
オーストリア旅行記の第34回です。
今日はザルツカンマーグート散策。ザンクト・ウォルフガングとバート・イシュルを散策し、その後特急列車でインスブルックに向かいました。
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シャーフベルクの登山鉄道を堪能し、湖畔の駅まで戻ってきました。
次の目的地のバート・イシュル(Bad Ischl Bahnhof)まではバス移動。
546系統のバスが登山鉄道乗り場の前のバス停を始発とし、1時間に1本運行しています。
次の発車は14:13。20分程度の待ち時間があります。
ただ待っていてもつまらないので、ザンクト・ヴォルフガング(St.Wolfgang)の街の散策がてら次のバス停まで歩くことにしました。

ヴォルフガング湖の美しい湖面をしばらく眺め、町の中心部に向かって歩き出します。

湖の向こうに教会が見えています。このザンクト・ヴォルフガング巡礼教会は千年以上の歴史を持つ古い教会です。
976年にヴォルフガング司教が神のお告げにしたがって建てたと言われ、その後聖ヴォルフガングゆかりの教会として国内外から多くの巡礼者が訪れるようになりました。
1429年の火災で焼失したものの、1477年に後期ゴシック様式で再建され、最盛期の15世紀末には年間7万人もの巡礼者が訪れたと言います。
時間はありますから、ちょっと行ってみましょう。

湖畔の道をてくてく歩きます。

登山鉄道の駅から5分ほどで街の中心部に入りました。バルコニーの花がきれいです。

トンネルの脇にバス停を発見しました。ここからトンネルに入りバート・イシュル方面に向かうようです。左手の建物にはバスの案内所と切符売り場があり、ここが街の中心のバス停であることがわかります。
要はここに戻ってくればバスに乗れるわけです。バスの時間を確認し、ザンクト・ヴォルフガング巡礼教会に向かいました。

飲食店やお土産屋、宿泊施設が並ぶメインストリートです。向こうに教会が見えてきました。

これがヨーロッパ中から巡礼者を集めたザンクト・ヴォルフガング巡礼教会です。中に入ります。

教会内に入ると見事な主祭壇が目に飛び込んできました。観光客がこぞって写真を撮っています。

ミヒャエル・パッハーというチロルの芸術家が1481年に10年かけて制作したと言われ、木彫りの見事な彫刻は見ごたえ十分、両翼の扉絵も見事です。

後ろには見事なパイプオルガンがあります。天井がも美しいです。

祭壇に描かれた宗教画の数々。

それほど大きな教会ではありませんが、歴史を感じさせますね。

この絵は何でしょう。聖人の説明でしょうか。

教会の入口左にも大きな祭壇があります。バロック様式の祭壇としてはオーストリア国内で最高のものなのだそうです。
ザンクト・ヴォルフガングは小さな町ですが侮れません。実に見事な教会でした。もっと見ていたかったのですがバスの時間なので教会を後にします。

14:15、バス停に着いたらすぐにバート・イシュル(Bad Ischl Bahnhof)行きのバスがやってきました。乗客は数人。運賃を払って乗り込みます。

バスは終点のバート・イシュル(Bad Ischl Bahnhof)に向け、山に囲まれた牧草地帯をのんびり走ります。

昼下がりの午後。眠くなりますが、景色が素晴らしいので寝ている場合じゃないと自分を奮い立たせます。

遠くにアルプスの山々が見えます。バスは途中シュトローブルという街の小さなバスターミナルでしばらく休憩しました。
ここはザルツブルク〜ザンクト・ギルゲン〜バートイシュルを結ぶバスとの乗り換えができる、ちょっとした交通の要衝になっています。ここで数人の客が乗り降りしました。

40分ほど走り、14:55に終点のバート・イシュル(Bad Ischl Bahnhof)に到着しました。
ザルツカンマーグートの中心に位置する町で、塩の交易で中世より栄えました。
19世紀以降は王侯貴族が訪れる高級スパ・リゾート地としての顔を持つようになりました。
1853年にはこの地で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトの結婚式が行われ、皇帝家はバート・イシュルを夏の住居となりました。
この建物はカイザー・ヴィラと呼ばれ、内部を見学することができます。ただもう15時ですから今回は時間的に厳しいでしょう。

バート・イシュルからザルツブルクに戻るバスは1時間に1本。16:24のバス乗るつもりですので、あと1時間半あります。
さっそく街を散策しましょう。バート・イシュルの大きな駅舎は観光客でにぎわっていました。

ローマ風のトリンクハレという建物。観光案内所になっています。
向かい側にはザルツカンマーグートテルメという温泉施設があり、温水プールやサウナを楽しめるそうです。残念ながら水着がないと入れません。

