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トルコ旅行記の第18回です。
古都コンヤのメヴラーナ博物館を見学し、いよいよカッパドキアに向かいます。。


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2010年9月24日。
13:45。キャラバンサライでの昼食を終え、メヴラーナ博物館に向かってコンヤの街を走り出しました。バスターミナルが見えています。

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コンヤは3千年近く栄えた歴史ある古代都市です。ローマ、ビザンチン時代はキリスト教都市として栄えますが、1076年にセルジューク朝によって占領され、その後セルジューク朝の首都となります。13世紀ごろには最盛期を迎えますが、セルジューク朝が断絶した14世紀以降はカラマン君候国の首都となり、1466年にオスマントルコに征服された後は中部アナトリアの中心都市として栄えることになります。

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またコンヤはかつてアナトリアを代表するイスラム教の宗教都市としての一面もありました。その面影は立ち並ぶモスクに残っています。

1228年にはイスラム神秘主義者のメヴラーナがコンヤに居を構えメヴレヴィー教団を開くと、コンヤはこの教団の中心都市となります。メヴレヴィー教団は旋舞教団とも言い、スカートをはいた信者が音楽に合わせてひたすら回転するセマーと呼ばれう踊りで知られます。セマーは回転を宇宙の回転を表すものとし、回転することで神との一体を計るのです。

メヴレヴィー教団の中心地は教祖であるメヴラーナが眠る墓廟であり、オスマン帝国期においても王室の庇護を受け隆盛を極めましたが、トルコ革命後は脱イスラム政策の一環として一度閉鎖、教団は解散となりました。現在はその文化的価値を認め、博物館として一般に公開されています。それがこれから向かうメヴラーナ博物館です。

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さて、メヴラーナ博物館に着きました。かなり暑いです。

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建物の周りを歩き、入口へと向かいます。

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入口の上にはメヴラーナの教えが書いてあります。
「私のもとへ来なさい。あなたがどのような人でも来るのです。あなたが無神論者でも偶像崇拝者でも、拝火教信者でもかまわないから来るのです」
他の宗教をディスるわけでもなく、「ユーが何教でもミーのところに来ちゃいなよ」というイスラム教の慣用性が現れています。

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宗教施設なので土足厳禁。面白いのは、靴を脱ぐのではなく、ビニールをかぶせるというところ。また半袖やノースリーブも望ましくないと言うことで、ショールやスカーフが貸し出されていました。

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建物内の写真は撮影禁止なのでありません。検索すると中で撮影した写真が色々出てくるんですけどね。

建物内にはメブラーナをはじめ様々な聖職者の棺、コーランや宗教関係の書物、儀式で使われる楽器などが展示されています。
また預言者マホメットのあごひげが収められている箱もガラスケースの中に展示されていました。人々は箱に向かって祈りを捧げると、自分のあごひげをガラスケースになすりつけています。その行為になにか宗教的な意味があるのでしょうか。

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外にでて20分ほど自由時間となりました。

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と言っても、特に見るところがあるわけでもなく、とりあえず庭をウロウロ。

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その後お土産屋さんのクーラーで涼んでいました。

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敷地の外に止まる路線バスを眺めるうちに集合時間になりました。15:05。出発です。途中トイレ休憩に立ち寄ったお店ではなぜか現地ガイドが店員の赤ちゃんのお守りをしています。CDが大量に売られていましたがここでは買わず、代わりに写真保存用のDVD−Rを買いました。

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トイレ休憩を終え、さらに1時間半ほど走ると、見えてきました。カッパドキアの奇岩群です。かつてこのあたりの人々は岩をくり抜いて住居としていました。その跡が様々な場所で残っています。

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我々が泊まったのはカッパドキアのウチヒサルという場所にある「ウチヒサル・カヤ」というホテルです。洞窟をくり抜いた洞窟ホテルというもので、3回に出入り口があります。そして庭の前の景色がこれ。鳩の谷です。
http://www.uchisarkayahotel.com/japan/default.asp

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ウチヒサルという天然の要塞が見えます。

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見渡す限りの岩。これが世界遺産のカッパドキアか・・・。と感慨にふけります。

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ローズバレーの方向を見ます。トルコに来てよかった・・・。

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鳩の谷はその名のとおり鳩の巣がたくさんあります。穴の開いた箇所が鳩の巣になります。かつては鳩の糞を集めてブドウを作るための肥料にしたそうです。

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そしてライトアップされるウチヒサル。幻想的です。

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さあご飯の時間。もりもり食べますよ。

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日本人の姿が目立ちます。しかしメジャーなツアーとは違い、我々はこのホテルに二泊します。せっかくカッパドキアに来たのですから、わずか一泊で去るのはもったいないですよね。

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今日はラクというトルコの酒を飲んでみました。お酒自体は透明なのですが、水で割ると白くなります。その色からライオンのミルクとも呼ばれ、味はやや甘め。アルコールは45度もあります。癖の無い味ですが、飲むと一気に来ます。

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月明かりのしたに浮かぶカッパドキアの奇岩。鳥肌が立ちました。

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酔い覚ましにプールサイドを歩きます。自分の部屋は一階なので、そのまま部屋に入れます。

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ここでお酒が回ってきたのでダウン。早々に寝ることにしました。
明日はカッパドキアを堪能します。

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