
オーストリア旅行記の第12回です。
2日目はウィーン観光。
ウィーン名所のホイリゲはワインを飲ませてくれる庶民的造り酒屋。というわけでさっそく一人酒です。
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時刻は17時を回りました。ウィーン観光の1日も終わりに近づきつつあります。
次の目的地はウィーン中心部の北にあるホイリゲです。
ホイリゲとは新酒のワインを飲ませてくれる庶民的な造り酒屋で、ウィーンを回るツアーなら必ずと言っていいほど行程に入っています。
ウィーン郊外の各地にホイリゲが集まる街があり、これから向かうグリンツィングもその一つです。
グリンツィングに行くにはウィーン中心部のショッテントーアから38番系統のトラムに乗れとありますが、私はあえてオペラ座前の電停からD番系統のトラムに乗り、ウィーン北部のハイリゲンシュタットという街に向かいました。
わざわざ遠回りした理由は寄り道したいところがあったからです。
ハイリゲンシュタット。クラシックファンの方にとってはなじみ深い地名かもしれません。
耳が聞こえなくなり絶望したベートーベンが遺書を書いた時に住んでいた家がハイリゲンシュタットにあり、そこで書かれた遺書はハイリゲンシュタットの遺書と呼ばれています。
また、当時ベートーベンが住んでいた家は小さな博物館になっています。ただし、今日は時間が遅いため博物館には入れません。
そしてハイリゲンシュタットにはもう一つベートーベンゆかりの場所があります。
「ベートーベンの散歩道」といい、かつてベートーベンが歩きながら交響曲第六番『田園』の構想を練った道、と言われています。
私はそれほどクラシックに詳しいわけではありませんが、かつてベートーベンが歩いた散歩道というのには興味があります。
しかもベートーベンの散歩道はハイリゲンシュタットからホイリゲ街のあるグリンツィングまで伸びているので、散歩の後即ワインを楽しむことができるのです。

そんなわけで夕闇のウィーン中心部から、トラムでハイリゲンシュタットにやってきました。
D番系統のトラムはハイリゲンシュタット駅の次、ちょうどベートーベンの散歩道の入口付近が終点です。

電停から坂道を上がるとベートーベンの散歩道を指す案内表示がありました。

地元の人々がぶらぶら歩いています。観光客はいませんね。これがベートーベンの散歩道でしょうか。

看板があるので間違いなさそうです。

木々に囲まれた静かな道です。脇を小川が流れています。

ベートーベンのころは田園地帯だったのでしょう。今は住宅街になっています。

こういう道を歩くのは結構好きです。川のせせらぎを聞きながら、のんびり行きましょう。

自分以外にも観光客っぽい人がいました。

散歩道の脇には家が並びます。庭が広く、高級住宅街の雰囲気です。

右手が住宅地、左手がシュライバー川という小川です。木々が生い茂っており、あまり太陽の光が差しません。

時刻は18時を回り、だいぶ陽が傾いてきました。散歩道は緑にあふれ、落ち着いた気分になります。

男の子がブドウを売っています。自宅の庭でとれたのでしょうか。

ハイリゲンシュタットから20分ほど歩くと遊歩道の終点です。ベートーベンの像がありました。

で、グリンツィングはどこなんでしょう。「地球の歩き方」の地図を頼りに歩きます。
散歩道が終わっても同じような道が続き、さらに行くとお墓の向こうにブドウ畑が見えました。

どうやらこの小さな橋を渡ればグリンツィング方面に行けるようです。

橋を渡ったら階段でした。

階段の脇はブドウ畑です。ビル・クリントン?

階段を登り切って振り返ったらこの景色。ヨーロッパですねぇ。
一面にブドウ畑が広がっていました。

グリンツィングへはもう少し歩くようです。住宅地の中を抜けます。

しゃれたバルコニーです。

いかにも高級住宅地、といった趣の坂を下ります。
遠くからはアコーディオンやバイオリンの音色、そして歌声が聞こえてきます。
ホイリゲの中で生演奏をしているのでしょう。グリンツィングが近づいてきました。

