
イーグルス 5 - 9 マリーンズ
昨日からの大雨のため開催が危ぶまれた今日の試合。予報では午後から雨が止むとのことで強行されましたが、まあ途中から雨が止んだものの凍えるほど寒かったです。風も強くまるで真冬でしたね。
天気が天気だけに観客もさびしく、寒々しい雰囲気でしたが、試合はとてもホットな展開となりました。
先発はマリーンズが吉見、イーグルスが菊池。マリーンズのスタメンキャッチャーは高卒3年目の江村でした。
吉見と江村の組み合わせですから、今日は「勝てたらいいな」という程度で、「是が非でも勝ちに行く」という試合ではないのだろうと思っていました。
午後1時。元サッカー日本代表の福西が始球式を務め、いい球を投げてくれました。さすがアスリートですね。
そして雨が止まない中試合開始。球場はガラガラです。
先発1回表を三者凡退に抑えて見事1000投球回を達成。ここまではよかったのです。ここまでは。
1回裏。
根元の四球と角中のツーベースで1死2、3塁とし、ホワイトセルが犠牲フライを放って1点を先制します。
しかし2回表。
吉見はジョーンズを歩かせてマギーにレフトスタンドに飛び込むツーランホームランを食らってしまいます。
先日の中継では「寒いのが苦手」とか言っていたはずだったんですけどね。
さらに4回表。
先頭のジョーンズに壁に当たる超特大ホームランを打たれてしまい3−1。
あの弾道はすごいですね。レフトは一歩も動かず見上げるだけ。どこまで飛んだのか分かりません。
壁が無ければ東京湾観音直撃ですよ。
さらにマギーにも2打席連続のホームランをバックスクリーンに叩き込まれて4−1。
外国人によるアベックアーチで3点差が着いてしまいました。
寒い。寒すぎる。
身も心も凍える展開です。去年までなら負け試合一直線でしょう。
ですが今年は違いました。
4回裏。
先頭の井口がセンター前ヒットで出塁すると、続くホワイトセルがレフトオーバーのフェンス直撃タイムリーツーベース。1点を返し4−2とします。
さらに今江のショートゴロを捕球した松井稼が3塁に悪送球。無死1,3塁となりチャンスが広がります。
ここで今乗りに乗っている鈴木大地がレフト前にタイムリーヒットを放ち4−3、1点差に詰め寄ります。
鈴木大地は4試合連続のタイムリー。すごいですね。
さあ盛り上がってきました。なおも無死1,2塁。続く伊志嶺は送りバントの構えです。
伊志嶺はサインどおりファーストにバント。普通の送りバントのはずがなんとマギーがボールをこぼしオールセーフ。満塁となります。
ここで江村に代わり代打神戸。球場が盛り上がります。
今年から振り切ることを意識しているという神戸は初球のボール気味の球を空振りしますが、3球目を上手く流し、打球はレフトへ!ランナーが二人還ってきました!代打神戸のレフトへの2点タイムリーヒットで4−5。さらに根元にもタイムリーが飛び出し4−6。
これはすごい。
楽天スーパーセールの始まりじゃ!
2点取られた後に5点だから楽天ポイント250倍付与じゃ!
相手のミスにつけこみ畳み掛けるなんていつもロッテがやられていることじゃありませんか。ここ数試合大事な場面で打線が繋がりますね。角中のゲッツーであっさり終わってしまいましたが、マリーンズがビッグイニングを作って試合をひっくり返した4回裏でした。
マリーンズは5回裏にも井口のツーベースと今江のタイムリーで4−7。3点差とします。
しかし6回表、前の回から登板した2番手香月がマギーにツーベースを打たれ、鉄平にタイムリーツーベースヒットを打たれて5−7。2点差に詰め寄られます。ただ打った鉄平は3塁に暴走して余裕のタッチアウト。この楽天にとって不用意な走塁ミスが大きく響くことになりました。
6回裏。
1死から岡田がヒットで出塁し、盗塁を決めて1死2塁。ものすごくスタートが遅かったので完全アウトのタイミングでしたが、ボールがこぼれたため生き残りました。このチャンスで角中と井口が連続タイムリーを放ち5−9。4点差を着け、試合の流れを大きく引き寄せます。
その後7回と8回は南が岡田のファインプレーにも助けられて無失点で抑え、9回は松永が1死1,2塁のピンチを招くも、聖澤とジョーンズを抑えて試合終了。5−9で勝利し、見事4連勝を飾りました。
いやー今日は楽天が3つも大きなミスをしてくれたおかげで勝てましたが、相手のミスをきっちり活かしたのは打線が繋がったからであり、4回裏の集中打だけでなく、その後の効果的な追加点が試合を決めました。決め手となっているのはやはり伊東監督のマネジメント能力でしょうか。何も考えずに打たせるのではなく、きっちりチームとしての方針を決めて攻撃をさせています。そこが去年と違います。
そして采配。
あの4回裏に逆転タイムリーを放った代打神戸です。
福浦でもサブローでもなく神戸。伊東監督はそれほどまでに神戸に期待を寄せているのか!
と思ったら、実際は違ったようです。
生馬アイザック情報によると、「もしあそこで相手が左投手を出したらまた代打(サブロー)を出すつもりだった。神戸には申し訳ないが捨て駒だった。。。先を読んでいた」とのこと。
なんと神戸は捨て駒、あそこで無駄に福浦を使わないための捨て駒。なんと非情かつ大胆な采配でしょうか。去年までなら絶対似なかったことが起きています。
そしてその捨て駒のはずの神戸が殊勲打を放つのですから野球は分かりません。伊東監督にとっては嬉しい誤算でしょう。神戸にとっても1軍定着を手繰り寄せる大きな1本になりました。
マリーンズはこの試合に勝ち単独2位浮上。約20試合が終わって2位。あの戦力で2位なのですから立派なものです。監督が代わるとここまでチームが変わるものかと驚いています。
今年のマリーンズは監督がしっかりと采配をし、選手たちもしっかりとした野球をしていますよ。戦力的には劣っても、見ごたえがあります。少なくとも去年のように理不尽な野球を見せ付けられて怒りを溜め込んでいくような展開にはならないでしょう。
だから球場に行って野球を見ましょう。よろしくお願いします。
ニッカン式スコア
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