04247


6月の14日から16日までの3日間台湾に行ってきました。
WBC以来かつてない盛り上がりを見せているという噂の台湾プロ野球を観戦するためです。
台湾のプロ野球は全4チーム。以前は2リーグ制だったのですが、八百長問題などいろいろあり、現在は1リーグ4チーム制です。1日2試合行われていますから、2日あれば全チームを見られます。

そこで6月14日は兄弟エレファンツ対統一ライオンズ、6月15日は義大ライノス対Lamigoモンキーズの試合を観戦することにしました。両方とも台北近郊での開催で、チケットは現地調達です。
両方ともナイターですから、昼間は観光に充てられます。
はたして台湾の野球は野球場の雰囲気はどのようなものなのでしょうか。楽しみです。

台湾プロ野球の観戦記です。
1回目は羽田から台北へ。試合はナイターですから、まずは台北郊外の新北投温泉で一風呂浴びることにしました。

マリーンズ・日本ブログ村ランキング
にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ
プロ野球・人気blogランキング
■ 1日目 2013年6月14日金曜日
DSC_1431

羽田発朝7時のチャイナエアラインで台北松山空港に飛びました。空港から地下鉄に乗り換え、11時前には台北駅に到着。近いって素晴らしいです。


easycard01-buy

台北に着いたらまずはこれを買わなければなりません。
台湾版Suicaである悠遊カード(ゆうゆうカード・Easycard)です。

駅やコンビニでチャージして、台北の地下鉄や台湾近郊(新竹〜台北〜基隆・福隆、六家線など)の鉄道や台湾近郊のバス、台湾全土のコンビニで使えるのはSuicaと似ています。

ただ、実は悠遊カードはSuicaよりもずっとお得なのです。
どのあたりがお得かと言うと・・・。

・台北の地下鉄が2割引。
・新竹〜台北〜基隆・福隆を走る台湾鉄道が1割引。
・同区間を走る特急列車に普通列車の値段で乗ってよい。しかも通常の1割引。
・台湾高鉄の自由席に乗車可能。

普通列車の料金(しかも1割引)だけで特急列車に乗れるのはすごいですね。
例えば台北から新竹まで特急自強号の切符を買うと177元。これが悠遊カードなら普通運賃の1割引なので103元。4割以上もお得になるのです。なんて太っ腹なのでしょう。

ただし、台湾の特急は全席指定で、切符を買うと自動的に席が指定されます。一方悠遊カード利用の場合は席が確保されません。つまり立ち席特急券の扱いになります。
席が空いていれば座ってよいのですが、台北付近は席が埋まっていることが多いので、実際は座れないことが多いようです。

したがって、特急に座りたければ定価の特急乗車券を買って座席指定を受けることになります。
悠遊カードの利用にこだわるのなら、特急に乗って立っていくか、普通列車に乗ってゆっくり座っていくかのどちらかになるでしょう。

DSC_1434

今回泊まったのは台北駅近くの華華大飯店。ホテル代が高い台北にあって1泊8000円弱で泊まれるリーズナブルなビジネスホテルです。フロントで日本語が通じるのもありがたいです。

DSC_1435

ホテルでしばらく休み、新北投温泉に向かいます。暑いです。台湾は6月で真夏の暑さです。

DSC04241

まずは野球のチケットを買いましょう。台湾プロ野球のチケットは球場での購入が基本ですが、コンビニで前売り券を買うことができます。日本と違い座席の位置も指定できる優れものです。
ただ4チームの内3チームはセブンイレブン、残りの兄弟エレファンツ主催試合だけはセブンイレブンではなくファミリーマートで購入となります。兄弟のスポンサーがファミリーマートだからなのですが、ちょっと不便ですね。

