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ポルトガル旅行記の第48回です。
11日目の9月25日は最終日。昼間はパリを観光し、夕方の飛行機に乗って帰国する予定です。
まずは印象派の作品が多数展示されていることで知られるオルセー美術館に行き、その後オペラ座「パレ・ガルニエ」に向かいました。


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■ 11日目 2012年9月25日 火曜日

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朝8時に起床。ついに最終日となってしまいました。
ホテルの食堂でゆっくり朝食を食べ、9時過ぎにチェックアウト。朝食は別料金10ユーロで、かなり貧弱でした。ハムもチーズも1種類しかありません。

今日はパリ観光。午前中にオルセー美術館を見学し、午後はオペラ座、ノートルダム寺院、サント・シャペルを見学する予定です。本当はルーブル美術館に行きたかったのですが、残念ながら火曜日は休館日。マイルを貯めて、また来ることにしましょう。

帰国便はANAの直行便で、シャルル・ドゴール空港20時発のNH206便です。一般に空港へは2時間前に着くように行くべきとされていますので、18時にはカウンターにたどり着く必要があります。ただANAカウンターであれば日本語が通じるでしょうし、それほど混み合ってもいないでしょう。出発1時間前の19時にチェックイン手続きを締め切るそうですから、空港駅到着が18:30ごろになっても大丈夫ではないかと、この時点では思っていました。

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地下鉄に乗ってオルセー美術館の近くまでやってきました。セーヌ川沿いの道を歩き、美術館を目指します。

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国会議事堂など公的機関が集まる通りを歩きます。

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オルセー美術館には10時前に到着。ものすごい行列ができています。ルーブルが休みなので普段よりも混んでいるようです。

オルセー美術館はルーブルと並ぶパリの有名美術館のひとつ。1848年から第一次世界大戦が勃発した1914年までの作品をメインで、印象派の作品が多いです。絵画だけでなく、写真、彫刻、家具なども展示されています。

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パリ・ミュージアムパスを持っていれば入館料は無料。列も一般入場者とは別れており、一般列の半分ほどの長さでした。
15分ほど並び、荷物検査を受けて入場。リュックをクロークに預けました。

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広い美術館を効率よく回るにはオーディオガイドが不可欠。幸いここでは日本語のものがあります。
レンタル料は5ユーロ。手持ちの現金があと20ユーロしか無いので迷いましたが、やはり借りた方がいいでしょう。
英語で借りたい旨を伝えると、係員が何かを言っています。一瞬内容がわからなかったのですが、なんと日本語でした。
「メンキョショー!」
つまり免許証を預けてオーディオガイドを受け取る仕組みになっているのです。
免許証を持っていなかったのでパスポートを見せると、今度は「デンワバンゴウヲカイテクダサイ」と日本語で言われました。まさか日本語で案内されるとは思いませんでしたね。

結論から言うと、このオーディオガイドは借りて大正解。作品そのものの解説だけでなく、作品が生まれた背景や当時の評価、画家同士の交流や手紙のやり取りなどを詳しく説明してくれます。美術史に興味が無くても面白く聞ける内容でした。ただ、あまりに情報量が多く、充電満タンのはずが、最後には電池切れ寸前になってしまいました。

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オルセー美術館の建物はかつて駅だった建物を再利用しています。このアーチ状の屋根や時計はまさに駅そのものです。
残念ながら展示スペースでは写真撮影不可。至る所に写真撮影禁止との表示があります。しかし、にもかかわらず中国人観光客は彫刻や絵画の前でポーズをとり、騒々しく記念撮影をしています。禁止されているのに図々しいですね。だから中国人観光客は嫌われるのです。

展示スペースは1階と2階と5階にあります。
1階は彫刻や絵、前期印象派や象徴主義の絵画が多いです。
5階は印象派の絵画を展示しており、館内で最も混み合っているフロアです。
モネ、マネ、シスレー、スラー、ドガなど、教科書で見た絵がたくさん展示されています。

中でも有名なのがマネの『草上の昼食』。
近代の西洋絵画史に大きな影響を与えた作品なのですが、描かれた当時サロンでは不道徳だと散々な批判が起こりました。ショックを受けたマネが友人のボードレールに親友のボードレールに「ここでは悪口雑言が雨あられとぼくに降りかかっている」と手紙を書いたところ、ボードレールから「もっと批判を受けた芸術家はいくらでもいる」等の返信をもらったのだそうです。

