
マリーンズ 5 - 4 オリックス
昨日の開幕戦は深夜23時までに及ぶ延長戦をサヨナラ犠牲フライで制したマリーンズ。それから15時間で第2戦が始まります。
先発はマリーンズが復活を期す渡辺俊介、オリックスが西です。
渡辺俊介は1回表を難なく抑えて復活を予感させたものの、2回表にイデホにソロホームランを打たれて早くも失点を許します。
変わってない・・・。
本人も悔やむ失投で反省しきりとのことですが、解説の初芝神は「反省する以上の問題ですよこのホームランは」とお怒りでした。
その後T岡田とバルディリスのヒットで1死1,2塁となり、続く安達の打球は三遊間へ。ショート根元が横っ飛びで捕球したものの、2塁への送球が逸れてしまいます。その間に3塁ランナーがホームインし2点目が入ります。
うーん根元の送球はいつ見ても危険極まりないですね。セカンドは福浦じゃないんですからもっとちゃんと投げないと。
さらに3回表。
俊介はヒットと四球でまたも1死1,3塁のピンチを招くと、坂口にレフト前タイムリーヒットを打たれ3点目を失ってしまいます。
実はこの打球。完全に打ち取ったフライで、レフトの角中が前進して捕球すればそれで済んだ話だったのです。
ところがショートの根元が深追いしすぎて捕球失敗。触っていませんから記録上はヒットになったものの、実質的には根元のエラーと言っていいでしょう。
結局俊介は4回表もピンチを招き、なんとか無失点に凌いで降板。4回3失点という微妙な成績に終わりました。
残念ながら結果を出すことができませんでしたね。1点目のホームランは論外でしたが、2点目と3点目の直接的な原因は根元のミスですからかわいそうな面もあります。ただそれ以前にピンチを背負いすぎましたね。次回はもっとランナーを出さない安定したピッチングをお願いしたいです。
一方のマリーンズ打線。
昨日からランナーを一人出しては無得点、2人出しても無得点という拙攻ぶりで、残塁を積み上げるだけの賽の河原打線となっていました。
今日もまた初回からランナーを出しながら無得点、という状況でしたが、3回に反撃を開始しました。
先頭金沢のライトフェンス直撃のツーベースからチャンスをつくり、根元のセンター前タイムリーヒットで1点を返します。守備のミスのカリを返す形ですが、まだまだ足りませんよ。
4回裏は井口、サブローらヴェテラン勢にヒットが出てチャンスを造るも無得点。
5回表は2番手に西野が登板します。西野は昨年育成から選手として登録され、今日が1軍のデビュー戦です。
しかしヒット2本と四球で2死満塁のピンチを招いてしまい、なんとか無失点でしのいだものの危なっかしい投球でした。
そして5回裏。
岡田のヒットと角中のツーベースで1死2,3塁とし、今江のセンター後方への犠牲フライでまず1点。さらに送球が乱れる間に2人目のランナーもホームイン。犠牲フライでランナー2人がホームインするという珍しいプレーで3−3の同点に追いつきました。
しかしせっかく追いついたのに西野がピリッとしません。
6回表は後藤と糸井のヒットで1死1,3塁となり、イデホのレフトフェンス直撃のタイムリーヒットで4−3、再び勝ち越しを許します。
あとちょっと高かったらスリーランホームランでしたよ。マリーンズにとっては「入らなくて良かった」という打球でした。
西野はこの回で降板。結果を出すことはできませんでしたが、今日はデビュー戦の緊張もあったのでしょう。次に期待したいです。
6回裏はあっさり三者凡退。そして7回表は服部と荻野忠が抑えて7回裏に突入します。
先頭の金沢に代わりこの男が登場しました。
代打G.G.佐藤!
