
ポルトガル旅行記の第28回です。
6日目の9月20日はリスボンを観光します。
リスボン古美術博物館で日本からやってきた南蛮屏風を見ました。
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■ 6日目 2012年9月20日 木曜日

国立古美術館に向かうべく、装飾芸術美術館の前から28番系統のトラムに乗ってコルメシオ広場にやってきました。国立古美術館はベレン地区の手前にあり、コルメシオ広場から15番系統に乗ることになります。

この界隈は洒落た店が集まるリスボンの繁華街です。

コルメシオ広場の門を大学生たちが歌いながら通り過ぎていきました。

海に面したコルメシオ広場。かつてリスボンの玄関口でした。

歴史ある建物が広場を取り囲んでいます。

コルメシオ広場の門。立派な装飾です。

15番系統のトラムに乗って国立古美術館に向かいました。

15:50、トラムを降りて階段を登り、国立古美術館の前にやってきました。
18世紀ごろに造られたアルヴォル伯爵の屋敷を利用したもので、「古」美術館の名前の通り、12世紀から19世紀までの美術品が収められています。

荷物をクロークに預けて中に入ります。リスボンカードがあるので入館料は無料でした。

国立古美術館は中世から近世にかけてのポルトガルの絵画、彫刻、金属細工、家具など様々な美術品が展示されています。正直絵画はあまりそそられませんでした。

広々とした展示スペース。

やはり国立古美術館に来たからにはこれを観なければなりません。16世紀の桃山時代に日本で描かれた狩野派の南蛮屏風です。屏風はポルトガル語でbiombo(ビオンボ)と言います。

南蛮屏風は海を渡ってやってきたポルトガル人と日本人との交流の記録です。

こちらの紙本金地着色の六曲一双の南蛮屏風は狩野内膳の作と伝えられています。

英語とポルトガル語による説明。NAMBAN ARTだそうです。

狩野道味の作と言われる南蛮屏風です。どちらも狩野派の作品です。

南蛮船に小舟が寄せられ荷物の積み下ろしをしています。
マスト付近では曲芸をしているような船員の姿がありますね。

こちらは大航海時代に中国やインドからもたらされた家具などが展示されています。

ごてごてしたお皿です。

陶磁器など。

教会で使用される聖具などの展示です。無駄に豪華ですね。

こちらは調度品。椅子が並んでいます。

飾り戸棚です。

ルネサンス期のベルギーの画家ヒエロニムス・ボッシュによる「聖アントニウスの誘惑」です。
聖アントニウスが砂漠で修行中に悪魔に誘惑されて化け物の幻覚を見ているシーンだそうで、グロテスクな生き物が描かれています。シュールすぎて、5分ほどまじまじと見入ってしまいました。

陶磁器や絵画など様々なものを鑑賞しましたが、この美術館の目玉と言われるサンタ・アルベルトの礼拝堂は見学できませんでした。入口のカギが閉まっていたのです。

国立古美術館を1時間ほど見学し、クロークで係員から「重いよこれ。いったい何が入ってるの?」と言われながら荷物を受け取り外に出ました。

時刻は17時になろうとしています。今日は19時の特急列車に乗ってポルトガル北部の町ポルトに移動する予定です。観光できるのはあと1時間半程度でしょう。
私は天正遣欧使節ゆかりのサン・ロケ教会を見学すべく、28番系統のトラムに乗りました。
トラムは大変混み合っており、1本見送って次のトラムに乗りました。

昼間に乗ったケーブルカーのビッカ線の乗り場付近でトラムを降りました。
ここからはトラムがありませんので、サン・ロケ教会のあるバイロ・アルト地区を歩いて行くことになります。
その前に、ビッカ線のケーブルカーが動く姿を動画で撮影しました。

サン・ロケ教会の前にやってきました。
サン・ロケ教会は16世紀初めに建造されたイエズス会の教会です。1584年、苦難の航海の末にリスボンにたどり着いた日本の天正遣欧少年使節団が1ヶ月ほど滞在した教会として知られています。

中に入りました。外観は質素ですが中は豪華絢爛です。

木造の屋根に描かれた天井画。

うーんこれはすごい装飾ですね。

主祭壇。サン・ロケ教会の装飾はバロックやロココなどの影響を受けています。

特にこちらのサンジョアンバブティスタ礼拝堂はイタリア様式の傑作と言われているそうです。

入口の上にあるパイプオルガン。

こちらの祭壇は金細工でとてもまぶしいです。ポルトガル王のジョアン5世が植民地のブラジルで産出された金を惜しげもなく使ったのだそうです。

こちらもすごい。それにしても天使の生首ってどうなんでしょう。グロテスクなような気もしますが。

サン・ロケ教会には博物館が併設されており、1ユーロ払って見学することができました。
豪華な法衣や聖具など、大航海時代にポルトガルが得た富の大きさを知ることができます。
残念ながら写真撮影禁止なので画像はありませんが、フランシスコ・ザビエルの像もあります。
もちろんハゲてはおらず、説明がないとザビエルとはわかりません。
残念ながら天正遣欧使節団に関連した展示は見当たりませんでした。
時刻は18時。もうちょっとだけ観光して、リスボンの街を後にしましょう。
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国立古美術館に向かうべく、装飾芸術美術館の前から28番系統のトラムに乗ってコルメシオ広場にやってきました。国立古美術館はベレン地区の手前にあり、コルメシオ広場から15番系統に乗ることになります。

