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イタリア・スイス旅行記の第20回です。
5日目はローマ観光です。
真実の口を一目見た後、昼食を求めてトラステヴェレに向かいます。


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■ 5日目 2012年5月2日 水曜日

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フォロ・ロマーノの見学を終えて、有名スポットの「真実の口」を目指して歩きます。
この辺りは起伏が激しく、暑い中歩くのはなかなか大変です。
セグウェイで楽々観光している人たちがうらやましいですね。

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真実の口がある広場の前に着きました。昨日ライトアップされていたローマ時代のヴェスタ神殿もあります。

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真実の口はサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の中にあります。
海神トリトンの顔が彫られた石の彫刻で、もともとは下水溝のマンホールのふただったらしいです。
うそつきが手を口に入れると手が抜けなくなるという伝説でよく知られています。

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教会の見学は無料ですが、真実の口が展示されている場所だけは有料です。
つまり真実の口の前で記念撮影するのであれば金を払う必要があります。ただし、鉄格子越しに外から見るだけなら無料なので、鉄格子のなかにカメラだけ入れて写真を撮ればOKです。

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せっかくなので教会内部も見学しましょう。
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会は8世紀に建てられた由緒ある教会で、地味ながら美しい内装が特徴です。

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教会を出て、ローマ市街中心部を流れるテヴェレ川を渡り、トラステヴェレ地区に向かいます。
時刻は13:30、空腹と長時間炎天下を歩いた疲れからか意識がもうろうとしてきました。おまけに頭痛がします。
これはまずいです。ローマで行き倒れる訳には行きません。いい加減に昼食にしましょう。

トラステヴェレはテヴェレ川西岸にあるローマの下町と言って良い地域です。石畳の曲がりくねった細い道が続く古い街並みが今も残っています。またサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂などの歴史ある教会や、庶民向けのおいしいレストランが集まることで知られています。

実は目指す店は出国時に決めてきました。
イタリア情報サイト「アーモイタリア」おすすめの店、カルロメンタ(Ristorante・Pizzeria Carlo Menta)です。
安くておいしい店らしいので、とても楽しみです。

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ああ・・・腹減った。
洒落た本屋の脇を通り、お店へと向かいます。

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ありました。黄色い建物です。14時前ですが、外のテラスも8割埋まっています。
地元民もいれば観光客もいるようです。店に入ると外のテラス席を案内されました。
席に着くとすぐに注文を取りに来たので、マルガリータピザとカルボナーラのパスタと子羊の肉を頼みました。
多い気もしますが、腹が減って死にそうなので大丈夫でしょう。ちなみに、店員さんはあまり愛想がよくありません。

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待つこと数分。すぐにピザが運ばれてきました。
でかい!直径30センチ以上ありますよ。これだけ大きいのにお値段はたった3ユーロです。日本なら7倍以上の2000円台でしょう。
ローマ風の薄いパリパリした記事で、チーズもトマトソースも濃厚です。
美味しいので一気に食べます。

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ピザを半分食べ終わった段階でカルボナーラが来ました。これもお皿が大きいです。日本なら2人前かも。
ローマはカルボナーラ発祥の地。日本と異なりクリームを入れず、バターと卵黄だけで作ります。ソースはとても濃厚でおいしいですね。パスタもちょうどいい茹で具合でした。この30センチ皿に山盛りのパスタで8ユーロ。まあまあ安いお値段です。ちょっとお腹が膨れてきましたが、頑張って食べます。

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ピザを食べ終わった時点で骨付き子羊肉が来ました。隣で食事をしていた老夫婦がこちらを見て驚いた顔をしています。「まだ食べるのかこの日本人は」と思われているのでしょうか。
骨付き肉かりかりに焼いてあり、塩コショウで味付けされています。
食べるところが少なく、しかもかなりしょっぱいです。うーんこれはパスタやピザほどの衝撃はありません。ただビールと合いそうです。
もちろん美味しいことは美味しいので頑張って食べました。お値段は10ユーロでした。

