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オーストリア旅行記の第47回です。
イェンバッハから北に向かうもう一つのSL列車。アッヘンゼー鉄道に乗ってアッヘン湖を目指します。


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ツィラータール鉄道のSL列車を堪能し、次は同じイェンバッハ駅(Jenbach)から北に延びるアーヘンゼー鉄道(Achenseebahn)に乗ります。
アーヘンゼー鉄道は1889年に完成した観光鉄道で、アプト式鉄道としては世界最古の歴史を誇ります。
アプト式とは急勾配に対応するための運行方式で、線路の真ん中にギザギザのレールを敷き、それに機関車の台車の真ん中にある歯車を絡ませて坂を登ります。
日本では大井川鉄道井川線の一部がアプト式になっています。
アーヘンゼー鉄道の線路幅は1000mm、ツィラータール鉄道が760mm、オーストリア国鉄が1435mmですから、このイェンバッハ駅は3種類の異なる線路幅の鉄道が乗り入れる非常に珍しい駅です。

アーヘンゼー鉄道(Achenseebahn)は全長6.8キロ。距離は短いですが最大勾配16度の急坂を登り、標高931メートルのアーヘン湖へ向かいます。
終点の駅からはアーヘン湖を周遊する遊覧船に乗り換えることができます。
ちなみにこのブログではオーストリア観光局やアーヘンゼー鉄道のホームページに従って「アーヘンゼー」と記載しましたが、アッヘンゼーと読む人もいるようです。
トリップアドバイザーや地球の歩き方はアッヘンゼー、アッヘン湖、アッヘンゼー鉄道ですね。どちらが正しいのかわかりませんので、併記することにします。

で、そのアーヘンゼー鉄道のホームページにはなんと日本語による解説もあります。あまり日本人が訪れる地域ではないのですが、ありがたいことです。
PDFファイル5ページ、こちらからご覧いただけます。

今度の発車はイェンバッハ駅(Jenbach)発15:00、ツィラータール鉄道のSLを降りてからの接続時間が15分しかありません。
この後もう1本運行されているのですが、これに乗っても遊覧船で湖を一周できませんから、無事間に合ってほっとしました。
とは言ってもアーヘンゼー鉄道(Achenseebahn)の切符売り場は観光客で混み合っており、あらかじめ切符を買っておいてよかったです。

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ホームには蒸気機関車の姿がなく、2両の客車だけが止まっています。一つだけ開いていた窓際の席を確保。通路は無く、ベンチごとに扉がある昔のヨーロッパスタイルです。

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レトロ調の切符。往復29ユーロです。

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列車は満席になりました。発車時間ですがまだ動く気配がありません。
客車の後ろから蒸気機関車がやってきて連結されました。勾配が急なので、後ろから押すスタイルなのでしょう。

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15:07、定刻の7分遅れで出発しました。アーヘンゼー鉄道のSLの旅が始まりました。
イェンバッハ(Jenbach)を出発するといきなりの急こう配です。

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高原の景色が広がっています。

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なんと車掌さんが客車の外を伝って歩いてきました。客車の外から乗客の切符を確認、要は検札をしているのです。
客車内に通路がないのでこんなやり方をしているのだそうです。

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不思議な光景です。窓の外から車掌が「切符を拝見〜」とやってくるのですから。
出発前の止まっている時に確認すればいいんじゃ、と野暮なことを言ってはいけません。
この車掌さんによる曲芸まがいの検札も、このアーヘンゼー鉄道の見どころの一つとなっています。

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このように15センチほどせり出した踏み板に乗っています。
8〜10キロという自転車より遅いスピードで走っているからこそできる芸当ですね。

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SL列車は緑の中の急坂を登っていきます。

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後ろを振り返ります。いかに急坂であるかがよくわかりますね。

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アルプスの山々が見えてきました。

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絵になる光景が広がります。

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列車はゆっくりと走っていますが、高度はどんどん上がっていきます。

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並行する道が見えています。どのドライバーももの珍しそうにSL列車を眺めていました。

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森の中に入りました。後ろから押す蒸気機関車が煙をもうもうとあげています。

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すごい煙ですね。
御年120歳の蒸気機関車が頑張って客車を押し上げているのです。
乗客は皆煙を見上げて写真を撮っています。

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少し開けた場所に出ました。Ebenという駅のようです。アーヘンゼー鉄道には短いながらも3つの途中駅があります。
どの駅も反対側に駅舎があるためよくわかりませんが、この駅では小さな子供がSL列車に手を振ってくれました。

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Eben駅では反対側からやってきた対向列車が止まっていました。

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車掌と機関助手がのんびりと芝生に座っています。

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アーヘンゼー鉄道(Achenseebahn)の蒸気機関車は1889年製。開業から120年以上たった今でも大事に大事に使われています。

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古強者同士のすれ違いです。

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対向列車とすれ違った後もまだ発車する気配がありません。
どういうことか不思議に思っていたら、最後尾に連結されていたはずの蒸気機関車が切り離され、隣の線路を走ってきました。

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どうやら最前部に連結されるようです。ここからは平地もしくは下り坂なので、後ろから押す必要がないということでしょう。

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発車しました。こんどは蒸気機関車が一番前に連結されています。

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お、前方に湖が見えてきましたよ。

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きれいな景色です。

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いかにも高原のリゾート地と言った雰囲気です。

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列車は湖のほとりを走ります。
アーヘン湖(Achensee)は氷河堆石が谷をせきとめてできあがったチロル地方最大の湖です。
アルプス地方で最も美しい山岳湖でのひとつであり、水質の大変良いことで知られています。
湖の両岸にはカルヴェンデルとローファンの山並みが迫り、「チロルのフィヨルド」とも呼ばれています。

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アーヘン湖はエメラルドグリーンの水を静かにたたえていました。

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湖岸には遊歩道が整備されています。朝散歩したら気持ちよさそうです。

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まもなく終点です。遊覧船が見えてきました。次はあれに乗ってアーヘン湖を一周します。

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遊覧船から降りている客が見えます。ちょうど接岸したところなんでしょう。

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15:54、定刻10分遅れで終点のゼーシュピッツ駅(Seespitz)に到着しました。

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SL列車は到着後すぐにイェンバッハ(Jenbach)に向けて折り返していきます。
SLと船と湖が入った写真を撮りたかったのですが、遊覧船の係員が「早く乗れ」というゼスチャーをしています。
出航予定時刻は15:55ですからもう時間がありません。やむなく船に乗り込みました。

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SLを降りた客がぞろぞろと船に乗り込みます。

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船の上からSL列車を撮ってみました。エメラルドグリーンの湖に、赤と白のSL列車がよく映えています。

次回はアーヘン湖(Achensee)の遊覧船です。


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