ポルトガル旅行記の第29回です。
6日目の9月20日はリスボンを観光します。
天正遣欧使節とゆかりのあるサン・ロケ教会を見学し、サンタ・ジュスタのエレベーターからの景色を堪能。
そして夜の特急列車に乗ってポルトガル北部の街ポルトに移動しました。
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■ 6日目 2012年9月20日 木曜日
時刻は18時になろうとしています。今日は19時の特急列車に乗ってリスボンからポルトガル北部の町ポルトに移動します。ホテルに荷物を取りに行ってリスボン・サンタアポローニャ駅に行く時間を逆算すると、あと30分ほど観光できそうです。
サン・ロケ教会から少し歩くと小さな広場があり、カルモ教会が建っています。
カルモ教会は1389年に建設されましたが、1755年のリスボン大地震で建物のほとんどが崩壊し、廃墟となってしまいました。
現在は歴史博物館となっており、古代から中世に至る文物の展示や廃墟となったカルモ教会を見学することができます。
受付に行ってみたところ残念ながら18時で閉館とのことで入場できませんでした。
カルモ教会前の広場です。
カルモ教会の脇に細い通路がありました。
その通路はサンタ・ジュスタのエレベーター乗り場につながっていました。
サンタ・ジュスタのエレベーターはリスボン旧市街の中心バイシャ地区と丘の上にあるバイロ・アルト地区を結ぶ交通手段として1902年に造られました。
改修工事のためエレベーターからカルモ教会前までの通路が閉鎖されていましたが、最近改修工事が終了。リスボンの人気観光スポットの一つとなっています。
サンタ・ジュスタのエレベーターの見どころはもう一つ。エレベーター乗り場の上にある展望台です。1ユーロ払ってらせん階段を登ると、そこには絶景が待っています。
正面にはリスボン旧市街のバイシャ地区、さらにはサン・ジョルジェ城が見えています。
カメラを縦にしてみました。
フィゲイラ広場方向。西日を浴びて建物が輝いています。
コルメシオ広場方向。テージョ川がよく見えます。
大聖堂とその向こうのテージョ川。
サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台と向きは同じですが、遮るものが少ないため、展望台からの景色はサンタ・ジュスタのエレベーターの方がいいように思えます。
後ろを振り向けばカルモ教会の廃墟が見えます。リスボン大地震の被害を今に伝えるため、崩壊したままの姿を残しているという話もあります。
10分ほど展望台からの景色を楽しみ、エレベーター乗り場に降りました。なかなかエレベーターが上がってこず、10分ほど待たされました。
エレベーターは木製で、24人ほど乗れるそうです。古めかしく、少し不思議な雰囲気です。
5分ほどでバイシャ地区に降り立ちました。振り返るとサンタ・ジュスタのエレベーターがリスボンの繁華街にそびえ立っています。
まるで塔のようにも見えますね。
時刻は間もなく18:30。リスボン観光の時間はこれで終わりです。
私はロシオ広場の「ホテル・ガット・ロシオ」に戻り、預けていたスーツケースを受け取って、地下鉄に乗りリスボン・サンタアポローニャ駅に向かいました。
土曜日の夜ですが地下鉄は空いていました。
18:45にリスボン・サンタアポローニャ駅に到着。ポルト行の特急列車は19:00発です。
特急アルファペンドラーは1番線に停車していました。これに乗れば、リスボンとはお別れです。
リスボンは実に味わい深い町でした。目を見張るような観光名所があるわけではないのですが、ふとした街角の一光景が絵になる、そんな町です。
1等車はそこそこ混み合っています。乗車中パソコンで画像やメモの整理をしたいのでコンセント付きの席を日本でネット予約しています。
私がパソコンの準備をしていると、後ろの席のおっさんが、「コンセントは使いますか?」と聞いてきました。
「はい、使います」と答えると、おっさんは「じゃこれを使わせてください」と、カバンから2つに分岐する電源タップを取り出しました。
用意がいいですね。これならば前後の席で使えます。全部の席にコンセントがついていれば便利なのですが、アルファペンドラーは一部の席にしかないのです。
列車は19:00にリスボンを発車。ポルトまで3時間の列車の旅です。1等車で42ユーロ。まあまあ安いです。
発車後すぐに新聞と飲み物のサービスがありました、新聞は読めませんので、ペットボトルの水をもらいました。
水を飲みながら暮れゆくリスボンの車窓を眺めていると、女性の係員がメニューらしきものを持って速足でやってきました。
実はアルファペンドラーの1等車は食事を座席まで持ってきてくれるサービスがあるのです。ポルトガル語での案内ですし、しかも速足だったので最初はそれとわからず見逃してしまいましたが、後ろの客が注文しているのを見て、食事の注文だとわかりました。
私はその女性が戻ってきたところを呼び止めると、英語のメニューを渡されました。
ただ困ったことにその女性の係員は英語を読むことも話すこともできないようです。幸いメニューは見開きで左がポルトガル語、右が英語になっていますから、私は英語のメニューを見ながらポルトガル語のメニューを指さし、目当てのものを注文しました。