ベートーベン像から20分ほど歩いたでしょうか。時刻は18時30分。グリンツィングに到着です。
こちらはグリンツィングのトラムの駅です。

駅に入ってみました。立派なホームがあります。

しばらくするとトラムがやってきました。ウィーン中心部に向かう38番系統のトラムです。帰りはこれですね。

グリンツィングはウィーン郊外で最大級のホイリゲ街です。
ツアーの日程にグリンツィングのホイリゲ訪問が入っていることが多く、夕方になると様々な国の団体客を乗せた観光バスが続々とやってきます。最近観光バスを収容できる地下駐車場もできたそうです。
グリンツィングではこうした団体客を収容できる大規模なホイリゲが多く、こうしたホイリゲはどこも観光客でにぎわっています。
しかし、その一方で団体客に対応できない個人経営の小さなホイリゲの閉店が相次ぎ、団体客を嫌った個人の観光客や地元の人たちの足が遠のいてしまったのだそうです。
もともと高級住宅街に近いこともあり、かつての小規模ホイリゲはこぎれいな住宅に続々姿を変えてしまいました。
このままではグリンツィングの風情がなくなってしまう。グリンツィングの現状に危機感を抱いたウィーン市は景観保護条例を策定し、近年は昔ながらの町並みを守る動きが進んでいるとのことです。

観光化と町並みの保全で揺れるグリンツィングの街。確かに個人でうろうろしている旅行者は少ないように見受けられます。

さて、どのホイリゲに入りましょうか。
このホイリゲの入口の黒板に「モスト、シュトルム」と書いてあります。
モストもシュトルムもワインの新酒になる前のもので、モストはワインの原料となるブドウジュースで、まだ発酵していません。
シュトルムはワインになる一歩手前のブドウの濁り酒。まさに今発酵中なのでガスが入っています。
二つとも9月初旬から10月下旬までしか飲めない季節限定の飲み物です。11月になるとシュトルムは消え、代わりに新酒のワインが解禁となります。
「この時期にしか飲めない酒!」酒好きはこの言葉に弱いんですよね。ここはもうシュトルムを飲むしかないでしょう。

別のホイリゲものぞいてみましょう。
Weinguter Reinprecht(ラインプレヒト)という店に入ってみました。

しゃれたたたずまいです。店はこの奥でしょうか。

Weinguter Reinprecht(ラインプレヒト)というホイリゲは建物内と建物外に席がある、かなり大きなものでした。ホイリゲに入った客はまず好きな席に座り、店員がお酒の注文を取りに来るのを待つことになっています。

また食べ物も出しており、こちらはセルフサービスです。自分でカウンターに行って、好きなものを注文するようです。
巨大カツレツを食べたおかげであまりお腹は空いていません。お酒だけにしましょうか。

みんな楽しそうにお酒を飲んでいます。
またシュランメル音楽と言い、19世紀にウィーンで発達したオーストリアの民族音楽を演奏するシュランメル楽士が各テーブルを回ってバイオリンやアコーディオン、歌の生演奏をしています。

とりあえず適当な席に座ったのですが、10分以上待っても注文を取りに来ません。
客の数に比べて店員の数が少なすぎるのです。しかたなく店の中の店員を捕まえ、「シュトルムください」と話しかけました。
なんとか通じたようで、席に座って待っているよう言われました。
ろうそくが不思議な形になっています。

