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ロッテ メジャー555発ラミレス獲り 伊東監督「強い時に補強を」  (スポニチ)


ロッテが、メジャー通算555本塁打を放ち、現在は台湾・義大ライノズでプレーするマニー・ラミレス外野手(41)の獲得に乗り出す可能性が17日、浮上した。

 かねて伊東勤監督(50)は「まだまだやれるでしょ。お客さんも呼べる」とラブコールを送ってきたが、戦力補強について林信平球団本部長(52)は「編成について監督の考えは最大限尊重したい」と強調。現場トップの意向をくむ構えを示した。

 首位に立つロッテだが本塁打数はリーグ5位の41本と大砲不在は明らか。「メジャーのようにチームが強い時に補強をしたい」と指揮官はDHを任せられる強打者を補強ポイントに挙げている。ラミレスは、今季からプレーする台湾リーグで49試合に出場し、打率・352、リーグ2位の8本塁打をマークしており、実力は申し分ない。

 ラミレスの台湾での月給は約240万円で、国外球団からオファーがあった場合は、移籍できる契約となっている。補強が可能な7月31日までロッテの動向から目が離せない。

 ◆マニー・ラミレス 1972年5月30日、ドミニカ共和国生まれの41歳。91年ドラフト1巡目でインディアンスと契約。00年オフにFAとなりレッドソックスへ移籍。2度の世界一に貢献も、08年に三角トレードでドジャースへ。その後はホワイトソックス、レイズでプレー。メジャー通算2302試合で打率・312、555本塁打、1831打点。1メートル83、102キロ。右投げ右打ち。



驚きました。
先日のエントリーで、ベイスターズのラミレスよりも台湾で活躍中のマニー・ラミレスを獲得してはどうかと書きましたが、まさか本当に獲得の話が出てくるとは。
以前ホセ・オーティズの獲得を希望したら本当に来た事件がありましたが、今回はどうなるでしょうか。


実は、先週末の金土日に台湾に行き、マニー・ラミレスが出場した試合を観戦してきたばかりなのです。
なんというタイミング。むしろこちらの方が驚きました。

果たしてマニー・ラミレスは台湾でどんな活躍をしているのでしょうか。
写真と観戦記をご覧下さい。

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2013年6月15日。午前中に九フンという町を観光し、午後に桃園野球場へ向かいました。
17時試合開始の義大ライノス対Lamigoモンキーズ戦を観戦するためです。
台湾のプロ野球は統一セブンイレブン・ライオンズ、兄弟エレファンツ、義大ライノス、Lamigoモンキースの4チームで構成され、年間120試合行われます。
台北だけでなく、台南、台中、高雄などの各都市で行われています。
度重なる野球賭博事件で大きく人気を落としましたが、2013年のWBCをきっかけに人気を取り戻し、今では昨年を大幅に上回る観客が球場に押し寄せているそうです。

義大対Lamigoの試合が行われる桃園国際野球場は収容人数2万人。最寄の駅は台湾高速鉄道の桃園駅です。シャトルバスが出ていますが、駅から2キロなので歩けないこともありません。
また在来線の中レキ駅からも無料シャトルバスが出ています。交通費をケチリたい私は台北から在来線に1時間乗って中レキ駅に向かい、無料バスに乗り込みました。球場まではかなり距離があり、20分ぐらいバスに乗りました。この距離を無料とは随分太っ腹です。

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16時過ぎに球場正面に到着。すごい人です。
閑古鳥が鳴いていた台湾プロ野球がWBCをきっかけによみがえったという話は本当のようです。
チケット売り場も大変込み合っていましたが、実はチケットは事前に購入しておきました。
日本と同じように、前売り券をセブンイレブンの端末で買うことができるのです。全席指定で、購入時に座席を選ぶことができます。日本よりも便利ですね。ただ兄弟エレファンツの主催試合のみセブンイレブンではなくファミリーマートの端末から購入することになっているようです。
ここ桃園野球場は3塁側がホームチームのLamigo、1塁側がビジターの義大ライノスです。ですが前売り券の売れ行きはあきらかに1塁側が多く、私が前日買った時点で1塁側の内野1階席はほぼ売り切れでした。ホームチームよりも売れているのですから、マニー・ラミレスの人気がいかにすごいのかがわかります。

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時間があるので球場内を探検。グッズショップ以外にも色々な食べ物を売る屋台があります。缶ビールが確か70元ぐらいでした。日本円で約220円。安いです。
また義大側の3塁側通路には台湾名物臭豆腐の屋台があり、すごい悪臭を発していました。美味しいのですが、匂いが・・・。

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まもなく試合開始、中国美女が!

