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イタリア・スイス旅行記の第50回です。
いよいよ最終回。チューリッヒで最後の晩餐を食べ、翌朝の飛行機で帰国します。


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■ 10日目 2012年5月7日 月曜日

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18:40に最終目的地のチューリッヒに到着しました。観光案内所でトラムの路線図をもらい、券売機でトラムの1日券を買いました。明日は空港までトラムで行くつもりです。
今日のホテルは「ベストウエスタン ホテル モンタナ」という三ツ星ホテル。チューリッヒにはベストウエスタン系列のホテルがいくつかありますが、「ホテル モンタナ」は駅から徒歩10分、北側の住宅地にありました。
住宅地と言っても黒人がたむろする店があったり、アダルトグッズの店があったりして怪しい雰囲気の場所もあります。

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ホテルの内装は新しく、部屋も広いです。インターネットも無料でした。私は荷物を置き、レストランをネットで検索しました。ここ数日はサッカー観戦やらオペラ鑑賞やらで簡単に済ませていたのです。最後の日ぐらいはまともな食事をしましょう。検索の結果、スイスの伝統料理を出すというZeughauskeller(ツォイクハウスケラー)という店に行くことにしました。

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チューリッヒ北口のトラム乗り場からトラムに乗って、中心街へ。15分ほど乗ってレストランの前の停留所で降りました
Zeughauskeller(ツォイクハウスケラー)は500年前の建物を使用したビアレストランで、かつては兵器庫として使われていたことから、店内には様々な武器が飾られています。チューリヒ風ゲシュネッツェルテスなどの郷土料理が名物なのだそうです。

ホームページ

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21時を過ぎていますが広い店内は大盛況。広い店内は観光客や家族連れや仕事帰りのサラリーマンなどで混雑していました。地元の人たちにも人気があるようです。

席に案内されると「日本語のメニューはいりますか?」と聞かれました。ありがたい限り。実はこの店のホームページでも日本語メニューを見ることができます。観光大国スイスだけあって、至れり尽くせりです。

せっかくなのでおすすめの料理を頼んでみましょう。チューリッヒ風ゲシュネッツェルテスという舌をかみそうな名前の料理にしました。子牛の白ワイン・クリームソース煮込みです。付け合せをサラダにしようとしたら店員のおばさんが「レーシュティ(スイス風のポテト天火焼き)がおすすめよ」とのことで、それにしてもらいます。あとはビールを注文しました。

日本語メニュー

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ビールを飲んで10分ほど待っていたら料理がやってきました。思ったより量があります。
お肉はとてもやわらかく、おいしいですがかなり味が濃いです。ソースはクリーム味でした。付け合せのポテトもおいしく、ポテトとソースをからめてちょうどいい感じでした。

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食べ終わってゆっくりしているとすごいものが運ばれていきました。
この長い料理は「名物市長の剣」というもので、牛肉の薄切りを剣に巻いて焼いたもので、ニンニクカレーとバーベキューソースに漬けて食べます。注文は最低2人前からだそうです。

メインだけでお腹がいっぱいになったので、満足してお店を出ました。特にチップは要求されず、渡すタイミングもなかったです。
お値段はビールがジョッキで5フラン、ゲシュネッツェルテスが34.5フラン。税込4000円程度でした。おいしかったですけど、やっぱり高いです。

冷たい風に吹かれつつ、レストランの近くの停留所からトラムに乗ってホテルに戻り、12時過ぎに就寝。
明日はついに帰国です。



■ 11日目 2012年5月8日 火曜日

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翌5月8日。とうとう日本に帰国する日になってしまいました。
チューリッヒ空港発13:00のスイスインターナショナルエアラインズLX160便です。
余裕がありますが、観光するほどの時間はありません。結局のんびり8時に起きて、ゆっくりと朝食を食べました。
朝食は普通です。

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10時前にチェックアウトし、トラム乗り場へ。空港へは鉄道でもトラムでも行けますが、行きと違う経路ということでトラムにしました。

