
オーストリア旅行記の第35回です。
9月22日。オーストリア旅行も7日目となりました。
今日からインスブルック周辺を観光します。まずはインスブルックの旧市街からトラムで山登り。ベルクイーゼルで乗り換え山裾の村イグリスに向かいます。
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9月22日木曜日。オーストリア旅行も7日目。後半に突入しました。
朝7時に起床。今日も空は晴れ渡っています。
ホテルの窓からこの景色。アルプスの山々がすぐそこにあります。

ホテルで朝食をとりました。若者でにぎわっています。

宿泊代が安い割にきちんとしており、ソーセージやハムがおいしかったです。

食後はホテルのフロントでインスブルックカードを購入。24時間有効で29ユーロです。
これ1枚で市内の観光施設の入場が無料になるほか、トラム、バスが乗り放題。しかも市内からアルプスの山々に登るケーブルカーやロープウェーにも乗れます。
1日観光してロープウェーに乗れば元値の2倍以上楽しめる大変お得なカードなのです。日本にもこういうカードがあると便利ですね。
さて、インスブルック(Innsbruck)はオーストリア西部にあり、チロル州の州都です。人口約13万。標高574メートルです。交通の要衝であり、古来より交易都市として栄えた歴史を持ちます。インスブルック中央駅はイタリア、スイス、ドイツ方面への特急列車が停車する西オーストリア最大の駅です。
地名の意味は「イン川の橋」であり、その名の通りイン川に沿って発展しています。
旧市街やアルプスの山々など観光資源に恵まれ、またウィンタースポーツが盛んな土地でもあります。
過去2回冬季オリンピックが開かれたことがあり、2012年もこの地でユースオリンピックが開催されています。
インスブルックの歴史は古く、14世紀よりハプスブルク家の支配下に入り、マクシミリアン1世の治世では都も置かれました。
現在でも皇帝マクシミリアン1世や女帝マリア・テレジア、その他多くの皇帝たちが遺した、歴史的建造物が市内に残っています。
またチロル州はワルツ発祥の地と言われ、舞踏会や演劇、オペラ、クラシック演奏会が盛んに開かれています。
アルプスの古都は観光都市だけでなく文化都市でもあるのです。
今日はインスブルック旧市街を散策し、市内から標高2000メートル級の山に登る2本のロープウェーに乗ります。
そして忘れてはいけないのがトラム。旧市街を走り抜けたトラムが途中から登山鉄道に変貌するというのです。いったいどんな路線なのでしょうか。これも乗ってのお楽しみです。

昨晩洗濯した下着類がまだ乾いていないのでクローゼットの中に放り込み、9時前にホテルを出ました。
まずはインスブルック(Innsbruck)の南にある標高約2000メートルの山パッチャーコーフェルを、ロープウェー(PatscherkofelBahn)に乗って一気に登ろうと思います。
ただロープウェーに乗るのは少々面倒で、まず市内中心部から1番系統のトラムに乗り終点のベルクイーゼル(Bergisel)で下車。ここから始発の6番系統のトラムに乗り換えて山を登り終点のイグルス(Igls Bahnhof)で下車。10分歩いてようやくロープウェーの乗り場にたどり着くことができます。
実はインスブルック中心部からイグルスまで直通する路線バスJ系統というのもあり、こちらは15分間隔で走っているそうです。
所要時間もトラム乗継ぎの半分で済むのですが、トラムの方が断然景色がいいそうなので、バスには乗りません。
そんなわけで駅前のトラム乗り場の路線図をチェック。
すべての系統が駅前に入るわけではなさそうで、1番系統は駅から歩いて10分の距離にある旧市街中心部を通るようです。つまり駅からは少し歩かなければなりません。
日本で時刻表をダウンロードして確認したところ、1番系統は7分間隔ですからすぐ乗れるものの、そこから先の6番系統は1時間に1本。タイミング悪く、このまま乗っても1番系統の終点ベルクイーゼル(Bergisel)で40分近く待ちそうです。