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試合開始、先発はLamigoが雷力ことマイク・ロリー。米マイナー経験があるアメリカ人です。義大は希克ことアンディ・シスコ、こちらもMLB出身のアメリカ人ですから、今日は外人同士の投げ合いとなりました。

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マニー・ラミレスは義大ライノスの4番DH。ネクストに出てきただけで盛り上がり、多くのファンが写真を撮っていました。

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マニー・ラミレス登場。味方のファンだけでなく、敵チームのファンからも歓声が上がります。
それだけ人気があるのでしょう。

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豪快なスイングですが、サードゴロに倒れました。

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1回裏。Lamigoモンキーズの攻撃。チアガールがたくさん出てきました。
ユニフォーム姿のコールリーダーの仕切りで応援に熱が入ります。このコールリーダーは各球団それぞれに何人かおり、皆マイクを使って応援を仕切っています。聞けば球団の職員だそうで、ロッテの応援団長であるジントシオ氏と同じです。

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こちらは3塁側Lamigoの応援席。前売り券の売れ行きでは遅れを取ったものの、ふたを開けてみれば3塁側内野1階席はほぼ満席となりました。
若いファンが目立ちます。皆メガホン片手に盛り上がっています。

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マニー・ラミレス第2打席。

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フルスイングです。

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三振に倒れました。

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ベンチに引き上げるマニー・ラミレス。

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義大先発の希克ことアンディ・シスコ。なかなかいいボールを投げてきます。

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1塁側に移動してきました。義大の応援席です。こちらはチアガールがいません。

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3塁側。大盛況ですね。この日の観客は13,000人とのこと。外野はガラガラでしたから、内野が以下に混んでいるかがわかります。

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チアのコスチュームが変わってる!

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マニー・ラミレス第3打席。

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ファールを放ちます。

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義大ライノスの応援団長。応援にも熱が入ります。

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振ってない!

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打席での迫力が違いますね。立っているだけで存在感があります。

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打った!

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しかしレフトフライでした。

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3塁側に戻ってきました。

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球場の盛り上がりに呼応するがごとく、ベンチから煙が吹き上がります。

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可愛い子が多いですね。

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Lamigoのバッターが打った!
どのバッターもかなり積極的に打ってきますね。それもフルスイングです。野球そのものは日本よりもかなり大雑把といえるでしょう。

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Lamigoのマスコット。サルです。

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9回表のマニー・ラミレス第4打席。試合は3−2でLamigoがリードしています。

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打った!

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ラミレスセンター前ヒット!今日のマニー・ラミレスは4打数1安打でした。

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試合終了。Lamigoが勝利です。

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スコアボード。

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試合終了後は花火が打ちあがりました。10分ほど花火大会が続いたでしょうか。
試合後に長時間花火を挙げるというのはなかなか面白い発想ですね。
球場の演出など、マリーンズも参考になる点が色々ありました。


さて、マニー・ラミレスです。
41歳と高齢ですが、打撃はまだまだ衰えておらず、スイングも鋭いです。選球眼もいいようですね。
人気もさることながら、打席での威圧感、迫力、見た目の面白さ。どれをとっても一級品でした。
ただ高い重心から前傾気味の姿勢でスイングすることも多く、インコース高めや外角低目のスライダーに対応できるかどうかが鍵となるでしょう。
マニー・ラミレス自身はもはやお金のために野球をやっていないらしいので、「どうしてもラミレス様のお力で1位になりたいんです」と頼み込めば日本にきてくれる気もします。そうすればフリオ・フランコ以来の大物メジャーリーガーですよ。実は後2人ほど大物メジャーリーガーが入団していますが、この2人のことはあまり思い出さないほうがいいでしょう。

肝心の長打力ですが、残念ながら期待できるかどうか分かりません。
台湾プロ野球のピッチャーは日本の2軍以下のレベルの選手もおり、余り参考にならないのです。
私が金曜に観た試合はホームランが乱れ飛んでいましたから、ひょっとしたら飛ぶボールかもしれないです。
こればっかりは実際獲得してみないとわかりませんね。

ただ、話題性や迫力。ヒットを打つ力は魅力的です。
台湾のファンには悪いですが、ロッテが獲得するのも面白そうです。
なによりロッテは勢いとノリが重要なラテン系球団。
意外と性格面も合いそうです。
いまなら5000万円程度で獲得できそうですし、実績に比べれば随分安く済みますね。

観戦客の増加にも役に立つはずですから、ぜひ獲得を検討してほしいと思います。