英語メニューを見ながら、ポルトガル語のメニューを指さして注文する。
バカリャウとポテトをまぜたものとスープ。あまり期待していなかったのですが結構おいしかったです。お値段は15ユーロ。カード払い可能でした。
列車はポルトに向けて快走しています。コインブラの手前で完全に日が暮れて真っ暗になりました。
リスボンから約3時間。ポルト・カンパーニャ駅には5分遅れの21:50ごろに到着しました。
ポルトの中心はここから離れており、この駅から乗り換えて一駅のでポルト・サンベント駅が最寄です。
特急を降りると隣のホームにポルト・サンベント行の普通列車が止まっており、乗り込んだらすぐ発車しました。近代的な通勤電車でした。
旧市街の中心に近いポルト・サンベント駅には5分ほどで到着。それほど大きな駅ではありません。
まもなく22時になろうとしています。私は薄暗い行き止まり式ホームを駅舎に向けて歩きました。
これはすごい。
ポルト・サンベント駅のアズレージョによる装飾は大変すばらしく、観光名所にもなっているほどです。
ポルト・サンベント駅の発車案内板。深夜0時ごろまで列車の発着があるようです。意外に本数が多いですね。
深夜なのであまり人がいません。私は周囲に怪しい人がいないか確認しつつ、駅の写真を撮りました。
まるで宮殿のような装飾です。
駅舎の外に出ました。大きな荷物を抱える観光客が駅前にたむろっていますが、怪しげな人もいます。
サンベント駅周辺の治安はあまりよくないそうですから気を付けなければなりません。
今日からポルトに3泊します。
日本から予約したのは「ホテルB&B ポルト チェントロ(Hotel B&B Porto Centro)」という2ツ星ホテルで、1泊46ユーロと安いです。
バターリャ広場の近くにあり、サンベント駅から上り坂を8分ほど登りました。
「ホテルB&B ポルト チェントロ(Hotel B&B Porto Centro)」は新しいホテルで。外観は古いですが中身はピカピカです。フロントの愛想は良くも悪くもありません。
節電なのか廊下の照明はセンサー式になっており、2,3歩歩くまでは真っ暗でした。
部屋に入りました。広くて清潔。新しいだけのことはあります。ただし2つ星なので冷蔵庫や、セーフティボックスなどはありません。ネットは快適にできるので、まあ必要最低限と言ったところでしょう。壁に掛けられた映画俳優の大きな写真が気になります。
テレビをつけると日本のアニメをやっていました。遊戯王でしょう。ポルトガル語に吹きかえられています。ポルトガルでも日本のアニメや漫画は人気があるのでしょうか。
シャワーを浴びて0時に就寝。
明日はポルト近郊のブラガ、ギマランイスという2つの街を観光する予定です。
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時刻は18時になろうとしています。今日は19時の特急列車に乗ってリスボンからポルトガル北部の町ポルトに移動します。ホテルに荷物を取りに行ってリスボン・サンタアポローニャ駅に行く時間を逆算すると、あと30分ほど観光できそうです。
サン・ロケ教会から少し歩くと小さな広場があり、カルモ教会が建っています。
カルモ教会は1389年に建設されましたが、1755年のリスボン大地震で建物のほとんどが崩壊し、廃墟となってしまいました。
現在は歴史博物館となっており、古代から中世に至る文物の展示や廃墟となったカルモ教会を見学することができます。
受付に行ってみたところ残念ながら18時で閉館とのことで入場できませんでした。
カルモ教会前の広場です。
カルモ教会の脇に細い通路がありました。
その通路はサンタ・ジュスタのエレベーター乗り場につながっていました。
サンタ・ジュスタのエレベーターはリスボン旧市街の中心バイシャ地区と丘の上にあるバイロ・アルト地区を結ぶ交通手段として1902年に造られました。
改修工事のためエレベーターからカルモ教会前までの通路が閉鎖されていましたが、最近改修工事が終了。リスボンの人気観光スポットの一つとなっています。
サンタ・ジュスタのエレベーターの見どころはもう一つ。エレベーター乗り場の上にある展望台です。1ユーロ払ってらせん階段を登ると、そこには絶景が待っています。
正面にはリスボン旧市街のバイシャ地区、さらにはサン・ジョルジェ城が見えています。
カメラを縦にしてみました。
フィゲイラ広場方向。西日を浴びて建物が輝いています。
コルメシオ広場方向。テージョ川がよく見えます。
大聖堂とその向こうのテージョ川。
サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台と向きは同じですが、遮るものが少ないため、展望台からの景色はサンタ・ジュスタのエレベーターの方がいいように思えます。
後ろを振り向けばカルモ教会の廃墟が見えます。リスボン大地震の被害を今に伝えるため、崩壊したままの姿を残しているという話もあります。
10分ほど展望台からの景色を楽しみ、エレベーター乗り場に降りました。なかなかエレベーターが上がってこず、10分ほど待たされました。
エレベーターは木製で、24人ほど乗れるそうです。古めかしく、少し不思議な雰囲気です。
5分ほどでバイシャ地区に降り立ちました。振り返るとサンタ・ジュスタのエレベーターがリスボンの繁華街にそびえ立っています。