お店やレストランが並ぶ通り。にぎやかです。

由緒ありそうなホテル。黄色一色です。

駅前にはホテルが集まっています。さすがリゾート地ですね。

落ち着いた佇まいです。この先に皇帝の別荘だったカイザー・ヴィラがあります。

引き続きバート・イシュルの街をぶらぶらします。教会がありました。
もともとバート・イシュルに1時間半ほど滞在して街歩きをする予定でした。しかし連日早朝から歩きまわったせいか、疲れがどっと出てきました。
絶対に見学したい施設があるわけでもないし、なにより眠くてたまりません。バート・イシュル散策を早めに切り上げてインスブルックに向かい、余った時間をホテルでの洗濯に振り分けたいと思います。
16:24のバスから予定を1時間早め、15:24のバスに乗ってバート・イシュル(Bad Ischl Bahnhof)を後にしました。
運賃は9.4ユーロ。バスは座席の7割がふさがっています。ちょうど下校の時間帯なのでしょう。各バス停で子供たちの乗り降りがありました。

ザルツブルクへはバスで1時間半。私はうつらうつらしながら過ごしました。
バスは湖畔の道をのんびり走ります。車窓には昼間登ったシャーフベルクの山が見えてきました。

あんな高いところまで登山鉄道で行けるのですからすごいですね。
山肌には登山鉄道のルートも見えています。

ザルツカンマーグートとはこれでお別れです。「宝石箱」の異名に恥じない素晴らしい景色でした。

朝降りたザンクト・ギルゲンに到着。比較的大きなバス停には次のバスの発車時刻が表示されています。
オーストリアは比較的バスが利用しやすいですね。

17時にザルツブルク中央駅(Salzburg hbf)に到着。次に乗るインスブルックへの列車は18:00発のレイルジェットです。
時間があるので駅の横にあるしょぴんぐセンターで時間をつぶし、ザルツブルクの近郊列車が発着する地下駅のコンコースでバス路線図をゲットしました。
そして無事ホテルでスーツケースを受け取り18:00発のレイルジェットに乗り込みました。
この列車はウィーンからやってきた特急列車で、ウィーンとスイスのチューリヒなどを結んでいます。
ザルツブルクからインスブルックまではドイツ国内を走ります。山岳路線となるオーストリア国内を走るよりも速いからで、このような区間を回廊列車と言います。
ドイツ国内の駅をすべて通過する代わりに、出入国の手続きがありません。

レイルジェットはオーストリアを代表する高速列車で、7両編成を2つつないだ14両で運行されています。
1等車が通常の特急よりも多いので、2等車はいつでも混んでいるそうです。私は1等車用のユーレイル・オーストリアパスを持っているので1等車に乗り込みました。
1等車の客にはウェルカムドリンクとしてオレンジジュースとお菓子がもらえます。

レイルジェットの車内。座席にはAC電源やごみ箱、机などが用意されておりかなり快適です。
ただし、窓も含めた車体側面に「Railjet」と大きくラッピングされているため、席によっては外があまりよく見えません。
車両中央にはスーツケース置場がありますが、ほとんどの客が座席上の棚に力技で載せています。

また1等車の場合は車内を巡回する係員に頼めば食堂車から食事を持ってきてくれます。
レイルジェットの食堂車は大変狭いのでありがたいサービスです。まずトマトスープを頼みました。3ユーロ。

そしてスイス風ハムと野菜の盛り合わせ。今日はこれが夕食です。お値段は10ユーロでした。
お皿が大きく机に乗らないので隣の席の机に置かれました。隣に誰もいないので大丈夫です。
日本ではほとんどなくなってしまった食堂車。景色を見ながら食べる食事はおいしいのですが・・・。
食べているうちに列車はドイツ国内の田園地帯を抜け、再びオーストリア国内に入りました。

すっかり暗くなり、19:55にインスブルック中央駅(Innsbruck Hbf)に到着。
インスブルックはチロル州の州都で、古来よりチロル地方の中心都市として栄えました。
今日からインスブルックに3泊し、インスブルック旧市街やチロルのローカル線を訪ねる予定です。

インスブルック(Innsbruck)の大きな駅舎。建物内にはスーパーマーケット、フードコート、本屋、ファーストフード店、レストランなどが入っており、非常に便利です。
私は駅の案内所で時刻表が売ってないか聞いてみましたが、無料配布の路線別時刻表しかないとのこと。
駅で聞いても無いのであればあきらめるしかなさそうです。

今日泊まる「ホテル・イビス・インスブルック(Hotel Ibis Innsbruck)」は駅前にあり、駅構内のエレベーターから直接建物に入れます。客室階へはエレベーター内のカードリーダーにルームキーを通す必要があるためセキュリティも安心。
1泊5000円程度の中級3つ星ホテルですが、部屋はそこそこ広いですし、ネットは無料ですし、朝食はきちんとしていますし、なかなかお得なホテルだと思います。
ただし、部屋に冷蔵庫とバスタブがなく、タオルもバスタオルのみでした。室内の設備等は必要最小限ですね。
チェックイン後は部屋でひたすら下着類の洗濯をしました。7日分しか着替えを持ってこなかったのです。
洗濯紐を引っ掛けられる照明が2か所あり、洗濯物を部屋干しして23時に就寝しました。
明日はインスブルック旧市街の観光です。
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ユーレイルパスをお持ちと書かれていますが、ザルツブルグからのバスなどの運賃は
パスに含まれているのではなかったですか?
個別に乗るたびに支払われたようですが。