ならば時間をつぶすのみ。1番系統の逆側の終点まで行って折り返すことにします。まずは適当な電停からトラムに乗るべく旧市街の中心へと歩きだしました。

インスブルック(Innsbruck)は小さな町なので、駅から歩いて10分ほどで旧市街の中心部に出られます。

Landesmuseumという停留所が見えてきました。バス停とトラム乗り場が一緒になっています。

しばらくすると赤いトラムがやってきました。真新しい電車で、ウィーンのトラムとは異なり前後両側に運転台があります。

Landesmuseumから市街地を走ります。私は地球の歩き方の地図を確認しながら景色を眺めました。

10分弱で終点ムーラウアーブリュッケ(Mühlauer Brücke)に到着。ループ線をぐるっと回って折り返します。

遠くにはスキーのジャンプ台があります。さすがウィンタースポーツの町です。
私が景色を見ていると、通路の向かい側に座っていた女性2人からドイツ語で話しかけられました。
いくつもピアスをしており、いわゆるヤンキー風です。片方の女性のサンダルから覗く足の爪に血がにじんでいます。
私が困った顔をすると、前に座っていた若い男性が「ソフトペーパーを持っていますか?」と聞いてきました。
止血用ですね。前の男性が持っていなかったので私に回ってきたようです。
私はカバンから予備のポケットティッシュを取り出して女性に渡しました。
たまたまパチンコのCR天才バカボンのティッシュだったので、絵柄を見て女性2人が珍しそうに何か言い合っています。
ポケットティッシュは日本独自のものなんですね。思わぬところで文化交流をしてしまいました。オーストリア女性がバカボンのパパを見て何を思ったか、ドイツ語なのでわかりません。
そんなことがあり、前に座った男性と英語で少し話しました。
「どこから来たんですか」
「日本です」
「え?」
あれ?通じません。私の発音が悪いのでしょうか。
ふと手に持っていた「地球の歩き方」を見ると、本の背表紙に損保ジャパンのロゴが!
Japanの文字を指さして「ジャパン、ジャパン」と連呼するとようやく通じました。
「オー!ジャパーン!ワーオ!」と驚いています。
インスブルックの町には日本人が少ないのかもしれませんね。確かに昨日今日と日本人を見かけません。
「日本からオーストリアまで飛行機で何時間かかるんですか?」
「12時間ぐらいです」
「直行便で?」
「そうです。乗継だともっとかかりますよ」
「遠いなー。で、チケット代はいくらぐらいですか?」
「2000ユーロぐらいだと思います。」
「高いですねー。あ、私ここで降りるんです。それではよい旅を」
彼は手を振ってトラムから降りていきました。さわやかなメガネのナイスガイです。

ムーラウアーブリュッケ(Mühlauer Brücke)から旧市街をぐるっとまわり、20分ほどで終点ベルクイーゼル(Bergisel)に到着。ここでロープウェー乗り場のあるイグルス(Igls Bahnhof)までは6番系統に乗り換えです。
なぜ6番系統のトラムが市内中心部まで直通しないのでしょう。車両は変わらないのに、謎です。
ハイカーや登山客が数人降りました。みんな乗り換え客のようです。

なにやら立派な建物です。

6番系統のトラムの発車時間まで15分ほどあります。待っていたら保線用の車両が入ってきました。

6番系統の乗り場。10人ほど待っています。日本人はいません。次の発車は10:13です。

イグルス行のトラムは5分遅れの10:19にやってきました。客を乗せてすぐに発車です。

トラムはアルプスの山々を望みながらすぐに上り坂へと入っていきます。

アンブラス城が一瞬見えました。11世紀に建てられた古い城で、美術品など様々なコレクションが展示されています。

トラムは森の中をうねうね曲がりくねりながら登っていきます。最新鋭のトラムと景色とのアンバランスさがたまりません。

朝の森を走り回る子供たち。おとぎ話の世界です。

森を抜けたらそこは高原でした。

線路の両側には畑。正面には雪を抱くアルプスの山々がせまっています。

1時間に1本しか走らないわりには立派な設備です。きちんとホームがありました。

運転手はボタンを押すだけです。自動運転装置が入っているのでしょうか。

しかしいい景色です。こんな景色がトラムから眺められるんですから贅沢ですよ。

ベルクイーゼルから約20分、終点イグルス(Igls Bahnhof)の駅が見えてきました。無人駅のようです。

トラムを降りる観光客たち。

ここからロープウェー乗り場までは徒歩10分程度。このような遊歩道を歩いて行きます。

後ろを振り返りました。風情があって、いい駅です。

少し歩くとループ線があります。かつての車両は前方にしか運転台がなかったので、このようなループ線を一回りして折り返していました。
今の最新鋭の車両は両側に運転台がついておりホームで折り返し可能になったことから、現在は使われていないようです。

ロープウェーの案内表示。オーストリアの案内表示は全般的に親切です。

高原の小さな町の散歩道。花がきれいです。

公園のように整備されています。

イグルス(Igls)の村の中心部につきました。花々が美しい小さな村です。スキー場があり、冬はウィンタースポーツを楽しむ人たちでにぎわいます。
標高は900メートル。インスブルックが標高574メートルですから、あのトラムで300メートル登ってきたことになりますね。

ロープウェーのパッチャーコーフェルバーン(PatscherkofelBahn)乗り場はこの先です。
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