さらに待つこと5分。ようやく注文を取りに来ました。
シュトルムを一杯頼みます。どんな味なのでしょう。
幸い頼んだらすぐに持ってきてくれました。ビールでも入りそうなジョッキです。300mlほど入りそうです。
会計を今払うか後で払うか聞かれたので、テーブルで代金3ユーロを払いました。会計でまた長々と待たされたくありませんしね。
さて、味のほうは甘酸っぱい炭酸ブドウジュースです。飲みやすく、いくらでもいけそうです。
しかし気を付けなければいけません。アルコールが8度もあるのです。調子に乗ってグビグビ飲んでいると大変なことになります。
シュトルムの本来の意味は「嵐」。飲みすぎるとお腹の中が嵐のようになることからその名がついたと言われています。
騒がしい中での一人酒というのは何とも居心地が悪いのですが、お酒を飲むとあまり気にならなくなります。
一杯目を飲み干していい気分になり、二杯目に挑戦したかったのですが、これから未知の土地でトラムと地下鉄を乗り継いでホテルに帰り、しかも明日は早朝6時にチェックアウトしなければなりません。
同行者がいればいいんですけど、今回は一人旅。お酒ならホテルのそばの駅でも売っていますし、ウィーンでホイリゲを体験できたので良しとしなければならないでしょう。
酒はホテルでも飲める!我慢です。ここは自重して、ホイリゲを出ました。
時刻は19時30分。あたりはすっかり暗くなっています。
先ほど立ち寄ったトラムの駅から38番系統のトラムに乗りました。
このトラムはウィーン中心部のショッテントーアまで行きますが、途中でウィーン西駅を通る地下鉄U6線と交差します。そこで乗り換えればいいでしょう。
幸いにもウィーンのトラムは次の停留所を放送してくれます。私は路線図をにらめっこして降りるべき停留所を割り出し、無事乗り換え駅でトラムを降りました。
地下鉄U6線の駅はトラムの停留所から徒歩3分ほど。地下鉄と言っても高架線で、日比谷線の南千住駅のような古びた駅でした。
電車はすぐにやってきました。昼載った時と同じトラム型の車両です。乗り心地が悪く、しかも座れません。
中心部から離れているからでしょうか。電車はひたすら高架区間を進みます。途中の駅でルパン3世のTシャツと、NHKのどーもくんが書かれたショルダーバックという謎の少年が乗ってきました。
どーもくんが海外で人気だとは聞いたことがあります。クールジャパン恐るべし。声をかけたかったのですが、かけそびれました。それにしても、どーもくんグッズなんてどこで売っているのでしょう。
20分ほどでウィーン西駅に到着。少々腹が減ってきたので、国鉄駅のスーパーで水とパンとチーズとワインを買いました。
今日の夜食、そして明日の朝食用です。
品物をレジに持っていくとレジのおっさんに英語で話しかけられました。
「あんた日本人か?」
「そうです」
「そうか、なら日本語の数字の読み方を教えてくれないか?」
なにやら文化交流が始まりそうな気配です。さっそくおっさんの質問が始まりました。
「1は?」
「いち」
「イチ?」
「イェース」
「じゃあ、2は?」
「に」
なんとこのおっさん。メモ用紙まで取り出して発音をメモしています。
1から5まで教えると、店員は満足したのか「サンキュー」と握手を求めてきました。
文化交流は成功したようです。会計は会計で無事に済ませ、お互い「サヨナラ」と言って店を出ました。
ホテルの部屋に戻り、スーパーで買ったおいしくもまずくもないパンとチーズを食べ、ワインを飲んで23時ごろ就寝。
正直1日だけではウィーンを堪能したとは言い難いです。見るべき場所はまだまだほかにもありますが、また訪れる機会はきっとあるはず。
明日は早起きして、予定通りウィーンからハルシュタット、ザルツブルクへと向かいます。
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次の目的地はウィーン中心部の北にあるホイリゲです。
ホイリゲとは新酒のワインを飲ませてくれる庶民的な造り酒屋で、ウィーンを回るツアーなら必ずと言っていいほど行程に入っています。
ウィーン郊外の各地にホイリゲが集まる街があり、これから向かうグリンツィングもその一つです。
グリンツィングに行くにはウィーン中心部のショッテントーアから38番系統のトラムに乗れとありますが、私はあえてオペラ座前の電停からD番系統のトラムに乗り、ウィーン北部のハイリゲンシュタットという街に向かいました。
わざわざ遠回りした理由は寄り道したいところがあったからです。
ハイリゲンシュタット。クラシックファンの方にとってはなじみ深い地名かもしれません。
耳が聞こえなくなり絶望したベートーベンが遺書を書いた時に住んでいた家がハイリゲンシュタットにあり、そこで書かれた遺書はハイリゲンシュタットの遺書と呼ばれています。
また、当時ベートーベンが住んでいた家は小さな博物館になっています。ただし、今日は時間が遅いため博物館には入れません。
そしてハイリゲンシュタットにはもう一つベートーベンゆかりの場所があります。
「ベートーベンの散歩道」といい、かつてベートーベンが歩きながら交響曲第六番『田園』の構想を練った道、と言われています。
私はそれほどクラシックに詳しいわけではありませんが、かつてベートーベンが歩いた散歩道というのには興味があります。
しかもベートーベンの散歩道はハイリゲンシュタットからホイリゲ街のあるグリンツィングまで伸びているので、散歩の後即ワインを楽しむことができるのです。

そんなわけで夕闇のウィーン中心部から、トラムでハイリゲンシュタットにやってきました。
D番系統のトラムはハイリゲンシュタット駅の次、ちょうどベートーベンの散歩道の入口付近が終点です。

