台湾旅行記の第12回です。
集集線の終点、かつて林業で栄えた車テイを散策します。
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台湾のローカル線。集集線の終点車テイに到着しました。かつて林業で栄えた山の中の小さな街です。
日本統治時代の古い建物が残り、近年観光客が増加しているそうです。
駅舎内には木工製品を販売するスペースがありました。車テイ名物の木の桶に入った「木桶弁当」も売っています。昔林業に従事していた人たちが食べたお弁当を再現したもので、素朴な味が人気です。本家は駅から少々離れたお店にあり、駅構内の木桶弁当はそれを真似たものです。
木造の駅舎は新しいです。1998年の大地震で駅舎が倒壊し、再建する際にそれまでのコンクリート製の駅舎からノスタルジックな木造の駅舎に生まれ変わりました。
出札窓口に貼られた時刻表と運賃表。日本の古い駅の雰囲気です。
駅舎の外に出てみました。
ホーム側から駅舎を眺めます。立派な木造駅舎です。
広い駅構内はちょっとした鉄道博物館になっており、過去に使われていた鉄道施設や車両が保存されています。これはSLに水を供給する貯水槽です。
貨物車の中に入れるようです。
中に入るとレールに関する展示がありました。
これが台湾の鉄道用語ですね。
芝生が気持ちいいです。親子連れが小さな子供を遊ばせていました。
売店や飲食店もあります。
今は使われていない腕木式信号機です。
なぞのモニュメントです。
車テイ周辺の地図。台湾の観光地は地図がちゃんとしていないところが多いようなので、これは助かります。
明潭ダムを眺めます。かなり大きいですね。実はアジアでも最大級なのだそうです。
駅舎から延びる駅前通りです。坂道を登ると車テイ老街があります。昔ながらのひなびた家並みですね。
駅前のお土産屋。絵がいい味を出しています。
駅前の古びた食堂の前に木桶弁当やお土産を売る屋台が出ていました。残念ながら木桶弁当の本家はここでもありません。
坂道を登って行きます。
路地に入るとこんな光景に出会いました。日本統治時代から変わっていないのでしょう。昔ながらの路地です。
反対側には車テイ小飯店という店がありました。客は誰もいません。
メニューです。安いです。
この車テイ小飯店こそが木桶弁当の本家です。専売とありますが、あれだけ他の店にマネされたら専売じゃありませんね。
街の散策を終えたらここで昼食にしましょう。
坂道を登りきったところにお寺がありました。三元宮と書いてあります。
外観は集会所にしか見えませんが、階段を登るとちゃんとしたお寺でした。
三元宮とは道教の寺院です。
そういえば今年になってまだ初詣をしていませんでした。道教の神様にいろいろとお祈りをします。
台湾の田舎町で初もうでというのもまたオツなものです。
鉄道書家?なんでしょうか。
アトリエがあります。
素朴な看板がいくつか展示されていました。
車テイの集落は非常に小さく、15分も歩けば一周できます。ぶらぶら歩いて駅の近くに戻ってきました。
これは駅の東側にある池。かつては木材を浮かべる貯木池でした。黒い木製の建造物は天車と呼ばれるクレーンです。
池を一周するちょっとした遊歩道があります。
クレーンのそばにビジターセンターがあります。建物内にで観光案内パンフレットをもらいました。
踏切?線路?どうやら駅に隣接した車テイ木業館への入口です。
車テイ木業館は台湾政府が運営する博物館です。この地で盛んだった林業の歴史を学ぶことができます。
木材加工場を再現した模型です。奥には木工製品の売店もあります。
屋内には木の置物が売られていました。
車テイ木業館の外観です。木造の洒落た建物です。
車テイ散策を終え、先ほど立ち寄った木桶弁当の本家車テイ小飯店にもう一度行ってみました。
驚いたことに若者で席が埋まっています。街中にはいなかったのに、どこから湧いてきたのでしょう。
弁当と書いたメモを用意したのですが、店員のおじさんには日本語が通じました。木桶は別売りだそうで、中身だけ頼むと排骨飯が出てきます。
骨付き鶏肉のフライで、かりかりしておいしいです。値段は70元。200円ですから台湾の感覚としてはちょっと高いのかもしれません。観光地価格ですね。
折り返しの列車の時刻が近づいてきましたので会計を済ませ、店を出ます。赤ん坊を抱いた奥さんが私に手を振ってくれました。
歴史を感じされる住居です。かつて林業に携わっていた人たちが住んでいたのでしょう。
今度の発車は12:59。これに乗って引き返し、集集線沿線で最大の観光地、集集駅で途中下車してみましょう。
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