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台湾旅行記の第5回です。
高雄からバスで旗山に到着。ここは20世紀初頭に製糖や交易で栄えた当時の古い街並みが残っています。

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高雄から内陸に向かうバスで1時間20分。高雄県中部にある旗山という街にやってきました。
旗山はかつてはサトウキビやバナナの生産で栄えましたが、フィリピン産バナナに押されて生産量が減少。現在は1920年代に建てられた古い建物が残る街として観光地化が進んでいます。
この道は旗山のメインストリート。飲食店や商店が並ぶ繁華街です。車や原チャリがひっきりなしに行きかい、落ち着いて歩けません。

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ここから一本入った道が中山路。旗山老街、つまり旧市街のメインストリートです。
この道をまっすぐ進むと昭和初期に建設されたバロック風装飾が美しいお店が並んでいます。

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中山路は旗山車站から北に伸びています。旗山車站は1910年に建設された高雄と旗山を結ぶ軽便鉄道の駅で、人はもちろん砂糖や農産物を運んでいたそうです。
1970年代に鉄道が廃止された後も、旗山車站は土地の文化遺産として修繕され、小さな観光センターのようになっていました。

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さあ、中山路を歩いてみましょう。

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地元の人に加え、台湾人の観光客でにぎわっています。
歩行者天国のようですが、原チャリは例外らしく、歩行者にお構いなくどんどん突っ込んできます。
日本の感覚では危険極まりないですが、台湾では普通なのでしょう。

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道の両側には屋台や飲食店が並び、いい匂いが漂ってきます。

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これがその昭和初期に建てられたバロック風の建物ですね。看板建築というそうです。

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なかなか洒落た建物で、屋根の部分の装飾が美しいです。店の1階部分は現在も使われており、主に飲食店などが入っていました。

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このレンガ造りの建物は2階だけ廃墟になっています。

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肉まんを食べたり、お菓子を食べたり、果物ジュースを飲んだり・・・。屋台で買い食いをしながら街歩き。旗山の街は時間がゆっくりと流れています。
ここはエリンギ入りの肉まんですね。後で食べてみたのですが美味かったです。

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ここは歩行者天国。ただし原チャリはお構いなしに爆走しています。

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別の一角にも昔のバロック風の建物がありました。

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かつてはこの辺りの豪商が住んでいたのでしょうか。風格のある建物です。

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日本式のたこ焼きを売る屋台に行列ができていました。

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野菜の露天売りも出ています。近所の農家の人たちでしょうか。

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旗山車站から15分ほど歩いたところです。商店街は続いていますが、老街はこのあたりで終わりです。

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宝石店の前に太った犬が寝ています。

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観光客や地元民で賑わう旗山老街の交差点。右を見ると公園が見えます。行ってみましょう。

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立派な門があります。階段を登ると何かあるようです。

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階段を登りました。丘の上から旗山の街が一望できます。

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丘の上に何があるのかと思えば、孔子廟だったんですね。さきほどから階段を上がりすぎて汗だくです。私は上着を脱ぎ、シャツ一枚になりました。

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ずいぶん立派な孔子廟です。後で調べたのですが、ここ旗山の孔子廟は東南アジア最大級なんだとか。なるほど大きいわけです。

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孔子廟の本殿が見えてきました。まるでお城です。

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中に入りました。せっかくなのでお参りしましょう。正月三が日は酒飲んで駅伝を見るだけで終わったので、台湾高雄の孔子廟参拝が今年の初詣です。

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赤に黄色。風水的にめでたい色なのでしょう。目がチカチカします。

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通路を歩きます。

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展示室には孔子廟にまつわる様々なものが展示されていました。

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階段を下り、元来た道を戻ります。この建物は武徳殿といい、日本統治時代の武道教練場でした。屋根の一部がガラスになっているのは火災で焼け落ちた部分を修復したためだそうです。

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現在はカフェや書画の展示室として使われています。武徳殿の前には陸上競技場になっており、ジャージ姿の老若男女がトラックを歩いたり走ったりしています。
台湾ではこうした日々の運動が日本以上に推奨されているようです。

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こちらは天后宮周辺。怪しげな屋台が集まっています。地元民で賑わっているので味は確かなのでしょう。

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中山路に戻ってきました。変な行列がいます。

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アラブ風?ペルシャ風?なんでしょうか。

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旗山の住宅街。旧正月に向けた準備が進んでいます。

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住宅街の小さな神社です。
さて、時刻は16:20。日暮れまではあと1時間と言ったところです。
高雄に戻るにはまだ早いでしょう。旗山から少し離れたところに客家が多く暮らす美濃という街があるそうです。
客家とは漢民族の一種で、戦乱から逃れるため中原から中国南部や台湾に移住した民族です。客家語という現代中国語と若干異なる言葉を話し、独自の文化を守っています。
旗山南站バスターミナルに行くと16:24発の美濃行バスがあるようです。乗ってみましょう。
このバスは高雄市が運行する旗山・美濃地区観光循環バスです。バスターミナルのポスターには「免費」と書いてありましたが、実際には24元取られました。
美濃に向かうマイクロバスは観光客で満席。係員のお姉さんが中国語で案内してくれますが、何を言っているのかまったくわかりません。

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美濃へは20分で着きました。バスターミナルの地図を見てみましたが、この街のどこに見どころがあるのかわかりません。地図も配布していないようです。

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美濃の小さなバスターミナル。次のバスは17:30です。ここにいても仕方ありませんから、ぶらぶらしてみることにしました。

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地元でとれた野菜が売られています。

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美濃のメインストリートです。どこに行ったらいいのかわからず、適当に歩くうちに日が暮れてきました。
胡椒餅を売る屋台は売り切れだし、美濃に来ていいことがありません。結局17:30のバスに乗って高雄に戻りました。


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