まるで塔のようにも見えますね。
時刻は間もなく18:30。リスボン観光の時間はこれで終わりです。
私はロシオ広場の「ホテル・ガット・ロシオ」に戻り、預けていたスーツケースを受け取って、地下鉄に乗りリスボン・サンタアポローニャ駅に向かいました。
土曜日の夜ですが地下鉄は空いていました。
18:45にリスボン・サンタアポローニャ駅に到着。ポルト行の特急列車は19:00発です。
特急アルファペンドラーは1番線に停車していました。これに乗れば、リスボンとはお別れです。
リスボンは実に味わい深い町でした。目を見張るような観光名所があるわけではないのですが、ふとした街角の一光景が絵になる、そんな町です。
1等車はそこそこ混み合っています。乗車中パソコンで画像やメモの整理をしたいのでコンセント付きの席を日本でネット予約しています。
私がパソコンの準備をしていると、後ろの席のおっさんが、「コンセントは使いますか?」と聞いてきました。
「はい、使います」と答えると、おっさんは「じゃこれを使わせてください」と、カバンから2つに分岐する電源タップを取り出しました。
用意がいいですね。これならば前後の席で使えます。全部の席にコンセントがついていれば便利なのですが、アルファペンドラーは一部の席にしかないのです。
列車は19:00にリスボンを発車。ポルトまで3時間の列車の旅です。1等車で42ユーロ。まあまあ安いです。
発車後すぐに新聞と飲み物のサービスがありました、新聞は読めませんので、ペットボトルの水をもらいました。
水を飲みながら暮れゆくリスボンの車窓を眺めていると、女性の係員がメニューらしきものを持って速足でやってきました。
実はアルファペンドラーの1等車は食事を座席まで持ってきてくれるサービスがあるのです。ポルトガル語での案内ですし、しかも速足だったので最初はそれとわからず見逃してしまいましたが、後ろの客が注文しているのを見て、食事の注文だとわかりました。
私はその女性が戻ってきたところを呼び止めると、英語のメニューを渡されました。
ただ困ったことにその女性の係員は英語を読むことも話すこともできないようです。幸いメニューは見開きで左がポルトガル語、右が英語になっていますから、私は英語のメニューを見ながらポルトガル語のメニューを指さし、目当てのものを注文しました。
英語メニューを見ながら、ポルトガル語のメニューを指さして注文する。
バカリャウとポテトをまぜたものとスープ。あまり期待していなかったのですが結構おいしかったです。お値段は15ユーロ。カード払い可能でした。
列車はポルトに向けて快走しています。コインブラの手前で完全に日が暮れて真っ暗になりました。
リスボンから約3時間。ポルト・カンパーニャ駅には5分遅れの21:50ごろに到着しました。
ポルトの中心はここから離れており、この駅から乗り換えて一駅のでポルト・サンベント駅が最寄です。
特急を降りると隣のホームにポルト・サンベント行の普通列車が止まっており、乗り込んだらすぐ発車しました。近代的な通勤電車でした。
旧市街の中心に近いポルト・サンベント駅には5分ほどで到着。それほど大きな駅ではありません。
まもなく22時になろうとしています。私は薄暗い行き止まり式ホームを駅舎に向けて歩きました。
これはすごい。
ポルト・サンベント駅のアズレージョによる装飾は大変すばらしく、観光名所にもなっているほどです。
ポルト・サンベント駅の発車案内板。深夜0時ごろまで列車の発着があるようです。意外に本数が多いですね。
深夜なのであまり人がいません。私は周囲に怪しい人がいないか確認しつつ、駅の写真を撮りました。
まるで宮殿のような装飾です。
駅舎の外に出ました。大きな荷物を抱える観光客が駅前にたむろっていますが、怪しげな人もいます。
サンベント駅周辺の治安はあまりよくないそうですから気を付けなければなりません。
今日からポルトに3泊します。
日本から予約したのは「ホテルB&B ポルト チェントロ(Hotel B&B Porto Centro)」という2ツ星ホテルで、1泊46ユーロと安いです。
バターリャ広場の近くにあり、サンベント駅から上り坂を8分ほど登りました。
「ホテルB&B ポルト チェントロ(Hotel B&B Porto Centro)」は新しいホテルで。外観は古いですが中身はピカピカです。フロントの愛想は良くも悪くもありません。
節電なのか廊下の照明はセンサー式になっており、2,3歩歩くまでは真っ暗でした。
部屋に入りました。広くて清潔。新しいだけのことはあります。ただし2つ星なので冷蔵庫や、セーフティボックスなどはありません。ネットは快適にできるので、まあ必要最低限と言ったところでしょう。壁に掛けられた映画俳優の大きな写真が気になります。
テレビをつけると日本のアニメをやっていました。遊戯王でしょう。ポルトガル語に吹きかえられています。ポルトガルでも日本のアニメや漫画は人気があるのでしょうか。
シャワーを浴びて0時に就寝。
明日はポルト近郊のブラガ、ギマランイスという2つの街を観光する予定です。
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ケーブルカーとか、トラムとか、楽しい街ですね。
日本人好みなので直行便飛行機が欲しいですね。