
トルコ旅行記の第30回です。
イスタンブールを代表する巨大市場、グランドバザールを見学し、その後ガラタ塔からの眺めを堪能。最後はベリーダンスショーでした。
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2010年9月27日

トプカプ宮殿の見学を終えた我々はイスタンブールを代表する巨大市場、グランドバザールに向かいました。グランドバザールは中東最大級の規模を誇り、観光名所としても良く知られています。
ただ、観光客が集まる場所だけに治安があまりよくないらしく、現地ガイドのセンギルさんから入場前に長々と注意を受けました。
「グランドバザール内部はとてもスリが多いです。財布はカバンの一番奥にしまってください。声をかけてくる人に気をつけてください。変なものを売りつけられます。我々トルコ人は1キロ先からでも日本人を見分けます。最近は、わざと「ニーハオ」と中国語で話しかけて振り向かせる手口が増えてきました。「中国人じゃありません」と言わせることで会話のきっかけをつくるためです」

トルコ語では屋根つき市場と呼ばれ、約4400軒もの店が集まっています。品物は金、銀、宝飾品、時計、絨毯、革製品など多岐にわたり、屋内は商人や観光客の熱気で溢れています。

買い物好きにとってはたまらない場所でしょう。このような通路が縦横無尽に延びており、迷いそうになります。

こちらは宝飾品の店。

こちらも宝飾品の店。気に入ったものがあれば店主との値段交渉に入ります。ここでは買いたいそぶりを見せずに値切るのが当たり前。ガイドブックでも電卓持参が推奨されています。

屋外の通りも人で溢れています。自由時間は1時間半。特に買いたいものはありませんし、人ごみはあまり好きではありませんし、財布をすられるのも困ります。一息つこうと外に出ました。

外に出るとバスターミナルがありました。そしてトラム乗り場もあります。せっかくだから乗ってみましょう。
トルコのトラムは均一料金で、どこまで乗っても1.5リラです。利用するには駅の自動販売機でジェトンと呼ばれるドンジャラのコインのような形をしたプラスチック製の切符を購入する必要があります。停留所には自動改札があり、改札機にジェトンを入れればホームに入ることができます。
しかし、自動販売機のタッチパネルが西日に反射してよく見えません。しかも液晶に表示されているのはトルコ語です。私としたことが、買い方が分からずに固まってしまいました。
しかたなく、後ろに並んでいるトルコ人に助けを求めました。自動販売機を指差し「ジェトン!ジェトン!」と言ったら、事情を把握したトルコ人のオッサンがおもむろにタッチパネルのボタンの部分を2,3回押しました。そして金を入れろというジェスチャー。なんとか無事にジェトンが買えました。「テシェキューエデリム(ありがとう)」と言って改札に向かいます。

ホームに入るとすでにトラムが到着していましたが、日本のラッシュ並みに混雑しています。むりやり体をねじ込めば乗れますが、スリにあったら困るので、とりあえず2本待ちました。

しかし、どのトラムも大混雑。覚悟を決めて乗り込みました。混み合った車内で町並みを眺め、3つ先のユスフパシャ駅で降り、グランドバザールに引き返しました。

グランドバザールの駅に戻ってきました。駅前に売店があり、ジェトンやアクビルと呼ばれるプリペイド式のチケットを売っていました。

自由時間終了。集合場所からバスに乗り、今度はガラタ塔へと向かいます。

ガラタ塔は旧市街からガラタ橋を渡って新市街に入った所にあり、イスタンブールの街を一望できる展望台になっています。大通りでバスを折り、歩いて塔まで向かいます。

細い道の向こうにガラタ塔が見えてきました。現在残る塔は14世紀以降に建てられたもので、高さ67メートルです。

エレベーターに乗り、塔の最上階に登ります。

さあ、イスタンブールの眺望です。東側、ボスポラス海峡を望みます。

昨日ナイトクルーズでくぐったボスポラス大橋が見えます。

南側には旧市街。トプカプ宮殿があります。

世界遺産アヤソフィアの威容。美しいです。

そして海に浮かび上がるようにそびえるブルーモスク。

感動の余り思わず震えてしまいました。日本では見ることのできない光景が眼下に広がっています。

ガラタ橋が見えます。

トラムが橋を渡っています。欄干には釣りをする人で溢れ、橋の下にはレストランがあります。

ブルーモスク以外にも数多くの立派なモスクがあります。

工事中のモスクです。

ガラタ橋の向こう側。遠景を撮ってみました。

夕暮れの空です。

塔の西側。

塔の北側には新市街が広がっています。30分ほど景色を堪能し、下界へと降りました。

バスに戻る前にしばらく新市街を散策します。このあたりは楽器屋が集まっているようです。

ガラタ塔の近くにはレトロ調の路面電車の駅があります。

ゆっくりと発車していきました。子供たちがトラムに掴まろうとしています。このトラムはイスラーティク通りを北上し、新市街の中心にあるタクスィム広場へと向かいます。ああ乗りたい。見るだけで乗れないのが残念でたまりません。乗る機会はあるのでしょうか。