この界隈は洒落た店が集まるリスボンの繁華街です。

コルメシオ広場の門を大学生たちが歌いながら通り過ぎていきました。

海に面したコルメシオ広場。かつてリスボンの玄関口でした。

歴史ある建物が広場を取り囲んでいます。

コルメシオ広場の門。立派な装飾です。

15番系統のトラムに乗って国立古美術館に向かいました。

15:50、トラムを降りて階段を登り、国立古美術館の前にやってきました。
18世紀ごろに造られたアルヴォル伯爵の屋敷を利用したもので、「古」美術館の名前の通り、12世紀から19世紀までの美術品が収められています。

荷物をクロークに預けて中に入ります。リスボンカードがあるので入館料は無料でした。

国立古美術館は中世から近世にかけてのポルトガルの絵画、彫刻、金属細工、家具など様々な美術品が展示されています。正直絵画はあまりそそられませんでした。

広々とした展示スペース。

やはり国立古美術館に来たからにはこれを観なければなりません。16世紀の桃山時代に日本で描かれた狩野派の南蛮屏風です。屏風はポルトガル語でbiombo(ビオンボ)と言います。

南蛮屏風は海を渡ってやってきたポルトガル人と日本人との交流の記録です。

こちらの紙本金地着色の六曲一双の南蛮屏風は狩野内膳の作と伝えられています。

英語とポルトガル語による説明。NAMBAN ARTだそうです。

狩野道味の作と言われる南蛮屏風です。どちらも狩野派の作品です。

南蛮船に小舟が寄せられ荷物の積み下ろしをしています。
マスト付近では曲芸をしているような船員の姿がありますね。

こちらは大航海時代に中国やインドからもたらされた家具などが展示されています。

ごてごてしたお皿です。

陶磁器など。

教会で使用される聖具などの展示です。無駄に豪華ですね。

こちらは調度品。椅子が並んでいます。

飾り戸棚です。

ルネサンス期のベルギーの画家ヒエロニムス・ボッシュによる「聖アントニウスの誘惑」です。
聖アントニウスが砂漠で修行中に悪魔に誘惑されて化け物の幻覚を見ているシーンだそうで、グロテスクな生き物が描かれています。シュールすぎて、5分ほどまじまじと見入ってしまいました。

陶磁器や絵画など様々なものを鑑賞しましたが、この美術館の目玉と言われるサンタ・アルベルトの礼拝堂は見学できませんでした。入口のカギが閉まっていたのです。

国立古美術館を1時間ほど見学し、クロークで係員から「重いよこれ。いったい何が入ってるの?」と言われながら荷物を受け取り外に出ました。

時刻は17時になろうとしています。今日は19時の特急列車に乗ってポルトガル北部の町ポルトに移動する予定です。観光できるのはあと1時間半程度でしょう。
私は天正遣欧使節ゆかりのサン・ロケ教会を見学すべく、28番系統のトラムに乗りました。
トラムは大変混み合っており、1本見送って次のトラムに乗りました。

昼間に乗ったケーブルカーのビッカ線の乗り場付近でトラムを降りました。
ここからはトラムがありませんので、サン・ロケ教会のあるバイロ・アルト地区を歩いて行くことになります。
その前に、ビッカ線のケーブルカーが動く姿を動画で撮影しました。

サン・ロケ教会の前にやってきました。
サン・ロケ教会は16世紀初めに建造されたイエズス会の教会です。1584年、苦難の航海の末にリスボンにたどり着いた日本の天正遣欧少年使節団が1ヶ月ほど滞在した教会として知られています。

中に入りました。外観は質素ですが中は豪華絢爛です。

木造の屋根に描かれた天井画。

うーんこれはすごい装飾ですね。

主祭壇。サン・ロケ教会の装飾はバロックやロココなどの影響を受けています。

特にこちらのサンジョアンバブティスタ礼拝堂はイタリア様式の傑作と言われているそうです。

入口の上にあるパイプオルガン。

こちらの祭壇は金細工でとてもまぶしいです。ポルトガル王のジョアン5世が植民地のブラジルで産出された金を惜しげもなく使ったのだそうです。

こちらもすごい。それにしても天使の生首ってどうなんでしょう。グロテスクなような気もしますが。

サン・ロケ教会には博物館が併設されており、1ユーロ払って見学することができました。
豪華な法衣や聖具など、大航海時代にポルトガルが得た富の大きさを知ることができます。
残念ながら写真撮影禁止なので画像はありませんが、フランシスコ・ザビエルの像もあります。
もちろんハゲてはおらず、説明がないとザビエルとはわかりません。
残念ながら天正遣欧使節団に関連した展示は見当たりませんでした。
時刻は18時。もうちょっとだけ観光して、リスボンの街を後にしましょう。
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