電停から坂道を上がるとベートーベンの散歩道を指す案内表示がありました。

地元の人々がぶらぶら歩いています。観光客はいませんね。これがベートーベンの散歩道でしょうか。

看板があるので間違いなさそうです。

木々に囲まれた静かな道です。脇を小川が流れています。

ベートーベンのころは田園地帯だったのでしょう。今は住宅街になっています。

こういう道を歩くのは結構好きです。川のせせらぎを聞きながら、のんびり行きましょう。

自分以外にも観光客っぽい人がいました。

散歩道の脇には家が並びます。庭が広く、高級住宅街の雰囲気です。

右手が住宅地、左手がシュライバー川という小川です。木々が生い茂っており、あまり太陽の光が差しません。

時刻は18時を回り、だいぶ陽が傾いてきました。散歩道は緑にあふれ、落ち着いた気分になります。

男の子がブドウを売っています。自宅の庭でとれたのでしょうか。

ハイリゲンシュタットから20分ほど歩くと遊歩道の終点です。ベートーベンの像がありました。

で、グリンツィングはどこなんでしょう。「地球の歩き方」の地図を頼りに歩きます。
散歩道が終わっても同じような道が続き、さらに行くとお墓の向こうにブドウ畑が見えました。

どうやらこの小さな橋を渡ればグリンツィング方面に行けるようです。

橋を渡ったら階段でした。

階段の脇はブドウ畑です。ビル・クリントン?

階段を登り切って振り返ったらこの景色。ヨーロッパですねぇ。
一面にブドウ畑が広がっていました。

グリンツィングへはもう少し歩くようです。住宅地の中を抜けます。

しゃれたバルコニーです。

いかにも高級住宅地、といった趣の坂を下ります。
遠くからはアコーディオンやバイオリンの音色、そして歌声が聞こえてきます。
ホイリゲの中で生演奏をしているのでしょう。グリンツィングが近づいてきました。

ベートーベン像から20分ほど歩いたでしょうか。時刻は18時30分。グリンツィングに到着です。
こちらはグリンツィングのトラムの駅です。

駅に入ってみました。立派なホームがあります。

しばらくするとトラムがやってきました。ウィーン中心部に向かう38番系統のトラムです。帰りはこれですね。

グリンツィングはウィーン郊外で最大級のホイリゲ街です。
ツアーの日程にグリンツィングのホイリゲ訪問が入っていることが多く、夕方になると様々な国の団体客を乗せた観光バスが続々とやってきます。最近観光バスを収容できる地下駐車場もできたそうです。
グリンツィングではこうした団体客を収容できる大規模なホイリゲが多く、こうしたホイリゲはどこも観光客でにぎわっています。
しかし、その一方で団体客に対応できない個人経営の小さなホイリゲの閉店が相次ぎ、団体客を嫌った個人の観光客や地元の人たちの足が遠のいてしまったのだそうです。
もともと高級住宅街に近いこともあり、かつての小規模ホイリゲはこぎれいな住宅に続々姿を変えてしまいました。
このままではグリンツィングの風情がなくなってしまう。グリンツィングの現状に危機感を抱いたウィーン市は景観保護条例を策定し、近年は昔ながらの町並みを守る動きが進んでいるとのことです。

観光化と町並みの保全で揺れるグリンツィングの街。確かに個人でうろうろしている旅行者は少ないように見受けられます。

さて、どのホイリゲに入りましょうか。
このホイリゲの入口の黒板に「モスト、シュトルム」と書いてあります。
モストもシュトルムもワインの新酒になる前のもので、モストはワインの原料となるブドウジュースで、まだ発酵していません。
シュトルムはワインになる一歩手前のブドウの濁り酒。まさに今発酵中なのでガスが入っています。
二つとも9月初旬から10月下旬までしか飲めない季節限定の飲み物です。11月になるとシュトルムは消え、代わりに新酒のワインが解禁となります。
「この時期にしか飲めない酒!」酒好きはこの言葉に弱いんですよね。ここはもうシュトルムを飲むしかないでしょう。

別のホイリゲものぞいてみましょう。
Weinguter Reinprecht(ラインプレヒト)という店に入ってみました。

しゃれたたたずまいです。店はこの奥でしょうか。

Weinguter Reinprecht(ラインプレヒト)というホイリゲは建物内と建物外に席がある、かなり大きなものでした。ホイリゲに入った客はまず好きな席に座り、店員がお酒の注文を取りに来るのを待つことになっています。

また食べ物も出しており、こちらはセルフサービスです。自分でカウンターに行って、好きなものを注文するようです。
巨大カツレツを食べたおかげであまりお腹は空いていません。お酒だけにしましょうか。

みんな楽しそうにお酒を飲んでいます。
またシュランメル音楽と言い、19世紀にウィーンで発達したオーストリアの民族音楽を演奏するシュランメル楽士が各テーブルを回ってバイオリンやアコーディオン、歌の生演奏をしています。