2階は家具などを展示したスペースが多いのですが、このフロアのメインはゴッホです。
『ゴッホの自画像』や『オーヴェルの教会』、有名な『ローヌ川の星月夜』もあります。
美術の教科書で見た絵ばかりですが、間近でみると絵の具のタッチのすごさがわかります。

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ざっと見て回っただけでもうお昼です。お腹が空いてきましたが、ルーブル美術館が休館しているおかげで軽食を出すカフェが大混雑し、行列ができています。

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2階にはまるで宮殿の一室のように洒落たレストランがあるのですが、ここも満員で長蛇の列。
いつ入れるかわかりませんので、館内での食事はあきらめました。

ここで、有名なミレーの『落穂ひろい』を見逃していたことに気づき、1階に降りました。
そして『落穂ひろい』の絵の近くに展示されていたのが、ギュスターヴ・クールベの『世界の起源』です。

これはあっけにとられましたね。芸術、なのでしょうか。女性器が堂々と描かれています。詳しく見たい方は検索してください。

とにかくオルセー美術館は広いです。
オーディオガイドを可能な限り聞きながら鑑賞していたらあっという間に3時間が経過し、13時を過ぎていました。他にも行きたいところがあるので、売店で日本語のガイドブックを買い、オルセー美術館を後にしました。
すばらしい美術館でしたね。有名な絵が多く、見ごたえがありすぎます。


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オルセー美術館の次はパレ・ガルニエ、つまりオペラ座に行きましょう。それほど遠くありませんので、セーヌ川沿いの道を歩くことにしました。

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途中で怪しげな女から「足元に指輪がありますよ」と声をかけられました。
無視して通り過ぎようとすると、「ゴールドの指輪よ」と注意を引こうとします。
チラっと地面を見ると確かに指輪が落ちています。これを拾わせてどうしようというのでしょう。
隙をついて何かを盗もうという魂胆かもしれません。パリは怖い町です。
私は日本語で「知るかボケ」と言い捨て、足を止めずに立ち去りました。

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公園を突っ切り、オペラ座を目指します。黒人がエッフェル塔のミニチュアを売っていました。

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時刻は14時になろうとしています。
昼食はどうしましょう。手持ちの現金があと15ユーロしかありません。
クレープを食べようとしたら14ユーロ以下は現金のみと書かれていてあきらめました。
朝から歩きづめなので腹ペコです。でもパリの物価は高く、数ユーロでは満足に食べられません。

ああお腹が空いた・・・。
フラフラ歩いていたら、オペラ座への道の途中で「ラ・キュール・グルマンド(La cure gourmande)」というお洒落なお菓子屋さんを発見。
お土産は空港で買うつもりだったのですが、試食できそうなのでついつい入ってしまいました。
パステル調の店内にはクッキーやらチョコやらがお洒落に陳列され、しかも種類がとても多いです。
「おいしそうだなぁ」とクッキーを眺めると、店員が愛想よく試食させてくれました。すきっ腹に甘いクッキーが染み渡ります。何種類か試食しましたが、どれもおいしいです。
この恩義には答えなければならないでしょう。幸い値段も手ごろです。カードも使えるとのことで、自分用と友人や職場へのお土産として、パリの景色が書かれた箱に入ったクッキーやチョコ、ヌガーなどを大量に買い込みました。リュックはお菓子でパンパンです。

後で知ったのですが、「ラ・キュール・グルマンド(La cure gourmande)」はフランス中にあるお菓子の有名店で、様々な種類のクッキーを、好きなだけチョイスして箱や袋に入れて量り売りしてくれるそうです。私は詰め合わせを買いましたが、自分用に買ったクッキーやヌガーはどれもおいしかったですね。本能に従った結果良い店を引き当てることができました。

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14:15、オペラ座パレ・ガルニエの前に着きました。
昼食をどうするかはここを見学してから決めることにしましょう。
入場料は9ユーロ。もし現金しか使えないのであれば、手持ちのユーロはたった6ユーロになってしまいます。
カードによるキャッシングのやり方はよくわかりませんし、ポルトガルで試して失敗しました。
日本円はありますが、あと数時間の滞在のために高い手数料を払いたくはありません。

