く、先日の大原航路よりも揺れました。

40分ほどで上原港に到着。ここから船会社の無料送迎バスで、船浮への連絡船が出る白浜港へと向かいます。


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2日前に続き、またしても白浜港へとやってきました。船浮への船が出る小さな桟橋と、小さな待合所があります。

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船浮への船は1日4往復。往復で950円です。次の船は10:55なので1時間ほどあります。

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しばらく白浜の集落をブラブラすることにしました。静かな入り江です。

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高台から集落を眺めてみました。

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港に戻り、しばらくすると船がやってきました。真新しい、立派な船です。

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数人の客を乗せ、陸の孤島船浮に向かって出発。静かな入り江の中をすべるように進みます。

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10分ほどで船浮の集落が見えてきました。

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船浮に到着。船長さんの「帰りの船は12:50だよ。遅れないでね」との言葉に見送られ、船浮探索に出発です。

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集落のメインストリート。

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小さな飲食店に貼られていた地図。お店自体は団体客が来るため貸切になっていました。

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船浮集落を歩きます。静かな集落です。

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船浮にはイダ浜と呼ばれる美しいビーチがあるそうです。早速行ってみましょう。

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未舗装の道を10分ほど歩くと波の音がしてきました。

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海だ!

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ここが最果てのビーチ。イダ浜です。

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晴れてきました。海の色がものすごくきれいです。

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数人の観光客が思い思いに佇んでいます。

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ほっと一息。

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木陰に腰掛け、石垣島で買ったおにぎりを食べました。

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はぁ・・・、帰りたくない。

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来た道を引き返します。黒い蝶がいました。

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まだ時間があるので集落内をうろうろします。

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素朴な佇まいです。

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犬がのんびりしています。

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集落の外れに立派な学校があります。人口50人程度の集落なのですが、陸路が無いからこそ存続しているのでしょう。

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イリオモテヤマネコはここで発見されました。

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かまどまの碑。この島に伝わる伝説、絶世の美女カマドマと島の役人高端の悲恋の物語は、「殿様節」という民謡になりました。

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東郷平八郎が船浮に来たのですね。

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集落の南に怪しげなトンネルがあります。「このトンネルは崩落の可能性があり危険です」とありますが、行ってみます。

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明かりが無く、ひんやりとしています。

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トンネルを抜けた先には、第二次大戦中に使われた特攻艇の保管庫や弾薬庫の跡がありました。

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今はただ、静かな海が広がるだけです。

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この先はいけませんので引き返します。港に戻り、白浜行きの船に乗り、上原港から西表島を後にしました。

わずか2時間の滞在でしたが、船浮は実にいいところです。何もありません。だがそれがいい。日々の疲れが癒されたような気がします。なかなか行ける所ではありませんが、機会があれば是非行ってみてください。時間をかけていくだけの価値はあります。