
オーストリア旅行記の第25回です。
フォルクラマルクト駅からアッターガウ鉄道に乗り、アッター湖畔のアッターゼー駅を目指します。
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次の目的地はアッターガウ鉄道(Attergaubahn)です。国鉄駅のフェックラマルクト駅(Vöcklamarkt)とアッター湖畔の街アッターゼー(Attersee)の間の牧草地帯をのんびり走るローカル私鉄です。
アッター湖はザルツカンマーグート地方で最大の湖で、夏はヨットや泳いで楽しむバカンス客で賑わいます。
また、マーラーが作曲の時に籠った小屋が現存しているほか、画家クリムトがアッター湖を好み、夏の間湖畔の別荘で彼の愛人エミーリエと過ごしていたことはよく知られています。
しかし、ザルツカンマーグートの湖の中ではもっとも交通の便が悪いため、観光客の姿はあまり多くなく、ツアーのルートからも外れています。

ザルツブルク行の国鉄の快速列車はフェックラマルクト駅(Vöcklamarkt)に9分遅れの16:43に到着。
アッターガウ鉄道(Attergaubahn)の16:39発アッターゼー(Attersee)行電車は、遅れた国鉄の快速列車を待っていてくれました。
1時間に1本しかありませんから、これを逃したら何もない駅で時間をつぶさなければならないところです。
国鉄ホームから地下道を通り、アッターガウ鉄道のホームへ。数人の学生とともに乗り込みます。1両編成の古い電車です。調べたところ1951年製の「ET 26 111」、60年前の車両でした。

電車はワンマン運転です。乗車時に運転手に行先を告げて運賃を払うシステムらしく、「アッターゼーまでの往復で1枚」と運転手に言い切符を購入。5.4ユーロでした。

座席はそこそこ埋まりました。アッターゼー行の電車は16:45に発車。一番後ろが空いていたので運転席の横に陣取りました。特等席です。

アッターガウ鉄道の駅はほとんどが無人駅で、駅舎もないバス停のような駅です。乗降客がいなければ通過しますので、降りたい場合は運転手にその旨伝えなければなりません。

列車は田園地帯を快走します。

掘立小屋でしょうか。いいえ、駅です。

この辺りは丘陵地帯になっているようで、意外にアップダウンがあります。

一面の草原が広がっています。

まっすぐ進む1両の電車。

周りは草原、人家はあまりありません。

カーブが連続する区間もあります。

行き違いが可能な駅。ここも無人駅です。

ちょっと家が増えてきました。

この駅は新しく、ホームもあります。

まもなくザンクト・ギオルゲン駅(St.Georgen)に到着。いかにも古そうな電車が止まっていました。1912年製の「ET 23 102」です。100歳目前にして現役なのですが、調べたところ作業車になっており、客扱いは行わないようです。

ザンクト・ギオルゲン駅は途中駅で唯一の有人駅です。
保養地として知られ、著名人の別荘があることでも知られているのだそうです。
街の規模も大きいようで、フェックラマルクト駅から乗ってきた客のほとんどがここで降りました。
車内はがらんとしています。同じ会社ではあるものの、先ほど乗車したトラウンゼー鉄道やフォルヒドルフ鉄道の車両と違い、椅子がベンチ状で硬く、座り心地がよくありません。

対向列車との行き違いがありました。あちらも1両編成です。

かわいらしいザンクト・ギオルゲン(St.Georgen)の駅舎。軒下にいるのは親の迎えを待つ子供たちでしょうか。

17:00、5分遅れでザンクト・ギオルゲン駅(St.Georgen)を発車しました。運転席の様子。ボタンがたくさんあります。

わずかに車内に残った客も、一人二人と降りていきます。終点に近づくにつれ車内はガラガラになりました。

人家が増えてきています。このあたりは本数が多く、アッターゼーから平日は30〜40分間隔で運行されています。
国鉄駅から遠いほうが本数が多いようで、日本とは逆ですね。

カーブしながらバス停のような駅を通過。遠くに教会が見えます。

アッターゼー駅(Attersee)まであと2つ。似たような駅舎が多いです。

最後の途中駅を通過。もう終点についてしまいます。景色もいいし、乗っていて飽きません。

前方に湖が見えています。こちらは最後部側です。

17:10、6分遅れで終点のアッターゼー駅(Attersee)に到着。ホームも何もない地面にステップを踏んでおりました。
1両の古い電車は数人の客を降ろすと扉を閉め、奥の車庫の横まで移動していきました。

かわいらしいアッターゼー(Attersee)の駅舎。絵になる駅舎です。

客車が2両止まっています。夏の間だけ運転されるイベント用列車らしいです。
フェックラマルクトに戻る電車は18:00。1時間近く余裕があります。
幸い雨も多少弱まりましたから、待ち時間にちょっと湖畔を散歩してみましょう。
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