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台湾旅行記の第10回です。
台湾旅行4日目。今日は台湾が誇る台湾高速鉄道に乗車します。

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2012年1月9日。台湾旅行も4日目となりました。
今日はまず台湾高速鉄道に乗り、その後台湾最長のローカル線「集集線」に乗ってこようと思います。以下今日のスケジュールです。

台北6:36(103) → 高鉄左営8:12
高鉄左営8:30(118) → 高鉄台中9:15
新烏日 9:42(区間快2711) → 車テイ11:23
車テイ12:59(区間快2714) → 集集13:16
集集14:36(区間快2716) → 員林15:29
員林16:03(自強132) → 台北18:50

欲張ったスケジュールのせいか朝早く出発することになってしまいました。ホテルの朝食は7時からなのでフロントでランチボックスを受け取ります。
昨日高雄のホテルでもらったランチボックスはあまり量がなかったので、台北駅に行く前にどこかで朝食の追加分を買わねばなりません。
私が目星をつけたのは駅前の三越デパートの裏にある「老蔡水煎包」という肉まんの店です。朝の6時から開いており、学生や勤め人でいつも賑わっています。
日本の肉まんよりも小さめで、豚肉とニラとキャベツの3種類で、価格はどれも1個12元。30円程度と破格の安さです。
この辺りは大学や公務員試験の予備校が集まっているため、学生向けの安くてボリュームのある料理を出す店が多いのだそうです。
肉まんの味は最高。夢中で食べてしまい写真を撮り忘れるほどおいしいです。肉まんは肉汁がジューシーですし、ニラまんやキャベツまんはシイタケや春雨が入っており意外と歯ごたえがあります。

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肉まんを買っていたら時間がぎりぎりとなり、発車5分前の6時半過ぎにホームに降り立ちました。

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台湾高速鉄道は韓国ゼネコンによる手抜き工事の発覚で開通が遅れましたが、台北〜左営間が2007年に無事開通。さらに延伸の予定があるそうです。日本の技術が取り入れられ、車両は日本の700系新幹線そっくりです。
しかし計画から建設に至るまで紆余曲折があり、分岐器はドイツ製、列車無線はフランス製、車輌などは日本製という、日本とヨーロッパが混在する複雑なシステムになっています。
自動改札もヨーロッパ仕様になってしまい、切符の表裏や向きを間違えて投入すると受け付けてくれません。不便です。

現在は台北駅と高雄の北にある左営まで1時間に2〜6本程度の本数で運行しています。最高時速は300キロ。
私がこれから乗る103号は最も速いタイプの列車で、在来線で4時間以上かかる距離をわずか1時間36分で結びます。途中駅は板橋、台中のみ。他はすべて通過します。

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ホームをうろうろしていたら発車ベルが鳴ったのであわてて乗り込みました。6:36、定刻通り発車です。
この車両は普通車両。日本の新幹線と全く同じ3列2列の座席配置でした。

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こちらは商務車両。いわゆるグリーン車です。台北から終点左営まで運賃は1950元(約5,167円)。日本に比べれば安いですから奮発しました。

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座席のテーブルに貼ってある編成の案内。デザインが日本と同じです。これだけ見れば外国に来たという実感があまりわきませんね。

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おまんじゅう3つをあっという間に食べてしまったので、ホテルでもらったランチボックスも食べてしまいましょう。

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中を開けるとパンと菓子パン、クッキー、ものすごく甘いミルクティー、リンゴ1個が入っています。高雄でもらったランチパックより充実していますが、甘いものばっかりです。

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食べている間に地上に出ました。台北周辺は今日も雨です。3日連続雨ですね。

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商務車両は飲み物とおつまみのサービスがあります。朝からおつまみをもらっても仕方ありませんから、後で食べましょう。

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不思議なことに台北から離れるにつれて晴れ間が出てきます。なぜ台北だけ雨ばかりなのでしょう。
高速鉄道の開業に合わせた作られたと思われる新しいビル群が太陽の光を浴びて輝いていました。

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景色は平凡で、特にどうということはありません。日本の新幹線より早い気がします。それに結構揺れます。

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時速は298キロです。

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景色を眺めているうちにあっという間に時間がたち、見覚えのある車庫を通ります。

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8:12、終点の左営に到着しました。ここから高雄までは台湾鉄道に乗り換えるか、MRTと呼ばれる地下鉄に乗り換えになります。

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多くのお客さんが降りました。商務車両は半分程度の乗車率でしたが、普通車はほぼ満席だったようです。

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先頭車両です。あまりにも速すぎて味気ないです。初めて高雄に行くのであれば在来線の自強号の方が味があっていいと思いますね。

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2面4線のホームです。向こうのホームには回送列車が止まっていました。

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駅構内、開放的なデザインの新しい駅舎です。

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売店などが並んでいます。

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私は15分後の8:30初の列車で引き返します。切符はすでに持っていますので、いったん改札を出て、再び入場しました。
自動改札を出ても使用済みの切符が回収されません。不思議な仕様です。

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ダイキンの広告です。和服ですね。

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左営駅の待合スペースの様子です。

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左営駅の切符売場です。

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左営駅から8:30の台北行に乗って引き返します。今度は途中の台中で降りて在来線に乗り換える予定です。

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9:15、高速鉄道の台中駅に到着。あっという間でした。

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高速鉄道の台中駅は台中市の中心部から離れており、高速鉄道の開通に合わせて開業した在来線の新烏日駅に接続しています。新烏日から台中までは各駅停車で約10分です。
ホームから在来線の立派な駅舎が見えています。

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高鉄台中駅構内。

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売店やコンビニなどがあり賑わっています。

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ロイヤルホストもありました。

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改札を抜け、構内をしばらく歩くと在来線の新烏日駅構内に入ります。

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建物は完成していますが、内部はまだまだ工事中です。

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新烏日からはこれから乗る集集線への直通列車が停車します。
集集線は台中の南にある二水から分岐して車テイに至る全長29.7kmのローカル線で、水力発電所の建設資材や材木の輸送を目的として1921年に開通しました。
1999年9月21日の台湾大震災では集集線の沿線が震源地となったため壊滅的な被害を受けましたが、2002年に無事運行を再開しました。
沿線には日本統治時代の駅舎や建物が多く残り、南国ムードとノスタルジックな雰囲気の両方が楽しめる路線です。
そのため現在では地元政府が「南投県観光鉄道」という愛称を付けるなど、観光鉄道として大々的に売り出しているそうです。

そんな集集線には二水から終点車テイまでが1日乗り放題となる一日乗車券があります。台中駅や新烏日駅で発売されており、値段は78元(207円)。破格の安さです。
私もさっそく新烏日駅で1日乗車券を買おうとメモ書きを出したら、どうやら若い男性駅員は周遊券の保管場所を知らない様子。
この時点であと10分しかないので少々焦りましたが、ほかの駅員に教えてもらい無事発見できました。
有効区間は途中駅の二水からなので新烏日〜二水間の切符が別に必要となります。乗車券は61元(162円)でした。

台湾鉄道管理局による三支線(平溪、內灣、集集)一日週遊券の案内



次回はローカル線の集集線に乗車します。


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