今日神戸に代わって昇格した男がいきなり登場。マリンは大歓声に包まれました。幾多の苦難を経て、G.G.佐藤が日本のプロ野球に帰ってきたのです。
西武時代よりも精悍な面構えになったG.G.佐藤は1球目と2球目のボール球を見逃し、3球目をレフト前に運びました。
G.G.佐藤のレフト前ヒット!日本復帰初戦で見事に結果を出しました。
その後G.G.佐藤は岡田の犠打で2塁に進み、根元のセンター前ヒットでホームに突入するも余裕のタッチアウトを食らうというオチがついてしまいました。
自らのプレーにオチをつけてしまうとは、なんてロッテ的な・・・。
まさに名実とともに、G.G.佐藤がマリーンズの一員となったということですね。
そもそも普通のセンター前ヒットなのですから3塁ベースコーチがストップさせなければなりません。
G.G.佐藤のヒットで盛り上がるマリン。
続く8回裏にも今江のヒットなどで1死満塁のチャンスをつくり、代打ホワイトセルの犠牲フライで4−4の同点に追いつきます。
今年のマリーンズは粘りが違いますよ。しかし中継ぎが踏ん張るもののマリーンズも勝ちきれず、昨日同様延長に突入。
マリーンズは9回から11回までノーヒットで、やはり昨日同様12回まできてしまいました。
マリーンズは8回は荻野忠、9回は伊藤、10回は益田、11回は中郷がオリックス打線を抑えました。
なんだか今年のマリーンズは中継ぎが充実していますよ。さらにヤブスコさんや内や中後もいるわけですし・・・。
そして迎えた12回裏。
マウンドには前年マリーンズを解雇され、テレビの戦力外通告特集で奥さんのすばらしさが話題になったあの左腕松本です。
先頭の根元はショートゴロを放つも悪送球で出塁。続く角中が送りバントを決めて1死2塁となります。
伊東監督の采配はかなり手堅いですね。
西武時代の応援歌をご存知ですか?
「ホームベースは 男の砦〜 取手といえば 競輪場がある〜」で知られるとおりの競輪好きなんですよ。
てっきりギャンブル采配をしてくるのかと思いましたが・・・。
そして今江が敬遠で1死1,2塁になると、ここからは監督の読みあいです。
続くバッターは右の鈴木大地、ピッチャーは左ということで伊東監督が代打細谷を投入。
するとオリックス森脇監督はピッチャーに右の比嘉を投入。
そこで伊東監督は代打の代打に大松を起用してきました。
オウ!大松!
球場が歓声と失笑とどよめきに包まれます。大松のポジションがどんどんネタキャラポジションになりつつありますよ・・・。
その大松、なんとデッドボールを食らって出塁。満塁となりました。
打席にはピッチャーは左の古川が登場です。
12回裏で満塁。昨日と同じじゃありませんか。これなら勝てる!
などと思ってはいけません。マリーンズにとって満塁はチャンスではなくてピンチ。
満塁で不安になるのはロッテファンだ!
初球ゲッツーを心配するのはよく訓練されたロッテファンだ!
ホント マリンは地獄だぜ!フゥハハハーハァー
しかし、復活を期す打撃職人福浦はこの場面できっちりと仕事をします。
レフトに犠牲フライを放ち3塁ランナーがホームイン。見事サヨナラ犠牲フライで勝利を抑えました。
2試合連続、延長でのサヨナラ勝ちであります。
いやー疲れました。
昨日は4時間43分。今日が4時間44分。昨日と今日で合計11時間マリンにいたことになりますよ。
あまりに疲れたせいか今日の試合後来場ポイントを付け忘れましたが、勝ったからいいです。
ロッテがヘトヘト連勝 2日合計9時間27分、監督「体持たん」(スポニチ)
これは、再現VTRなのか。同点で迎えた延長12回1死満塁。開幕戦と全く同じ状況だった。前日の角中に続き、この日はベテランのロッテ・福浦が左翼へ犠飛を打ち上げた。
「監督の期待に応えたかった。打った瞬間、犠飛になると思った。きょうも諦めない粘り強さがありました」。開幕から2試合連続の延長サヨナラ勝ちは23年ぶり、さらに2試合連続の犠飛となれば史上初の出来事だ。決めたのは昨季の首位打者と01年の首位打者だ。
開幕戦は4時間43分を戦い、試合終了は午後10時58分。プロ20年目を迎えた37歳の福浦でさえ「興奮して3時ごろまで寝られなかった」という。この日は午後2時開始のデーゲームで、午前10時前には球場に来た。そして前日を1分上回る4時間44分の死闘に決着をつけた。