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すでに1日券を買ってあります。真新しいトラムに乗って駅前の停留所に向かい、ここで空港に向かう10番系統のトラムに乗り込みます。鉄道ならチューリッヒ中央駅から20分程度で着きますが、トラムだと40分ほどかかります。ただ、乗っていて楽しいのはトラムだと思います。

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チューリッヒ駅前を出発。橋を渡ります。地元の人の利用がほとんどですが、大きなカバンを抱えた旅行者もちらほらいます。トラムは時間こそかかりますが、階段を登らなくていいので楽なのです。

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一番後ろの展望席をゲットしました。後部展望を楽しみましょう。
チューリッヒ中心部から空港までをデジカメで動画撮影してみました。









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トラムは市街地を抜け、郊外の新興住宅地に入りました。

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路面が芝生になっておりきれいです。

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11:00前に空港に到着しました。

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スーツケースを引きずって出国ゲートを目指します。

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空港内にはスーパーがありました。職場へのお土産としてお菓子などを買い込みます。
チューリッヒの空港はそれほど大きくないうえに空いており、セキュリティチェックと出国ゲートをかなりスムーズに通過できました。免税店でワインやウイスキーを買い込み。小銭を使い切るため水を買います。エビアン500mlが3.9フラン、340円もします。やはり物価が高いです。

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スイスインターナショナルエアラインズLX160便は時間通りの13:00に出発。機内は空いており、隣の席も占領することができました。

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スイスアルプスの上空を飛んでいます。もう旅も終わりです。
余りにも密度の濃い旅行だったので疲れ切ってしまい、機内でぐったりしているうちに時間がどんどんすぎていき、翌朝7:40に成田に到着。そのまま家に帰ってぐっすり寝込んだのでした。



■ あとがき

イタリア・スイス旅行記はこれで終わりです。
旅行記は原稿用紙約400枚とものすごく長いのですが、私にとってこの12日間はあっという間でした。
ヴェネツィア、ローマ、フィレンツェ、ミラノ。そしてボローニャ。イタリアの街はどこも素晴らしいです。
迷路のようなヴェネツィア、歴史を感じさせる旧市街、古代ローマの遺跡や美しい教会、素晴らしい美術館、カトリックの総本山バチカン、見る物すべてが光り輝いていました。
ご飯を食べる時間がもったいないとばかりに、朝から深夜までひたすら歩きました。おかげですばらしい夜景を堪能できたのですが、せっかくイタリアに9日間も行っておきながら、ちゃんとしたレストランでは1回、セルフ形式のレストランで1回しかまともに食事をしていないのはいくらなんでも少なすぎではないかと、少し後悔しています。
次にイタリアを訪れる際はイタリア料理をもっと堪能することにしましょう。

ただ、粗末な食事とはうらはらに、イベント関係は非常に充実していました。
ローマではラツィオ対シエナを、ミラノではミラノダービーを観戦。フィレンツェではオペラを鑑賞しました。そしてボローニャではイタリアのプロ野球を観戦し、G.G.佐藤に会うことができました。どれも一生の思い出です。

鉄道関係は少なめです。最後のベルニナ線は別格として、イタリア国内は街歩きを優先したため、都市間移動は味気ない特急列車になってしまいました。ヴェネツィア〜ローマ間だけはメーデーで観光施設が休みとなるため各駅停車を使ってのんびり移動しています。
心配された遅延はほとんどありませんでした。ボローニャからミラノへの特急が70分遅れて到着したものの、そのおかげでボローニャ観光の時間を取れましたから結果オーライです。
ベルニナ線は素晴らしかったですが、残念ながらまだ冬が終わっていませんでした。訪れるのであれば7月か8月がベストでしょう。

イタリアは刺激に満ちていました。1回行っただけではとてもイタリアの魅力を堪能したとは言えないでしょう。まだ行っていない街がたくさんありますし、ローマもミラノもフィレンツェも時間の都合で訪問を断念した場所がいくつもあります。それにナポリを見て死ねという言葉もあります。イタリア再訪を期しつつ、この長すぎる旅行記を終えたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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