とりあえず適当な席に座ったのですが、10分以上待っても注文を取りに来ません。
客の数に比べて店員の数が少なすぎるのです。しかたなく店の中の店員を捕まえ、「シュトルムください」と話しかけました。
なんとか通じたようで、席に座って待っているよう言われました。
ろうそくが不思議な形になっています。

さらに待つこと5分。ようやく注文を取りに来ました。
シュトルムを一杯頼みます。どんな味なのでしょう。
幸い頼んだらすぐに持ってきてくれました。ビールでも入りそうなジョッキです。300mlほど入りそうです。
会計を今払うか後で払うか聞かれたので、テーブルで代金3ユーロを払いました。会計でまた長々と待たされたくありませんしね。
さて、味のほうは甘酸っぱい炭酸ブドウジュースです。飲みやすく、いくらでもいけそうです。
しかし気を付けなければいけません。アルコールが8度もあるのです。調子に乗ってグビグビ飲んでいると大変なことになります。
シュトルムの本来の意味は「嵐」。飲みすぎるとお腹の中が嵐のようになることからその名がついたと言われています。
騒がしい中での一人酒というのは何とも居心地が悪いのですが、お酒を飲むとあまり気にならなくなります。
一杯目を飲み干していい気分になり、二杯目に挑戦したかったのですが、これから未知の土地でトラムと地下鉄を乗り継いでホテルに帰り、しかも明日は早朝6時にチェックアウトしなければなりません。
同行者がいればいいんですけど、今回は一人旅。お酒ならホテルのそばの駅でも売っていますし、ウィーンでホイリゲを体験できたので良しとしなければならないでしょう。
酒はホテルでも飲める!我慢です。ここは自重して、ホイリゲを出ました。
時刻は19時30分。あたりはすっかり暗くなっています。
先ほど立ち寄ったトラムの駅から38番系統のトラムに乗りました。
このトラムはウィーン中心部のショッテントーアまで行きますが、途中でウィーン西駅を通る地下鉄U6線と交差します。そこで乗り換えればいいでしょう。
幸いにもウィーンのトラムは次の停留所を放送してくれます。私は路線図をにらめっこして降りるべき停留所を割り出し、無事乗り換え駅でトラムを降りました。
地下鉄U6線の駅はトラムの停留所から徒歩3分ほど。地下鉄と言っても高架線で、日比谷線の南千住駅のような古びた駅でした。
電車はすぐにやってきました。昼載った時と同じトラム型の車両です。乗り心地が悪く、しかも座れません。
中心部から離れているからでしょうか。電車はひたすら高架区間を進みます。途中の駅でルパン3世のTシャツと、NHKのどーもくんが書かれたショルダーバックという謎の少年が乗ってきました。
どーもくんが海外で人気だとは聞いたことがあります。クールジャパン恐るべし。声をかけたかったのですが、かけそびれました。それにしても、どーもくんグッズなんてどこで売っているのでしょう。
20分ほどでウィーン西駅に到着。少々腹が減ってきたので、国鉄駅のスーパーで水とパンとチーズとワインを買いました。
今日の夜食、そして明日の朝食用です。
品物をレジに持っていくとレジのおっさんに英語で話しかけられました。
「あんた日本人か?」
「そうです」
「そうか、なら日本語の数字の読み方を教えてくれないか?」
なにやら文化交流が始まりそうな気配です。さっそくおっさんの質問が始まりました。
「1は?」
「いち」
「イチ?」
「イェース」
「じゃあ、2は?」
「に」
なんとこのおっさん。メモ用紙まで取り出して発音をメモしています。
1から5まで教えると、店員は満足したのか「サンキュー」と握手を求めてきました。
文化交流は成功したようです。会計は会計で無事に済ませ、お互い「サヨナラ」と言って店を出ました。
ホテルの部屋に戻り、スーパーで買ったおいしくもまずくもないパンとチーズを食べ、ワインを飲んで23時ごろ就寝。
正直1日だけではウィーンを堪能したとは言い難いです。見るべき場所はまだまだほかにもありますが、また訪れる機会はきっとあるはず。
明日は早起きして、予定通りウィーンからハルシュタット、ザルツブルクへと向かいます。
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シュトルムもお酒というよりもジュースでしょう。
ドイツフランクフルトのアップルワインよりはましに見えますが、似たようなものでしょうか?
ここは団体さん向けの観光スポットですね。
ドイツ・リュ−デスハイムのつぐみ横丁がおすすめです。
余談ながら神田に「ホイリゲ」というお店が、ありましたが潰れてしまいました。