「開幕戦と全く同じ展開やったね。最高の勝ち方だけど、俺も選手も体が持たんよ」。伊東監督はそう言って相好を崩した。西武の監督に就任した04年にいきなり日本一を達成。6年ぶりの現場復帰で、その再現を狙う指揮官は、接戦で粘りを発揮するチームを目指している。この日も2度のビハインドを追いつき、延長戦に持ち込んだ。野手は17人全て使った。投手も8人全て使った開幕戦に続き、新人の松永以外の7人を投入した。
目立った補強はない今季。開幕2試合で目指す戦い方は見えた。試合後、ナインはグラウンドで叫んだ。「1、2、3、ダー!」。主砲・大松の発案。全員が「燃える闘魂」になった。
▼ロッテG・G・佐藤(7回に代打で移籍後初安打を記録)地元の千葉で1軍でまた安打を打てるとは思ってもいなかった。野球を続けていて良かった。
≪35年ぶり2度目の珍ケース≫ロッテが延長12回福浦の左犠飛で開幕戦に続きサヨナラ勝ち。開幕戦から2試合連続サヨナラ勝ちは08年ソフトバンク以来8度目。ロッテでは69年以来、44年ぶり2度目になる。29日は延長12回、角中の中犠飛で勝利。開幕から2試合連続延長サヨナラ勝ちは62年東映、90年巨人に次ぎ3度目。ロッテでは初めてだ。また、パで2試合連続犠飛によるサヨナラ勝ちは、開幕からの条件を除いてもクラウンが78年4月19、20日に南海戦で記録したのがあるだけ。35年ぶり2度目の珍しいケースになった。
勝利以上にうれしいのはG.G.佐藤の初ヒットです。
待っていた!この日を待っていましたよ!
G.G.佐藤本人は「地元の千葉で1軍でまた安打を打てるとは思ってもいなかった。野球を続けていて良かった」とコメントしました。
ですが私はボローニャの野球場でG.G.佐藤と会って以来、マリンの大歓声を受けてヒットを打つG.G.佐藤の姿をずっと夢見ていたのですよ。
日本球界から追われるようにイタリアに渡ったG.G.佐藤。誰もがもうG.G.佐藤は終わったと思ったことでしょう。
ですが私はそうは思わなかった。きっとまだやれるはずだと信じていました。
北京五輪のエラーで戦犯扱いされ、その後西武で結果を出せず自由契約となったG.G.佐藤。
あまりにも苦しい状況に野球を嫌いになりかけたそうですが、「小さいころからやってきた野球を嫌いなまま、後悔したまま終わりたくない」とイタリアへ渡りました。
イタリアはプロ野球があるとはいえ、サッカーに比べればずっとマイナーで知名度も低いです。
ですが、サッカー王国のイタリアであえて野球をやろうという人たちが集まるリーグです。だからこそ、イタリアには筋金入りの野球好きが集まっています。
私がイタリアのボローニャの野球場で見たものは、技術的には劣っていても、心から野球を愛する選手たちと、その中で心底楽しそうにプレーするG.G.佐藤の姿でした。きっと、G.G.佐藤は日本から遠く離れたイタリアの地で野球を愛する心を取り戻したのでしょう。
その後G.G.佐藤は紆余曲折を経てマリーンズに入団。今日のこの日を迎えました。
G.G.佐藤選手。野球を続けていて、そして野球を嫌いにならずにいて本当に良かったですね。
次はお立ち台です。試合を決めるヒーローとなって、お立ち台で「キモティー!」と絶叫する日を待っています。
■ G.G.佐藤観戦記 ボローニャ編
イタリアでG.G.佐藤に会ってきた! イタリア野球観戦記 前編
イタリアでG.G.佐藤に会ってきた! イタリア野球観戦記 後編
それでは今日の写真です。
ニッカン式スコア
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クライマックスや日本シリーズなら最高なんですが これが開幕初戦と2戦なんだから 疲労が心配
いくら野球好きだからって今日は先発が試合作って中継ぎ陣を楽にしてほしい
打線も援護してくれ
元マリーンズの松本が出てきた時は 複雑な気持ちでしたが これは勝てる と思いましたね(幸大ゴメン)
角中 そして福浦の犠飛で2日連続のサヨナラ勝ち
タイムリー見たいけど勝ったから 最高っす
チームのムードも良いし 今日も良い試合しましょう
あ GG 良かった!