DSC_1436

ダイソーにワタミ。日本のお店がたくさん出店しています。ワタミは台湾でもあの教育方針なのでしょうか。

DSC_1440

新北投温泉は台北の北にあり、台北駅から地下鉄で30分少々と近いです。地下鉄淡水線の北投駅で降り、新北投温泉駅まで一駅間を走る支線に乗り換えとなります。

DSC_1443

温泉行の電車は観光ムード満点。これは新北投温泉の地図の案内です。

DSC_1444

木目調の車内。

DSC_1446

別の車両は森の中をイメージした内装になっており、テレビでは新北投温泉の紹介ビデオが流れていました。

DSC_1447

痴漢防止を呼び掛けるポスター。日本と同じですね。

DSC_1448

3分ほどで新北投温泉駅に到着。何の変哲もない高架駅です。

DSC_1453

城門を模した駅舎。ただ、ものすごく蒸し暑いです。
雨が降ったり止んだりしており、余計にムシムシします。

DSC_1455

駅前は日本の地方都市のようです。

DSC_1457

駅から10分ほど歩くと温泉街に入ります。日本から進出した高級旅館である加賀屋は台湾でも大人気とか。高いので行きません。

DSC_1456

公園に沿って坂を登っていくと温泉博物館がありました。
日本統治時代の1913年に建てられた公共浴場で、和洋折衷のレトロな建物が印象的です。
戦後は廃墟になってしまいましたが、1990年代に博物館として整備され、今では観光名所の一つとなっています。

DSC_1458

無料で見学できるとのこと。靴を脱いで中に入ってみましょう。

DSC_1459

まずは2階から。和室の大広間がありました。

DSC_1460

まるで日本にいるようですね。

DSC_1463

ここはかつての映画館を模したものです。

DSC_1464

昔の映画のポスター。

DSC_1465

北投温泉の歴史を紹介しています。地元の学生が書いたのでしょうか。

DSC_1468

テラスからの眺め。

DSC_1470

大正浪漫にあふれています。

DSC_1471

1階は浴場になっています。こちらは女性用。

DSC_1477

洋風の休憩室。

DSC_1481

こちらは男性用の大浴場。清掃中でした。かなり深いですね。1メートル以上ありそうです。

DSC_1486

意外と見ごたえがありました。社会科見学の学生や若者やらでかなり混雑していましたね。

DSC_1490

こちらは公衆浴場。野外露天風呂になっており、水着着用です。入場料は200円しないのですが、水着を持っていないのでパスします。

DSC_1491

温泉街を流れる川。かすかに硫黄のにおいがします。

DSC_1494

北投は台湾のハリウッドと呼ばれた場所で、至る所に撮影場所があります。こうしたミニチュアを作り、映画の町として盛り上げようとしているようです。

DSC_1498

水着が無くてもホテルの日帰り温泉なら入浴できるとのこと。手ごろな値段のホテルを探して歩きました。
目の前には熱海大飯店。ここはいったいどこなのでしょうか。

DSC_1500

滝の湯という公共浴場です。まるで日本の銭湯のようなたたずまいですね。

DSC04246

温泉大飯店というホテルがありました。建物は日本風です。

DSC04248

新北投温泉の日帰り入浴は意外と高く、1000円以上します。ここは280元ですから約900円。
安いのでここにしましょう。

DSC04244

フロントは英語しか通じませんが、日本語で書かれた案内文がありました。
お金を払って浴場に行き、荷物をロッカーに入れます。台湾の温泉は脱衣場と浴場の間に扉がないのですね。

DSC04242

アルカリ性の温泉で硫黄のにおいがします。お湯は熱すぎず温すぎず。
客は私と男性が一人。なぜか直立不動の姿勢で下半身だけ湯につかりながら本を読んでいます。
やがて若者2人が入ってきて、浴室内がにぎやかになりました。
壁には日本の浮世絵が描かれ、ちょっと不思議な雰囲気です。
30分ほど温泉につかり、ホテルのロビーで汗が引くまでのんびりしてから、4時ごろに新北投温泉を後にしました。

DSC04252

今日の統一ライオンズ対兄弟エレファンツの試合は台北郊外の新荘野球場で行われます。今まではバスの便しかありませんでしたが、今年になって地下鉄が通じてとても便利になりました。
新北投温泉から地下鉄で30分程度、野球場の最寄りである新荘駅に到着。ここから球場までは歩いて15分です。雨が心配ですが、まずは行ってみましょう。

目次へ  前へ  次へ