バスに乗る前に見た景色。夕暮れの赤い空にモスクの屋根が黒く浮かびあがっています。幻想的な景色に思わずシャッターを切りました。

今日の夕食はまたベリーダンスショーです。バスでキャラバンサライという観光客向けの店に移動し、夕食を食べながらショーを見る形になります。会場は500人程度入る大規模なもので、日本やイギリス、アメリカ、ドイツ、中国など様々な国からの団体客で埋まっていました。

ベリーダンスショーはパムッカレのホテルで若いお姉さんの踊りを見ましたが、今日は迫力のあるおば・・・、もといヴェテランのダンサーです。

ベリーダンスだけではなく、トルコの民族舞踊なども披露されます。

再びベリーダンス。

お客さんをステージに上げています。

トルコナンバー1と紹介されたダンサー。鬼気迫る顔で踊っていました。
ショーの終盤にはおっさんの歌手が登場し、お客さんの国にあわせた歌を歌ってくれました。日本向けは「上を向いて歩こう」や「ソーラン節」などです。
結局7時から3時間ほどショーを楽しみ、まだ終わっていませんでしたが22時過ぎに途中退席し、バスでホテルに戻りました。
嬉しいことに明日の出発は昼12時。なんと午前中まるまる自由時間です。当初の予定には自由時間がまったくありませんでしたから、まさかイスタンブールの街を自分で探索できるとは思いませんでした。ならば今日の夕方指をくわえて眺めたレトロなトラム、ケーブルカーの地下鉄やトラムなどに乗るしかないでしょう。心が躍ります。ブログを更新し、1時前に就寝しました。
明日はいよいよ最終日。自由時間の後アヤソフィアを見学し、帰国の途に着きます。
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トプカプ宮殿の見学を終えた我々はイスタンブールを代表する巨大市場、グランドバザールに向かいました。グランドバザールは中東最大級の規模を誇り、観光名所としても良く知られています。
ただ、観光客が集まる場所だけに治安があまりよくないらしく、現地ガイドのセンギルさんから入場前に長々と注意を受けました。
「グランドバザール内部はとてもスリが多いです。財布はカバンの一番奥にしまってください。声をかけてくる人に気をつけてください。変なものを売りつけられます。我々トルコ人は1キロ先からでも日本人を見分けます。最近は、わざと「ニーハオ」と中国語で話しかけて振り向かせる手口が増えてきました。「中国人じゃありません」と言わせることで会話のきっかけをつくるためです」

トルコ語では屋根つき市場と呼ばれ、約4400軒もの店が集まっています。品物は金、銀、宝飾品、時計、絨毯、革製品など多岐にわたり、屋内は商人や観光客の熱気で溢れています。

買い物好きにとってはたまらない場所でしょう。このような通路が縦横無尽に延びており、迷いそうになります。

こちらは宝飾品の店。

こちらも宝飾品の店。気に入ったものがあれば店主との値段交渉に入ります。ここでは買いたいそぶりを見せずに値切るのが当たり前。ガイドブックでも電卓持参が推奨されています。

屋外の通りも人で溢れています。自由時間は1時間半。特に買いたいものはありませんし、人ごみはあまり好きではありませんし、財布をすられるのも困ります。一息つこうと外に出ました。

外に出るとバスターミナルがありました。そしてトラム乗り場もあります。せっかくだから乗ってみましょう。
トルコのトラムは均一料金で、どこまで乗っても1.5リラです。利用するには駅の自動販売機でジェトンと呼ばれるドンジャラのコインのような形をしたプラスチック製の切符を購入する必要があります。停留所には自動改札があり、改札機にジェトンを入れればホームに入ることができます。
しかし、自動販売機のタッチパネルが西日に反射してよく見えません。しかも液晶に表示されているのはトルコ語です。私としたことが、買い方が分からずに固まってしまいました。
しかたなく、後ろに並んでいるトルコ人に助けを求めました。自動販売機を指差し「ジェトン!ジェトン!」と言ったら、事情を把握したトルコ人のオッサンがおもむろにタッチパネルのボタンの部分を2,3回押しました。そして金を入れろというジェスチャー。なんとか無事にジェトンが買えました。「テシェキューエデリム(ありがとう)」と言って改札に向かいます。

