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2012年2月3日から3日間天草を観光してきました。
1日目は牛深港から本渡へ。
2日目は午前中に天草ぐるっと周遊バスのAコースに乗り崎津・大浦天主堂を見学、午後は路線バスで天草島の西岸をぐるりと回って富岡港へ。
3日目は天草上島を路線バスで回ります。

3回目の今回は、河浦から路線バスを3回乗り継いで天草島を半周します。

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■ 今回のルート

河浦病院 12:41 → 河浦高校前2 12:49
河浦高校前2 13:10 → 高浜上河内 13:59
高浜上河内 14:00 → 富岡港 14:47
富岡港 15:55 → 通詞 16:18
通詞 17:30 → 本渡BC 18:12 鬼池港経由

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時刻は12時。これから乗る高浜行のバスは13:20発です。天草コレジヨ館の近くのコンビニでパンを買って食べましたが、それでも時間が余ってしまいました。そこでバスに乗って高浜行のバスの始発バス停である河浦高校に向かいました。
12:41発のバスに乗り12:49に河浦高校バス停に到着。小さな車庫があり、バスが数台止まっていました。
ここからは乗り換えの旅です。終点で富岡港行きのバスに乗り換えるのですが、接続時間が1分しかありません。バスは1日4本しかありませんから乗り遅れたらアウトです。
バスオタじゃなくても観光目的で乗り継ぐ人はいるでしょうから、おそらく待っていてくれるでしょうけども、それでもちょっと心配です。
そこで運転手さんに「高浜で富岡港行きのバスに乗り換えたいんです」と伝えると、「え?接続1分しかないの?ならちょっと急ぎましょう」と言ってくれました。これで安心です。

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13:10に河浦高校前を発車。しばらく河浦の集落を走り、やがて海辺の道に出ました。

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島々に囲まれた天草の海。とてもきれいです。

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崎津教会が見えます。

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崎津集落の細い道に突っ込みます。バスの運転手さんのハンドルさばきにほれぼれしますね。

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トンネルの先に海が見えます。

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基本的なルートは午前中に乗った周遊バスと同じですが、周遊バスが通らない海辺の細い道にもどんどん入っていくので、車窓は路線バスの方が断然良いです。

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それにしても晴れてよかったです。

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バスは海沿いの道を曲がりくねりながら進んでいきます。客は私一人になりました。

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複雑な海岸線です。

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海沿いの道から集落に入りました。

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今度は山道です。道が細いですね。

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高浜上河内停留所に到着。時間通りの14:00です。河浦からのバスはこの先にある老人ホーム春光園まで行きますが、次に乗る富岡行きバスの始発である高浜上河内で降りました。
集落にある停留所ですが、待合スペースは特にありません。

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富岡港行きのバスがすぐにやってきました。客は私一人です。

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運転手さんは話好きのようで、最前部に座った私といろいろな話をしました。
「ここの砂浜は昔は景色がすばらしく、夕日がきれいなんですよ」
「へー」
「魚がなんでもとれるから、おれも子供のころはよく魚を取って旅館に持って行ってお駄賃をもらっていたよ」
「運転手さんは地元の方なんですね」

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運転手さんの話が続きます。
「大江天主堂のステンドグラスは日本でも貴重なものなんですよ」
「へーそうなんですか。ガイドさんはそんなこと言ってなかったな」
「なんでも日本に数枚しかないとか」

これはいいことを聞きました。

「道の周りに茶色い石がごろごろしているでしょ。この辺は陶磁器の原料となる陶石が取れるんです。昔は有田に売っていたんだけど、今は量が減っちゃったから売れないんです。ここでしか使ってないですよ。」
「陶器と言えば白だけど、今出てくる陶石は茶色ばっかりで、白は貴重で高価なものになっちゃった。茶色いのは人気がないから、塀や柵、タイルなんかにつかうんだよ」

かつて天草は陶器の一大生産地だったのですね。勉強になります。

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「妙見ヶ浦周辺は景色がすごくいいんだけど木が邪魔でね。私有地だから切れないんだよ。ようやく最近になって木を切るって話になったんだけど、まだ作業には時間がかかるみたい」

観光地もなかなか大変です。

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前方に火力発電所が見えています。敷地内には立派なグラウンドがあり、年に何回か周辺住民を招き入れて運動会をするそうです。

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運転手さんと話すうちに終点の富岡港に到着しました。
時刻は14:47、次のバスは15:55発なので1時間以上あります。
運転手さんが降り際に話しかけてきました。

「富岡港からどうするの?時間があるなら富岡城に行ってみるといいですよ。天草の乱で戦場になった城が復元されていて、いい景色ですよ。登るのは大変ですけどね」

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富岡港は島原方面へのフェリーが出ています。かつて天草の乱の戦場となった場所でもあり、山の上には当時の城が復元されているのだそうです。

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時間がありますし、運転手さんのおすすめに従い、山の上に建つ富岡城へ行ってみましょう。

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頂上へひたすら歩きます。

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途中に神社がありました。初詣です。

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港のバス停から登ること20分。富岡城に着きました。現在石垣の修復作業が行われています。

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富岡城の案内板。これによると富岡城は1602年に完成し、1637年の天草・島原の乱では幕府側の拠点となったそうです。

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かつての城は広大な庭園のようになっています。

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勝海舟と頼山陽の銅像が立っていました。

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城からの眺め。富岡港と海が見下ろせるいい景色です。

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城跡から太平洋を望みます。

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復元された富岡城の建物にも入ってみましょう。

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内部はビジターセンターになっています。

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城についての資料や雲仙天草国立公園の紹介、に天草地域の自然景観、歴史、文化環境等についての情報を発信しています。

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城の上から富岡の港を見下ろします。堀に囲まれたこの城を攻めるには狭い砂州から登るしかありません。まさに天然の要害。攻略困難な山城です。
私は城で一休みしてからバス停に戻りました。路線バスの旅はまだまだ続きます。