完食!
おなかいっぱいです。美味しいものをたくさん食べて元気復活。頭痛も治まりました。もう大丈夫でしょう。
隣の老夫婦も食べ終わり、私の肩を後ろからポンポンと叩いて出ていきました。
「よく食べたね」という意味でしょうか。

時刻は14時半ですが、相変わらず混雑しています。店員さんは皆忙しそうに動き回っており、愛想もあまりないのですが、会計を頼む際に「ボーノ!グラーチェ!(おいしいです)」と言ったらにっこりと笑ってくれました。

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トイレに行って会計して店を出ました。あれだけ食べて20ユーロ。もちろん探せばもっとおいしいレストランがあるのでしょうけど、自分としては安くておいしいので満足です。

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昼ご飯を食べて元気を取り戻した私は、ローマで最も古い教会と言われるサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会に向かいました。レストランを出て歩いて5分ほどの広場にあります。

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サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会は無料で見学することができます。中に入って上を見上げると美しいステンドグラスがありました。

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サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会は4世紀ごろに建てられ、12世紀ごろに現在の形になりました。
内部の装飾はとにかく素晴らしいの一言。

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モザイクの床も、大理石の柱も、天井の装飾も素晴らしいです。そして特に素晴らしいのが後陣にある黄金のモザイクでしょう。

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天井を見上げます。この黄金の天井は17世紀にドメニコ・ザンピエーリが制作したものです。

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そして祭壇の後ろのモザイクを見上げます。すごいですねこれは。

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祭壇の後ろの天井にあるのは「聖母戴冠」の場面が描いたモザイク画です。

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「聖母戴冠」のモザイク画を望遠レンズで拡大してみました。
中央には聖母子(聖マリアとキリスト)。聖母子のすぐ右側は聖ペテロ、左側には教会の再建に貢献したインノケンティウス2世、聖ラウレンティウスなど並んでいます。その下の12匹の羊は12使徒を意味します。

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まるで宮殿のようです。すばらしいですね。
しかし、しばらく見入っていると教会の係員が出てきて観光客全員が追い出されてしまいました。これからミサを行うのだそうです。

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教会前には広場があります。私は広場の売店で水とローマの地下鉄・トラム・バスの路線図を買いました。
この路線図が後で役立つことになります。

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時刻は15時。今日はこの後観光スポットのナヴォナ広場、パンテオン、トレヴィの泉、スペイン階段を見てボルゲーゼ美術館に向かう予定です。ボルゲーゼ美術館は完全予約制。すでに出国前に17時からの見学で予約済みです。まだ時間はありますが、ボルゲーゼ美術館は遅刻すると入館させてくれないらしいので、あまりのんびりしてもいられません。

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石畳の狭い道が入れ組むトラステヴェレ。時間があれば1日中散策できそうです。

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トラステヴェレからローマ市内の中心部までは8番系統のトラムが走っています。私はトラム乗り場まで歩いて向かいました。

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幸運にもトラムはすぐにやってきました。

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朝テルミニ駅から乗ったトラムとは違い、新しい車両です。

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車内の様子です。まあまあの乗車率ですね。

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テヴェレ川を渡り、8分ほどで終点に到着しました。

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ここはローマ中心部への入口に当たり、ナヴォナ広場までは10分ほど歩かなければなりません。
もう少し路線を延ばしてくれるとありがたいのですが、トラムはここで折り返します。

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トラム終点近くの広場。オベリスクが建っています。
さあ、ローマ市内の中心部を横断し、ボルゲーゼ美術館まで歩きましょう。
午後のローマ市内は観光客であふれ、どの道も人々が行きかっています。
しかし、ナヴォナ広場へショートカットしようと大通りを外れて路地に入ったら雰囲気が一変。
ごみが散乱して黒人や中東系の男がたむろする怪しげな一角に出てしまいました。
これは危険です。私はあわてて引き返しましたが、引き返す途中で道を間違え、ナヴォナ広場を飛ばしてパンテオン前に出てしまいました。夜行きましたからわざわざ引き返さなくてもいいでしょう。

次回はパンテオンからトレヴィの泉、スペイン階段を経由してボルゲーゼ美術館に向かいます。


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