ホームに入るとすでにトラムが到着していましたが、日本のラッシュ並みに混雑しています。むりやり体をねじ込めば乗れますが、スリにあったら困るので、とりあえず2本待ちました。

しかし、どのトラムも大混雑。覚悟を決めて乗り込みました。混み合った車内で町並みを眺め、3つ先のユスフパシャ駅で降り、グランドバザールに引き返しました。

グランドバザールの駅に戻ってきました。駅前に売店があり、ジェトンやアクビルと呼ばれるプリペイド式のチケットを売っていました。

自由時間終了。集合場所からバスに乗り、今度はガラタ塔へと向かいます。

ガラタ塔は旧市街からガラタ橋を渡って新市街に入った所にあり、イスタンブールの街を一望できる展望台になっています。大通りでバスを折り、歩いて塔まで向かいます。

細い道の向こうにガラタ塔が見えてきました。現在残る塔は14世紀以降に建てられたもので、高さ67メートルです。

エレベーターに乗り、塔の最上階に登ります。

さあ、イスタンブールの眺望です。東側、ボスポラス海峡を望みます。

昨日ナイトクルーズでくぐったボスポラス大橋が見えます。

南側には旧市街。トプカプ宮殿があります。

世界遺産アヤソフィアの威容。美しいです。

そして海に浮かび上がるようにそびえるブルーモスク。

感動の余り思わず震えてしまいました。日本では見ることのできない光景が眼下に広がっています。

ガラタ橋が見えます。

トラムが橋を渡っています。欄干には釣りをする人で溢れ、橋の下にはレストランがあります。

ブルーモスク以外にも数多くの立派なモスクがあります。

工事中のモスクです。

ガラタ橋の向こう側。遠景を撮ってみました。

夕暮れの空です。

塔の西側。

塔の北側には新市街が広がっています。30分ほど景色を堪能し、下界へと降りました。

バスに戻る前にしばらく新市街を散策します。このあたりは楽器屋が集まっているようです。

ガラタ塔の近くにはレトロ調の路面電車の駅があります。

ゆっくりと発車していきました。子供たちがトラムに掴まろうとしています。このトラムはイスラーティク通りを北上し、新市街の中心にあるタクスィム広場へと向かいます。ああ乗りたい。見るだけで乗れないのが残念でたまりません。乗る機会はあるのでしょうか。

バスに乗る前に見た景色。夕暮れの赤い空にモスクの屋根が黒く浮かびあがっています。幻想的な景色に思わずシャッターを切りました。

今日の夕食はまたベリーダンスショーです。バスでキャラバンサライという観光客向けの店に移動し、夕食を食べながらショーを見る形になります。会場は500人程度入る大規模なもので、日本やイギリス、アメリカ、ドイツ、中国など様々な国からの団体客で埋まっていました。

ベリーダンスショーはパムッカレのホテルで若いお姉さんの踊りを見ましたが、今日は迫力のあるおば・・・、もといヴェテランのダンサーです。

ベリーダンスだけではなく、トルコの民族舞踊なども披露されます。

再びベリーダンス。

お客さんをステージに上げています。

トルコナンバー1と紹介されたダンサー。鬼気迫る顔で踊っていました。
ショーの終盤にはおっさんの歌手が登場し、お客さんの国にあわせた歌を歌ってくれました。日本向けは「上を向いて歩こう」や「ソーラン節」などです。
結局7時から3時間ほどショーを楽しみ、まだ終わっていませんでしたが22時過ぎに途中退席し、バスでホテルに戻りました。
嬉しいことに明日の出発は昼12時。なんと午前中まるまる自由時間です。当初の予定には自由時間がまったくありませんでしたから、まさかイスタンブールの街を自分で探索できるとは思いませんでした。ならば今日の夕方指をくわえて眺めたレトロなトラム、ケーブルカーの地下鉄やトラムなどに乗るしかないでしょう。心が躍ります。ブログを更新し、1時前に就寝しました。
明日はいよいよ最終日。自由時間の後アヤソフィアを見学し、帰国の途に着きます。
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