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オペラ座「パレ・ガルニエ」はナポレオン3世が建造を命じ、1875年に完成した歌劇場で、ネオゴシック様式の建造物の最高峰です。設計者のガルニエの名前がそのまま建物の名前になりました。
有名な「オペラ座の怪人」の舞台になったことでも知られ、とにかくエントランスが豪華なことでは他のオペラ座の追従を許しません。
現在はパリ市内に新しい劇場、オペラ・バスティーユが完成したことにより、バレエと小規模なオペラ、管弦楽コンサートなどが行われています。

公演時間外の昼間などは内部の見学が可能。オペラ座の見学は正面玄関ではなく、裏口から入場します。
幸いクレジットカードが使える入場券の自動販売機があり、現金を減らすことなく購入できました。

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見学者用の入口から中に入り、メイン入口の階段を登ります。
これはすばらしいですね。パレ・ガルニエの日本語訳はガルニエ宮。宮殿ではないのですが、宮殿に勝るとも劣らない豪華さです。

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圧倒されながら階段をあがります。とにかく装飾が精巧で豪華!

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2階に上がりました。
パレ・ガルニエは全区画撮影可能。ミラノのスカラ座は劇場部分の撮影が禁止されていましたから、とてもありがたいです。

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さらに階段を上がります。

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天井画も美しいです。

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オペラで使用された舞台衣装も展示されています。

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それにしてもエントランスの階段の見事さは、なんと表現したらよいかわかりません。

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廊下の装飾もすばらしい。天井も美しく彩色されています。ただ、エントランスも廊下も暗いので、写真を撮り辛いです。

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そしてここ。グラン・ホワイエ。オペラなどの幕間に人々が集まる休憩スペースなのですが、この豪華さはいったい何なのでしょうか。完全に宮殿の大広間です。

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シャンデリアや柱や天井の装飾!言葉がありません。

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美しい天井画も雰囲気を引き立てています。

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オペラ座のテラスに出てみました。

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オペラ座前のロータリーです。

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再びグラン・ホワイエの中へ。中には入れず、部屋の入口から覗きこむことになります。

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先ほどとは逆側からグラン・ホワイエを撮影。

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眩しい。眩しすぎる・・・。

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圧倒されて声もありませんよ。言葉少なにグラン・ホワイエを出て、エントランスへの階段を見下ろします。

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華やかな雰囲気ですね。19世紀の社交界に迷い込んだような気分になります。

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扉が並んでいます。桟敷席への入口です。見学ができるようなので入ってみましょう。

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6人ほどが入れるパレ・ガルニエの桟敷席です。柱と黄金色の桟敷席の装飾が素晴らしいですね。

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ステージ上では今度の公演の準備をしています。

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豪華な緞帳が閉まっていきます。

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客製の天井画はシャガールが手掛けたもので、1964年に完成しました。
凱旋門やエッフェル塔などパリの名所が描かれていますが、豪華絢爛な桟敷席の雰囲気と合っていないような気もします。

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階段を下りて1階へ。照明も洒落ていますよね。

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1階部分には展示スペースがあり、かつての脚本などが展示されています。

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こちらは舞台セットのミニチュア。

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オペラに使われた衣装なども展示されています。

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様々な衣装がありました。

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派手なものからそうでないものまで。

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宝石がちりばめられています。

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とても見ごたえのあるオペラ座でした。グッズショップも充実しています。

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40分ほど見学し、15時前にオペラ座を出ました。
次の目的地は有名なノートルダム大聖堂。パリに来たら見ておきたい場所の一つです。
心配していた昼食ですが、オペラ座近くの地下鉄駅の構内にパン屋があり、しかもクレジット使用下限額もありませんでした。これで現金の心配をしないで昼ご飯を買えます。
私はパン2つを8.6ユーロで買いました。ポルトガルなら2つで4ユーロもしないでしょう。高いです。
ですが店員の黒人の兄ちゃんは愛想がよく、「飲み物はいりますか?」、「温めますか」などいろいろ聞かれました。


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